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TOTOJP:5332
事業内容
TOTO株式会社は、主に3つの事業セグメントを展開しています。まず、グローバル住設事業では、レストルーム、バス、キッチン、洗面商品などを提供しています。日本国内では、TOTOサニテクノが衛生陶器を、TOTOウォシュレットテクノが温水洗浄便座を製造しています。また、TOTOバスクリエイトはユニットバスルームを、TOTOハイリビングはシステムキッチンと洗面化粧台を手がけています。
海外では、米州、アジア・オセアニア、中国大陸、欧州にそれぞれ拠点を持ち、地域ごとに事業を展開しています。米州ではTOTO Americas Holdingsが、アジア・オセアニアではTOTO Asia Oceania Pte.Ltd.が統括拠点となっています。中国大陸では東陶(中国)有限公司が、欧州ではTOTO Europe GmbHがそれぞれの地域を担当しています。
次に、新領域事業では、セラミック商品を中心に展開しています。TOTOファインセラミックスがセラミック製品の製造を行い、TOTOがそれを販売しています。このセグメントは、技術革新を通じて新たな市場を開拓することを目指しています。
最後に、その他の事業として、TOTOビジネッツが不動産の賃貸事業を行っています。このセグメントは報告セグメントには含まれていませんが、関連会社として森村SOFCテクノロジーが存在します。これらの事業を通じて、TOTOは多角的なビジネス展開を行っています。
経営方針
TOTO株式会社は、持続可能な社会の実現を目指し、2050年までにカーボンニュートラルを達成することを掲げています。この目標に向けて、2030年のビジョンとして「きれいで快適・健康な暮らしの実現」と「社会・地球環境への貢献」を設定し、10ヵ年の中・長期経営計画「共通価値創造戦略 TOTO WILL2030」を推進しています。
この計画では、重要課題として「きれいと快適・健康」「環境」「人とのつながり」を設定し、サステナビリティ経営を強化しています。具体的には、コーポレート・ガバナンスとデジタルイノベーションを基盤に、グローバル住設事業と新領域事業の2つの事業軸を中心に展開しています。
グローバル住設事業では、日本市場におけるリモデル需要の喚起や、米州での「ウォシュレット」普及を進めています。また、アジア・オセアニアや中国大陸、欧州においても、地域特性に応じた商品展開と販売基盤の強化を図っています。新領域事業では、セラミック技術を活用し、半導体市場への対応を強化しています。
全社横断の革新活動として、マーケティング革新、デマンドチェーン革新、マネジメントリソース革新を推進し、グローバルでの効率的な事業運営を目指しています。これにより、TOTOは持続可能な成長と社会貢献を両立させる企業としての地位を確立しようとしています。