- 日本企業
- 愛知製鋼
愛知製鋼JP:5482
沿革
1940年3月 |
株式会社豊田自動織機製作所より分離独立し、社名を豊田製鋼株式会社と称する。 |
1943年5月 |
愛知県知多郡上野町に新工場(現在の知多工場)、操業開始 |
1945年11月 |
社名を愛知製鋼株式会社に変更 |
1949年5月 |
名古屋証券取引所に株式上場 |
1951年10月 |
決算期を毎年3月31日、9月30日から毎年6月30日、12月31日に変更 |
1954年7月 |
愛知県東海市の㈱愛鋼工業所(現在の愛鋼㈱)を、株式取得により子会社化 |
1959年9月 |
大阪証券取引所に株式上場 |
1961年9月 |
東京証券取引所に株式上場 |
1964年7月 |
知多鍛造工場、操業開始 |
1970年7月 |
50トン電気炉1号完成、操業開始 |
1971年2月 |
定款に非鉄金属製品及び機械、装置、器具の製造販売を追加 |
1975年1月 |
営業年度を1年とし、決算期を毎年12月31日に変更 |
1982年1月 |
80トン電気炉完成、操業開始 |
1982年11月 |
ブルーム連続鋳造設備(BL/CC)完成、操業開始 |
1985年12月 |
ビレット連続鋳造設備(BT/CC)完成、操業開始 |
1987年9月 |
愛知県東海市にアイコーサービス㈱を設立 |
1989年3月 |
新中小形圧延工場(現在の第2棒鋼圧延工場)完成、操業開始 |
1991年3月 |
愛知県東海市に㈱シー・エス・エイ(現在のアイチ情報システム㈱)を設立 |
1992年8月 |
第5鍛造工場ホットホーマーライン(高速自動鍛造ライン)完成、操業開始 |
1993年5月 |
東浦工場、操業開始 |
1993年11月 |
愛知県東海市の辰巳運輸㈱(現在のアイチ物流㈱)を、株式取得により、子会社化 |
1994年4月 |
㈱ケイ・ビー・シーと㈱シー・エス・エイが対等合併、社名をアイチ情報システム㈱に変更 |
1995年1月 |
フィリピンのPhilippine Forge,Incの株式取得、社名をアイチ フォージング カンパニー オブ アジア㈱(現在のアイチ フォージ フィリピン㈱)に変更 |
1995年3月 |
決算期を毎年3月31日に変更 |
1995年6月 |
アイチ フォージング カンパニー オブ アジア㈱(現在のアイチ フォージ フィリピン㈱)を、株式取得により、子会社化 |
1997年8月 |
アメリカにアイチ ユーエスエイ㈱(現在のアイチフォージ ユーエスエイ㈱)を設立、さらに同社は、LFG,Inc.と合弁会社ルイビルフォージ アンド ギアワークス エルエルシーを設立し、出資持分の20%を取得 |
1998年3月 |
滋賀県坂田郡(現在の米原市)の近江鉱業㈱を、株式取得により、子会社化 |
1999年4月 |
支配力基準の適用により、東京白煉瓦㈱(現在のアイチセラテック㈱)を連結子会社に追加 |
1999年12月 |
アイチ ユーエスエイ㈱(現在のアイチフォージ ユーエスエイ㈱)は、ルイビルフォージ アンド ギアワークス エルエルシーの全出資持分を取得、これにより、同社は子会社化 |
2000年6月 |
ドイツにアイチ ヨーロッパ㈲を設立 |
2000年12月 |
愛知県東海市にアイチ・マイクロ・インテリジェント㈱を設立(2020年11月に清算結了) |
2001年3月 |
アイチ ユーエスエイ㈱(現在のアイチフォージ ユーエスエイ㈱)は、KOYO CORPORATION OF U.S.Aと合弁会社ケンタッキー アドバンストフォージ エルエルシーを設立、出資持分の51%を取得 |
2002年2月 |
タイにアイチ インターナショナル(タイランド)㈱(現在のアイチ フォージ(タイランド)㈱)を設立 |
2002年4月 |
名古屋市南区に㈱アスデックスを設立 |
2002年5月 |
中国に上海愛知鍛造有限公司を設立 |
2003年11月 |
インドネシアにアイチ フォージング インドネシア㈱を設立 |
2004年8月 |
岐阜工場、操業開始 |
2006年4月 |
新潟県燕市の深海金属㈱を、株式取得により、子会社化、社名をアイチ テクノメタル フカウミ㈱に変更 |
2006年8月 |
第7鍛造工場鍛造品製造5ライン完成、操業開始 |
2007年9月 |
チェコにアイチ マグファイン チェコ㈲を設立 |
2008年3月 |
台湾に愛旺科技股份有限公司を設立(2019年3月に清算結了) |
2008年3月 |
アイチ ユーエスエイ㈱(現在のアイチフォージ ユーエスエイ㈱)による株式売却のため、ケンタッキー アドバンスト フォージ エルエルシーを連結子会社から除外 |
2009年4月 |
アイチ ユーエスエイ㈱が、同社の連結子会社であったルイビルフォージ アンド ギアワークス エルエルシーを吸収合併し、社名をアイチフォージ ユーエスエイ㈱に変更 |
2010年5月 |
関工場、操業開始 |
2010年12月 |
韓国にアイチコリア㈱を設立 |
2011年6月 |
№3ブルーム連続鋳造設備(BL/CC)完成、操業開始 |
2012年11月 |
中国に愛知磁石科技(平湖)有限公司を設立 |
2017年1月 |
本館(メイン棟)完成、営業開始 |
2017年4月 |
鋼(ハガネ)、鍛(キタエル)、スマートの3カンパニー及びコーポレートオフィス、直轄部門から構成される組織に改編 |
2018年3月 |
本館(ホール棟)完成、営業開始 |
2020年4月 |
鋼(ハガネ)カンパニーよりステンレスカンパニーを分離・独立、4カンパニー制に改編 |
2020年7月 |
中国の浙江愛智機電有限公司を、追加出資により、子会社化 |
事業内容
愛知製鋼は、特殊鋼、ステンレス鋼、鍛造品、電子機能材料・部品、磁石応用製品の製造・販売を主軸に事業を展開している企業です。同社グループは、愛知製鋼本体とその関係会社で構成され、トヨタ自動車株式会社をはじめとする自動車業界を主要な顧客としています。
鋼材事業では、特殊鋼やステンレス鋼の製造・販売を行っており、アイチセラテック株式会社や近江鉱業株式会社が製鋼用資材の生産に、アイチ物流株式会社が鋼材製品の運搬・保管に携わっています。ステンレス事業では、ステンレス鋼やチタンの製造・販売のほか、ステンレス構造物エンジニアリングも手掛けており、愛鋼株式会社やアイチ テクノメタル フカウミ株式会社が関連会社として活動しています。
鍛造事業では、自動車部品や機械部品の粗形材、鍛造用金型加工品の製造・販売を行っており、アスデックス株式会社やアイチ フォージ フィリピン株式会社などが国内外で事業を展開しています。
スマートカンパニーとしての事業では、電子機能材料・部品や磁石応用製品の製造・販売を行っており、車載用放熱部品やアモルファスMIセンサ、ネオジム系異方性ボンド磁石などが主な製品です。愛知ヨーロッパ合同会社や愛知磁石科技(平湖)有限公司などが、国際市場での販売や製造を担当しています。
その他の事業として、アイチ情報システム株式会社がコンピュータソフトの開発、アイコーサービス株式会社が物品販売や緑化などのサービス事業を手掛けています。これらの多岐にわたる事業を通じて、愛知製鋼は幅広い産業分野に対して高品質な製品とサービスを提供しています。
経営方針
愛知製鋼は、特殊鋼やステンレス鋼、鍛造品などの製造・販売を主軸に事業を展開している企業であり、自動車業界をはじめとする幅広い産業分野に対して高品質な製品とサービスを提供しています。同社は、国際的な視野を持ち、企業集団の総合力を結集して、研究と創造の精神に基づく高い技術で魅力ある商品を提供することを経営の基本方針としています。この方針は、持続的な成長と広く社会からの信頼を獲得するための「経営理念」として掲げられています。
愛知製鋼は、「愛知製鋼グループ 2030年ビジョン」と「2021-23年度 中期経営計画」を策定し、公表しています。2030年ビジョンの実現に向け、中期経営計画では、事業とモノづくり力の変革を通じて収益力を向上させ、ESG経営を実践することを基本方針としています。重点施策として、持続可能な地球環境への貢献、事業の変革で豊かな社会を創造、従業員の幸せと会社の発展に取り組んでいます。
具体的には、カーボンニュートラルに向けた技術開発、既存事業の変革、新分野への事業展開、デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進などが挙げられます。また、従業員のエンゲージメント向上や多様な人材の活躍促進にも力を入れています。
経営指標としては、2030年時点での連結営業利益200億円以上の達成を目指し、中期経営計画の最終年度である2023年度には、連結売上収益2,508億円、連結営業利益150億円の達成を目標としています。
愛知製鋼は、コロナ禍や地政学リスク、CASE(Connected・Autonomous・Shared・Electric)に代表される自動車業界の大変革期、カーボンニュートラル(CN)といった世界規模の課題に直面しながらも、革新的な取り組みと変革に挑戦し続けることで、持続可能な成長を目指しています。