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虹技JP:5603
事業内容
虹技株式会社は、主に鋳物・ロール、機械、環境装置の製造・販売を行う企業です。虹技グループは、虹技株式会社とその子会社4社で構成されており、各社がそれぞれの専門分野で事業を展開しています。
虹技の事業セグメントは「Casting Field」と「Environment Field」に分かれています。「Casting Field」では、鉄鋼圧延用ロールや自動車用金型鋳物、デンスバー、一般鋳物、アルミニウム合金鋳造製品などを製造・販売しています。子会社の小口合金鋳造所は、アルミニウム合金鋳造製品を手がけています。
「Environment Field」には、環境エンジニアリングと機能材料の2つの分野があります。環境エンジニアリングでは、環境関連装置や機械製品の製造・販売、土木・建設工事の請負、ソーラー売電を行っています。機能材料分野では、自動車や鉄道、産業機械向けの摩擦材を製造・販売しています。
また、虹技サービス株式会社は、虹技の姫路東・西工場の保安業務やその他の業務を担当しています。海外子会社の天津虹岡鋳鋼有限公司と南通虹岡鋳鋼有限公司は、自動車用プレス金型鋳物の製造・販売を行っています。これらの事業を通じて、虹技は多様なニーズに応える製品とサービスを提供しています。
経営方針
虹技株式会社は、成長戦略として「第8次3カ年計画」を掲げています。この計画は、2025年度からスタートし、「“Kai”を見出す」をキーワードに、安定的な事業基盤の構築と成長戦略の実現を目指しています。具体的には、省人化、脱炭素社会への対応、人材育成を重点課題とし、AIやロボット技術を活用した業務変革やCO₂削減に取り組んでいます。
虹技は、鋳物関連事業を基盤としながらも、新たな事業・製品の開発に注力しています。特に、デジタル技術やデータ活用を通じて、ビジネス環境の変化に対応し、持続可能な成長を目指しています。また、2030年度までにCO₂排出量を2013年度比で46%削減する中期目標を掲げ、カーボンニュートラルの実現に向けたロードマップを策定しています。
虹技の成長戦略は、既存事業での利益増大を図りつつ、新たな分野への進出を推進することにあります。これにより、同社は「鋳物と環境の虹技」としての存在感を強化し、不透明な事業環境下でも持続的な発展を遂げることを目指しています。