フジミインコーポレーテッドJP:5384

時価総額
¥2511.1億
PER
36.6倍
研磨材等の製造販売を主軸に、日本、北米、アジア、欧州において子会社を通じてグローバルに事業展開。

沿革

1950年8月

名古屋市昭和区において、不二見研磨材工業所を創業、国内初の研磨材の生産を開始

1953年3月

資本金60万円で株式会社を設立、商号を不二見研磨材工業株式会社に変更

1959年7月

本社所在地を愛知県西春日井郡(現 清須市)西枇杷島町に移転

1970年5月

愛知県稲沢市に稲沢工場を新設

1984年6月

米国イリノイ州に販売会社FUJIMI CORPORATIONを合弁にて設立

1985年1月

岐阜県各務原市に各務原工場を新設

1988年5月

米国オレゴン州に生産拠点として当社100%子会社FUJIMI AMERICA INC.を設立

1991年5月

FUJIMI AMERICA INC.生産工場完成

1991年10月

不二見研磨材販売株式会社、株式会社エフディティ及びフジミ興産株式会社を合併、商号を

株式会社フジミインコーポレーテッドに変更

1991年10月

本社所在地に株式会社エフディティの業務を引継ぎ、DT工場として設置

1994年6月

各務原工場、国際標準化機構(ISO)の品質保証規格である「ISO9002」の認証取得

1994年8月

FUJIMI AMERICA INC.が、米国及び欧州(イギリス、ドイツ、オランダ)で「ISO9002」の

認証取得

1994年9月

本社工場、稲沢工場並びにDT工場、「ISO9002」の認証取得

1995年3月

愛知県西春日井郡(現 清須市)西枇杷島町に研究所「ANNEX」を新設

1995年4月

日本証券業協会に株式を店頭登録

1995年4月

マレーシアに営業拠点FUJIMI-MICRO TECHNOLOGY SDN. BHD.を合弁にて設立

1996年10月

FUJIMI AMERICA INC.トゥアラタン工場完成

1996年12月

岐阜県各務原市に各務東町工場新設

1998年3月

新本社ビル竣工

1999年1月

岐阜県各務原市に物流センター新設

1999年3月

全社で「ISO9001」の認証取得

1999年11月

米国販売会社FUJIMI CORPORATIONを100%子会社化

2000年3月

全社で「ISO14001」の認証取得

2000年5月

溶射材事業部棟完成

2000年9月

研究開発センター完成

2000年10月

マレーシアにFUJIMI-MICRO TECHNOLOGY SDN. BHD.クリム工場完成、操業開始

2003年7月

FUJIMI AMERICA INC. はFUJIMI CORPORATIONと合併し、商号をFUJIMI CORPORATIONに変更

2004年1月

販売拠点FUJIMI EUROPE LIMITEDをイギリスに、FUJIMI EUROPE GmbHをドイツに設立、営業開始

2004年12月

日本証券業協会への店頭登録を取消し、ジャスダック証券取引所に株式を上場

2005年9月

台湾新竹縣に駐在員事務所を開設

2006年1月

株式会社インターオプテックに資本参加し、子会社化

2007年2月

東京証券取引所市場第一部、名古屋証券取引所市場第一部に株式を上場

2007年3月

ジャスダック証券取引所の上場を廃止

2007年4月

本社工場を枇杷島工場に呼称変更

2007年4月

中国上海市に駐在員事務所を開設

2008年5月

各務東町工場第2棟完成

2008年10月

韓国ソウル市に駐在員事務所を開設

2009年6月

株式会社インターオプテック特別清算結了

2011年8月

台湾苗栗縣に臺灣福吉米股份有限公司(FUJIMI TAIWAN LIMITED)を設立

2012年3月

イギリスの販売拠点FUJIMI EUROPE LIMITED清算結了

2013年1月

韓国ソンナム市にFUJIMI KOREA LIMITEDを設立

2015年1月

中国深圳市に深圳福吉米科技有限公司(FUJIMI SHENZHEN TECHNOLOGY CO., LTD.)を設立

2022年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所市場第一部からプライム市場に移行

名古屋証券取引所の市場区分の見直しにより、名古屋証券取引所市場第一部からプレミア市場に移行

2022年11月

FUJIMI KOREA LIMITED清算結了

事業内容

フジミインコーポレーテッド及びその子会社6社は、研磨材等の製造販売業を主軸に事業を展開しています。同社グループは、地域別に日本、北米、アジア、欧州において事業を行っており、それぞれの地域で子会社を有しています。

日本ではフジミインコーポレーテッドが中心となり、北米ではFUJIMI CORPORATIONが、アジアではFUJIMI-MICRO TECHNOLOGY SDN. BHD.、臺灣福吉米股份有限公司(FUJIMI TAIWAN LIMITED)、深圳福吉米科技有限公司(FUJIMI SHENZHEN TECHNOLOGY CO., LTD.)が、そして欧州ではFUJIMI EUROPE GmbHがそれぞれ子会社として活動しています。

これらの子会社は、研磨材の製造及び販売を主な事業内容としており、フジミインコーポレーテッドはこれらの製品の販売も手掛けています。ただし、深圳福吉米科技有限公司は販売支援を事業活動としており、フェニックス投資事業有限責任組合はベンチャーキャピタルとしての役割を担っているため、事業系統図には記載されていません。

以上のように、フジミインコーポレーテッドグループは、研磨材の製造販売を核とした事業を、国内外の複数の地域で展開していることがわかります。

経営方針

フジミインコーポレーテッドは、パウダー&サーフェス分野で世界最高技術を提供し、「エクセレントカンパニー」を目指すという明確な経営方針を掲げています。同社は、高度産業社会の期待に応える新技術の開発、地球環境への配慮、および人々の快適な生活の創造に貢献することを企業使命としています。経営姿勢としては、お客様目線での独自ソリューションの提案、働きがいと働きやすさの追求、積極果敢なチャレンジと変革、技術と経営の質の向上、法令遵守とステークホルダーの信頼応答を挙げています。

経営戦略として、同社はパウダー&サーフェス分野において、お客様のニーズに迅速かつ正確に対応するため、先進技術と最高の品質を継続的に提供し、ニッチ市場でのトップシェア獲得を目指しています。また、半導体市場の需要増加に対応するため、国内外での段階的な設備投資、次世代製品開発、品質保証のレベルアップ、事業継続力の強化を企業価値向上のための課題としています。

新中長期経営計画(2024年3月期~2029年3月期)では、既存事業の拡大と新規事業の創出を通じて、パウダー&サーフェスカンパニーへの進化を目指し、持続可能な社会の実現への貢献を基本方針としています。重要施策として、新規事業の創出、半導体関連事業の基盤強化、コア技術の発展と新技術の開発、組織と人材の育成、サステナビリティ経営の実践が挙げられています。

フジミインコーポレーテッドは、技術革新と市場ニーズの変化に対応するため、研究開発とグローバルな製品供給体制の拡充に注力し、人材投資やESGに関する取り組みを積極的に推進しています。これらの戦略により、同社は業界内での競争力を高め、長期的な成長と企業価値の向上を目指しています。