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日本碍子JP:5333
事業内容
日本碍子(NGK)は、以下の3つの主要な事業セグメントを持っています。
**エンバイロメント事業**
このセグメントでは、自動車排ガス浄化用部品、センサー、一般産業用セラミックス製品・機器装置の製造・販売を行っています。自動車排ガス浄化用部品は、世界各地で製造・販売されており、センサーや化学工業用耐蝕機器、液・ガス用膜分離装置、燃焼装置、耐火物、低レベル放射性廃棄物用処理装置も手がけています。
**デジタルソサエティ事業**
このセグメントでは、半導体製造装置用製品、電子工業用製品、ベリリウム銅製品、金型製品の製造・販売を行っています。半導体製造装置用製品は国内外で製造され、電子工業用製品やベリリウム銅製品も多くの地域で製造・販売されています。金型製品はエヌジーケイ・ファインモールドで製造・販売されています。
**エネルギー&インダストリー事業**
このセグメントでは、NAS®電池や電力用がいし・機器の製造・販売を行っています。NAS®電池を活用した電力の販売も行っており、がいしの製造は国内外で行われています。配電用機器の製造・販売も手がけており、国内外での展開が進められています。
**その他の事業**
保険代理業やゴルフ場経営も行っており、エヌジーケイ・ライフがこれらの事業を担当しています。
経営方針
日本碍子(NGK)は、2050年を見据えた成長戦略として「NGKグループビジョン Road to 2050」を掲げています。このビジョンでは、カーボンニュートラルの実現とデジタル社会への進化を新たな発展機会と捉え、ESG経営の推進や収益力向上、研究開発への注力、DXの推進など5つの変革を進めています。これにより、独自のセラミック技術を活かし、事業構成の転換を図っています。
同社は、自己資本利益率(ROE)を主要な経営指標とし、資本効率を重視した経営を推進しています。2030年には新事業化品売上高を1,000億円以上とする「New Value 1000」を目標に掲げ、研究開発とマーケティングに注力しています。中長期的にはROE10%以上を目指し、持続的な企業価値の向上を図っています。
日本碍子は、ESG経営を中心に据え、持続可能な社会の実現に貢献することを目指しています。カーボンニュートラルとデジタル社会の実現に向けた取り組みを進め、グローバルな視点での経営の透明性と自律性を高めています。また、サステナビリティ統括委員会を設置し、ESG要素を含む課題に取り組んでいます。
同社は、既存事業の収益力向上と新規事業の創出を図るため、事業ポートフォリオの見直しを進めています。コア事業や成長が期待される事業への資源投入を検討し、低成長・低収益事業については長期的な視点での成長可能性を評価しています。また、DX推進や新規事業の創出を通じて、事業構成の転換を進めています。
日本碍子は、エンバイロメント事業、デジタルソサエティ事業、エネルギー&インダストリー事業の3つのセグメントで重点課題に取り組んでいます。各セグメントでの新製品開発や市場拡大を進め、持続可能な成長を目指しています。これにより、経営基盤の強化と企業価値の向上を図っています。