淀川製鋼所JP:5451

時価総額
¥1930億
PER
鉄鋼製品の製造・加工・販売、建材製品の製造・販売、ロール製品の製造・販売、グレーチング製品の製造・販売、不動産の賃貸・販売、機械プラントの販売、太陽光発電による売電事業など。

沿革

1935-01大阪府大阪市(現 大阪工場)に鋼板・鋼材製造を目的として1月30日設立した。
1940-10合名会社大阪トタン板製造所を買収し、溶融亜鉛めっき鋼板の製造を開始した。
1942-01高知県高知市に四国鉱業株式会社(現 連結子会社 淀鋼商事株式会社)を設立した。
1945-09四国鉱業株式会社は白洋産業株式会社へ商号変更した。
1948-09電気炉及び反射炉を新設し、鋳鋼品及びロールの製造を開始した。
1949-05東京・大阪証券取引所に株式を上場した。
1951-01大阪府泉大津市に泉大津工場を開設し、電気炉による普通鋼・特殊鋼・鋳鍛鋼品の製造を開始した。
1954-06広島県呉市の呉海軍工廠跡に呉工場を開設し、冷延鋼板、磨帯鋼の製造を開始した。
1963-10呉工場に連続式溶融亜鉛めっき設備を新設した。
1964-05大阪工場に塗装設備を新設し、塗装溶融亜鉛めっき鋼板(カラー鋼板)の製造を開始した。
1968-06千葉県市川市に京葉鐵鋼埠頭株式会社(現 連結子会社)を設立した。
1970-02呉工場に連続式塗装設備を新設するとともに、連続式溶融亜鉛めっき設備を増設した。
1971-08大阪工場にロール遠心鋳造設備を新設した。
1972-04千葉県市川市に市川工場を開設し、冷延鋼板、磨帯鋼の製造を開始した。
1973-09泉大津工場でグレーチングの製造を開始した。
1978-08市川工場に連続式溶融亜鉛めっき設備を新設した。
1980-03大阪府大阪市に高田鋼材工業株式会社(現 連結子会社)を設立した。
1981-05市川工場に連続式塗装設備を新設した。
1984-01大阪工場に連続式塗装設備を新設した。
1986-09市川工場に連続式溶融めっき設備を増設し、溶融55%アルミニウム-亜鉛合金めっき鋼板(ガルバリウム鋼板)の製造を開始した。
1987-05中華民国(台湾)において、An Mau Steel Co.,Ltd.(現 連結子会社 盛餘股份有限公司)に資本参加した。
1990-07福井県坂井市に福井工場(現 連結子会社 福井ヨドコウ株式会社)を開設した。
1991-03市川工場に連続式塗装設備を増設した。
1994-06盛餘股份有限公司を子会社とした。
1995-07中華民国(台湾)に淀鋼國際股份有限公司を設立した。
1996-07大阪府大阪市にヨドコウ興発株式会社(現 連結子会社)を設立した。
1997-01盛餘股份有限公司が台湾証券取引所に株式を上場した。
1999-03大阪府大阪市にヨドコウ興産株式会社を設立した。
1999-04呉工場の連続式溶融めっき設備を更新した。
2000-04大阪工場に連続塗装設備を増設した。
2001-01盛餘股份有限公司に連続式塗装設備を増設した。
2002-07静岡県富士市に株式会社淀川芙蓉を設立した。
2003-12中華人民共和国(中国)に淀鋼建材(杭州)有限公司を設立した。
2011-10中華人民共和国(中国)に淀川盛餘(合肥)高科技鋼板有限公司(現 連結子会社)を設立した。
2013-03PCM PROCESSING(THAILAND)LTD.に連続式塗装設備を新設した。
2015-01白洋産業株式会社は淀鋼商事株式会社(現 連結子会社)へ商号変更した。
2017-03ヨドコウ興産株式会社姫路工場を当社姫路事業所に改組し、耐火パネル商品の製造を開始した。
2020-04福井県坂井市に福井ヨドコウ株式会社を設立した。
2021-06株式会社アルダック(大阪府大阪市)を子会社とした。
2022-04東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行した。

事業内容

淀川製鋼所とそのグループ企業(21社)は、鉄鋼製品の製造・加工・販売及びこれらに付帯する事業を主軸に展開しています。具体的には、以下の事業セグメントに分かれています。

鋼板関連事業では、冷延鋼板や表面処理鋼板などの鋼板製品の製造・販売を行っており、金属屋根壁材やエクステリア商品などの建材製品も手掛けています。このセグメントにおいて、高田鋼材工業㈱や淀鋼商事㈱などの関係会社が鋼板製品の加工・販売、建材製品の製造加工を担っています。

ロール事業では、鉄鋼用ロールや非鉄用ロールなどのロール製品の製造・販売を行っています。淀鋼商事㈱や㈱淀川芙蓉がこのセグメントにおける主要な関係会社です。

グレーチング事業では、グレーチング製品の製造・販売を行っており、淀鋼商事㈱や㈱佐渡島が販売を担当しています。

不動産事業では、所有する土地建物の賃貸または販売を行っており、ヨドコウ興発㈱が警備や施設管理等のサービスを提供しています。

その他の事業としては、機械プラントの販売や太陽光発電による売電事業などがあります。高田鋼材工業㈱や淀鋼商事㈱、京葉鐵鋼埠頭㈱などが倉庫業や運送事業を、ヨドコウ興発㈱がスポーツ施設の経営を、㈱淀川芙蓉が機械設備等の製造・販売を、㈱アルダックがソフトウェア設計・開発業をそれぞれ担っています。

これらの事業セグメントを通じて、淀川製鋼所グループは多岐にわたる製品とサービスを提供し、幅広い産業分野に貢献しています。

経営方針

淀川製鋼所は、その長期ビジョン「桜(SAKURA)100」に基づき、2023年度から2025年度にかけての中期経営計画を策定し、推進しています。この計画では、「収益構造の更なる強靭化」「新しい分野への挑戦」「持続可能な経営基盤の構築」を三つの基本戦略として掲げています。具体的には、既存ビジネスの拡大、ものづくり力の底上げ、新分野の開拓、積極的投資と資本効率向上、次世代を担う人材の育成と組織力強化、全てのステークホルダーとの共生を目指しています。

同社は、国内外の厳しい経営環境の中で、機動力を活かした経営と総合力・企画力の発揮を通じて、海外での新たな成長機会の追求と国内でのシェアアップを図ります。また、安全、安心、環境、景観をキーワードに、商品開発から販売まで事業活動の全面にわたり価値提供を目指しています。

中期経営計画2025では、連結営業利益100億円以上の安定計上と自己資本当期純利益率(ROE)5%以上の達成を目標に掲げています。これらの目標達成に向けて、収益力の強化、資本効率の改善、ステークホルダーとの共生を重視しています。

設備投資に関しては、生産効率向上、コスト低減、品質向上を目的とした戦略的な投資を優先し、サステナビリティ関連やデジタルトランスフォーメーション(DX)関連の投資も計画的に進める方針です。

淀川製鋼所は、これらの戦略を通じて、変化に強い企業体質の構築と、持続可能な成長を目指しています。