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虹技JP:5603
沿革
1916年12月 |
兵庫県神戸市長田区において神戸鋳鉄所を設立、初代社長故堀田正夫の個人経営として鋳型の生産を目的に創業 |
1919年1月 |
合名会社神戸鋳鉄所を設立 |
1933年3月 |
三浦鋳造所を吸収合併 |
1937年12月 |
東京都中央区に東京出張所を開設(現・東京支社) |
1937年12月 |
姫路市に播磨工場(現・姫路西工場)を建設(鋳型生産の主力工場) |
1940年6月 |
興国工業株式会社を吸収合併、株式会社に組織変更 |
1952年4月 |
神戸及び大阪証券取引所に株式を上場 |
1959年3月 |
姫路西工場内にロール工場完成 |
1961年11月 |
姫路市に鋳型専門工場として姫路東工場を建設 |
1963年6月 |
名古屋市中区に名古屋営業所を開設 |
1963年9月 |
姫路東工場にて溶銑直鋳鋳型の製造を開始 |
1964年2月 |
都市ごみ焼却炉の製造・販売を開始 |
1966年1月 |
姫路西工場にて一般機械鋳物の製造を開始 |
1966年11月 |
上下水道鉄蓋、溝蓋の製造・販売を開始 |
1967年4月 |
デンスバー(連続鋳造鋳物材)の製造・販売を開始 |
1968年7月 |
姫路東工場にデンスバー製造工場完成 |
1970年6月 |
北九州市小倉北区に北九州営業所を開設 |
1972年7月 |
送風機(KCファン、KCブロワ)の製造・販売を開始 |
1975年1月 |
株式会社神鉄エンジニアリングを設立 (現・虹技サービス株式会社(2000年3月商号変更)現・連結子会社) |
1979年10月 |
トランスベクターの販売を開始 |
1980年3月 |
自動車用金型鋳物の製造・販売を開始 |
1980年8月 |
ボルテックスクーラーの販売を開始 |
1982年1月 |
KCメタルファイバー(金属短繊維)の製造・販売を開始 |
1989年10月 |
ケーシーマテリアル株式会社を設立 (虹技マテリアル株式会社(2000年3月商号変更)) (虹技物流機工株式会社(2004年4月虹技物流株式会社を吸収合併し、商号変更) |
1989年10月 |
ケーシーエンジニアリング株式会社を設立 (虹技ブロワ株式会社(1999年2月商号変更)) |
1990年3月 |
ケーシー物流株式会社を設立 (虹技物流株式会社(2000年3月商号変更)) |
1990年4月 |
金沢市諸江町に北陸営業所を開設(現・金沢市駅西新町) |
1992年3月 |
ケーシー加工センター株式会社を設立 (虹技ロール株式会社(2000年3月商号変更)) |
1993年12月 |
虹技株式会社に商号変更 |
2000年4月 |
虹技ファウンドリー株式会社を設立 |
2004年1月 |
中国天津市経済技術開発区に天津虹岡鋳鋼有限公司を岡谷鋼機㈱及び上海岡谷鋼機有限公司と合弁で設立(現・連結子会社) |
2004年7月 |
本社を兵庫県神戸市長田区から兵庫県姫路市に移転 |
2007年8月 |
虹技ソリューション株式会社を設立 |
2013年7月 |
東京証券取引所と大阪証券取引所の現物市場の統合に伴い、東京証券取引所市場第一部に上場 |
2013年12月 2016年6月 2018年1月 |
虹技ソリューション株式会社を清算結了 中国江蘇省南通市に南通虹岡鋳鋼有限公司を岡谷鋼機㈱と合弁で設立(現・連結子会社) 虹技ロール株式会社、虹技ブロワ株式会社、虹技ファウンドリー株式会社、虹技物流機工株式会社を清算結了 |
2022年4月 |
東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からスタンダード市場に移行 |
事業内容
虹技株式会社とその子会社3社は、鋳物・ロール、機械、環境装置などの製造・販売を主軸に事業を展開しています。同社の事業セグメントは、主に「Casting Field」、「Environment Field・環境エンジニアリング」、「Environment Field・機能材料」、そして「その他」の4つに分類されます。
「Casting Field」では、鉄鋼圧延用ロール、鋼塊用鋳物、自動車用金型鋳物、デンスバー(連続鋳造鋳鉄棒)、一般鋳物製品の製造及び販売を行っています。このセグメントにおいて、天津虹岡鋳鋼有限公司と南通虹岡鋳鋼有限公司は、自動車用プレス金型鋳物の製造・販売を手掛けています。
「Environment Field・環境エンジニアリング」セグメントでは、環境関連装置や機械製品の製造・販売、土木・建設工事の請負、ソーラー売電などを行っています。これらの活動は、環境保全とエネルギー効率の向上に貢献しています。
「Environment Field・機能材料」セグメントでは、自動車、鉄道、産業機械向けの摩擦材などの製造及び販売を行っており、これらの製品は、各種産業の効率化と安全性向上に寄与しています。
最後に、「その他」のセグメントでは、虹技サービス株式会社が同社姫路東・西工場の保安及びその他の業務を担当しています。これにより、同社グループの運営の効率化と安全管理が図られています。
虹技株式会社グループは、これらの事業を通じて、産業界の多様なニーズに応える製品とサービスを提供し、持続可能な社会の実現に貢献しています。
経営方針
虹技株式会社は、鋳物・ロール、機械、環境装置の製造・販売を中心に事業を展開しており、その成長戦略は「第7次3カ年計画」に基づいています。この計画では、「Casting Field」、「Environment Field・環境エンジニアリング」、「Environment Field・機能材料」の各セグメントを通じて、社会の持続可能な発展に貢献することを目指しています。
同社は、社会における「信頼」の創造、社内の「相互信頼」の重視、自立人の育成、挑戦する姿勢の尊重という経営理念のもと、高品質で信頼できる製品づくりと環境保全への積極的な取り組みを推進しています。また、売上高経常利益率、総資産経常利益率、自己資本比率を重要な経営指標とし、企業価値の向上を目指しています。
経営戦略の一環として、虹技は脱炭素社会への対応、デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進、人材育成に注力しています。これらの取り組みは、安定的な事業基盤の構築と成長戦略の実現を目的としており、将来に向けた同社の持続的発展を支えるものです。
特に、脱炭素社会への対応では、生産活動におけるCO2削減と新しいビジネスチャンスの創出に取り組んでいます。DXの推進により、デジタル技術を活用して業務の変革を図り、人材育成では技術継承を中心に将来の安定的な基盤構築を目指しています。
これらの戦略的取り組みを通じて、虹技株式会社は不透明な事業環境下でもその存在感を発揮し、「鋳物と環境の虹技」としての地位を確立し、社会の発展に貢献していく方針です。