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イトーヨーギョーJP:5287
事業内容
イトーヨーギョーは、主に3つの事業セグメントを展開しています。まず、コンクリート関連事業では、道路関連製品やバイコンパイプ、バイコンマンホール、ゴムジョイント、環境関連製品などを製造・販売しています。これらの製品は、インフラ整備や環境保護に寄与する重要な役割を果たしています。
次に、建築設備機器関連事業では、空調設備を中心とした建築設備関連機器の販売、施工、メンテナンスを行っています。このセグメントでは、快適な室内環境を提供するための技術とサービスを提供しています。
最後に、不動産関連事業では、自社所有の不動産を賃貸しています。この事業は、安定した収益源としての役割を果たし、同社の事業ポートフォリオを多様化しています。これらの事業を通じて、イトーヨーギョーは多角的なビジネス展開を行っています。
経営方針
イトーヨーギョーは、「高品質」「高価値」を基盤に、独自性のある製品を提供し、利益を顧客に還元することを目指しています。同社は「小さくて強い会社」を目指し、利益率の高いビジネスモデルを追求しています。特に、省エネルギーで環境に優しいバイコン製法を用いたコンクリート製品の製造を通じて、国の「安全・安心なまちづくり」に貢献しています。
同社は、公共事業に依存しつつも、新たな事業チャンネルを構築し、民間企業への参入を積極的に進めています。公共投資の動向に影響を受ける中で、高付加価値製品の販売を通じて収益を確保し、市場の縮小に備えています。また、国土交通省の「選択と集中」に対応し、交通事故対策や無電柱化の推進などに焦点を当てた技術開発を強化しています。
中期ビジョンとして「自ら需要をつくれる企業」を掲げ、インフラ老朽化対策や無電柱化、生活道路の安全対策など、さまざまな分野に参入しています。さらに、再生可能エネルギーの活用や省エネ化を推進し、持続可能な収益モデルの確立を目指しています。これにより、公共事業だけでなく民間市場にも積極的に参入し、収益構造の改善を図っています。
人材確保の面では、働きやすい環境の実現を重視し、有給休暇や育児休業の取得率向上に努めています。また、「Beyond innovation ―革新のその先へ―」をスローガンに掲げ、革新を超えた新たなビジネスモデルの構築を目指しています。これにより、既存製品の進化だけでなく、新たな製品の開発と販売に挑戦し、さらなる価値創造を追求しています。