ファーストアカウンティング (5588) 株価

時価総額
¥91.4億
PER
43.9倍
会計分野のAIソリューションの新興企業。AI-OCR活用のRobotaシリーズと経理業務プラットフォームRemotaを展開。22年8月にデジタル庁からPeppolサービスプロバイダー認定取得。25年12月末で大企業・OEM向け導入社数は165社。日本を中心に展開。

株価・出来高の推移

時価総額の推移

プレミアム会員にご登録いただくと、
時価総額の推移にアクセスできます。

有料プランをチェック

PERの推移

プレミアム会員にご登録いただくと、
PERの推移にアクセスできます。

有料プランをチェック

PBRの推移

事業内容

ファーストアカウンティングは、企業の経理業務をAIで自動化するクラウドサービスを提供する会社です。同社の主力サービスは、請求書や領収書などの帳票を自動で読み取り、会計処理を行う「Robota(ロボタ)シリーズ」と、経理業務のリモート化を支援する「Remota(レモタ)」です。さらに、会計の専門知識を学習したAIが複雑な判断業務を支援する「経理AIエージェント」も展開しています。

同社の顧客は主に売上高500億円以上の大企業で、2025年12月末時点で165社が導入しています。収益構造は月額課金を中心とした継続型で、帳票の読み取り枚数に応じた従量課金、初期設定などのプロフェッショナルサービスを組み合わせています。平均契約期間は約29ヶ月と長期で、安定的な収益基盤を構築しています。

サービス展開では、大企業向けには直接営業と販売パートナー経由の両方でアプローチし、中小企業向けには会計ソフト事業者を通じたOEM提供を行っています。技術面では、定型・非定型フォーマットの両方に対応した高精度の文字認識機能や、二重支払い防止機能など、実用性の高い機能を備えています。また、デジタル庁認定のPeppolサービスプロバイダーとして、デジタルインボイスの送受信サービスも手がけています。

経営方針

ファーストアカウンティングは、経理業務のデジタル変革を支援するAIソリューションサービスを展開しており、売上高500億円以上の大企業を主要ターゲットとして高い顧客単価を実現しています。同社は「情熱を持って取り組める経理DX領域」「高い顧客単価」「マーケットシェア1位を狙える分野」という3つの条件を満たす領域にリソースを集中投下する戦略を掲げており、ターゲット市場を細分化して経営資源を一点集中することでマーケットシェア首位を目指しています。

技術革新の最前線では、独自のLLM(大規模言語モデル)を活用した生成AIの研究開発に注力しており、すでに一部サービスのリリースを開始しています。既存の「Robota」「Remota」についても生成AIベースの経理AIエージェントを導入することで、従来は経験豊富な経理担当者が担っていた判断業務の自動化を実現しようとしています。さらに複数の判断支援サービスを開発中で、既存顧客への導入実績を積み重ねながら精度向上と提供領域の拡大を進めています。

海外展開においては、2025年4月にイリノイ州に子会社を設立してアメリカ市場への本格参入を果たしました。外国籍エンジニアの継続採用に加え、営業やカスタマーサクセス人材も確保し、英語請求書の読み取りAI学習も完了しています。アメリカでは経理担当者やCPA資格者の深刻な人材不足を背景に経理効率化への需要が高く、同社は経理業務特化型ソリューションによる差別化を図って事業展開しています。既に日本の既存顧客の現地法人からの契約受注実績も上げており、着実な足場固めを進めています。

競争優位性の確保に向けては、32名体制のアノテーション(教師データ作成)チームを社内に構築し、AIプロダクトの自社開発体制を維持しています。販売面ではコンサルティングファームやシステムインテグレーターとの販売パートナー契約、会計ソフトベンダーとのOEMパートナー契約により、広告宣伝費を売上高の約2.6%に抑制しながら多様な企業へのアプローチを実現しています。また、Peppolサービスプロバイダー認定を取得し、紙・PDF・デジタル形式が混在する請求書環境への包括対応も強みとしています。

AIチャット