ニッカトーJP:5367

時価総額
¥71.5億
PER
10倍
セラミックス事業では電子部品や食品メーカー向けのセラミックス製品を製造販売し、エンジニアリング事業では加熱装置や計測機器を販売。

事業内容

ニッカトーは、主にセラミックス事業とエンジニアリング事業の2つの事業セグメントを展開しています。セラミックス事業では、堺工場と東山工場で製造されたセラミックス製品を販売しています。これらの製品は、電子部品、食品、薬品、塗料などのメーカーの生産工程で使用される消耗品です。

セラミックス事業の製品には、機能性セラミックス、耐摩耗セラミックス、耐熱セラミックス、理化学用陶磁器などがあります。例えば、ケラマックス発熱体は、磁気ヘッド用フェライト育成炉やガラス溶解炉で使用される抵抗発熱体です。また、酸素センサは溶鋼中の酸素濃度測定に利用されます。

エンジニアリング事業では、製造工場を持たず、加熱装置や計測機器を仕入れて販売しています。加熱装置には、ケラマックス電気炉や真空炉などがあり、主に超伝導用テープ線材や半導体部品の生産炉として使用されます。計測機器には、温度センサや応力測定装置が含まれ、温度や応力の計測に利用されています。

経営方針

ニッカトーは、創業以来、セラミックス製品を通じて日本の工業発展に貢献してきました。特に、スマートフォンや自動車のEV化、自動運転などの電子部品製造において重要な役割を果たしています。現在、セラミックス事業とエンジニアリング事業の2つの事業を展開し、両者のシナジーを活かして顧客のニーズに応えています。

同社は「持続的な成長」と「持続可能な社会」の実現を目指し、カーボンニュートラルや人的資本経営に積極的に取り組んでいます。中期経営計画「CONNECT30」では、「稼ぐ力」「新たな投資」「持続的な成長」を柱に、企業価値の向上を図っています。スローガン「まずやってみる、未来のために。」を掲げ、全役職員が新たな挑戦を重視しています。

ニッカトーは、2030年に向けてセラミックス事業で売上高100億円、エンジニアリング部で売上高30億円、営業利益率15%を目指しています。地政学的リスクや経済環境の不透明感がある中でも、戦略的な投資を行い、企業価値の向上と持続的な成長を追求しています。これにより、株価の改善を図り、株主の支援を求めています。