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高見澤JP:5283
事業内容
高見澤は建設資材の製造販売や電設資材の販売、カーライフ関連など複数の事業を展開しています。同社はコンクリート二次製品や生コンクリート、砂利・砂の供給、セメントなどの建設資材販売に加え、土木・建築の請負や貨物運送を主力としています。中国の現地法人で生コンクリートを製造販売し、海外の需要にも対応しています。
主要な顧客は建設会社や総合建設業者、自治体、工場や店舗などの企業顧客と一般消費者に広がります。同社の収益は建設資材の物販と工事請負が中心で、電設資材や空調機器の販売、燃料や自動車関連の販売・整備といった流通型の売上が安定したキャッシュフローを支えています。事業が地域密着で多様な顧客層を持つため収入源が分散しています。
事業は大きく建設関連、電設資材、カーライフ関連、その他事業の四つに分かれます。建設関連では二次製品の製造や生コンクリート供給、建築・土木工事と運送を手掛け、電設資材部門では各種材料や産業機器、空調システムを販売しています。その他事業は不動産、廃棄物処理、農産物・食品加工、ゴルフ練習場、ケーブルテレビ、発電・電力販売など多岐にわたり、グループ全体の収益の安定化に貢献しています。
経営方針
同社は中長期的に「持続的な成長と安定収益の確保」を目指しており、2026年6月期の連結目標として売上高740億円、経常利益18億円を掲げています。全員参加の経営を基本に、グループ各社の意思決定スピードを上げることや、キャッシュ・フロー重視の運営で財務体質を強化することを具体策としています。既存事業の収益基盤の拡充と事業再構築により、スリムで筋肉質な企業体質への転換を図ることも明確な方針です。
重点投資分野は建設資材(コンクリート二次製品・生コンクリート・砂利など)、電設資材、カーライフ関連を核とし、製造設備や流通網、提案型の営業力強化に資本を振り向けます。差別化は地域密着での一貫供給体制とグループ内のノウハウ共有にあり、製造から運送、現場請負までを組み合わせて顧客のニーズに応えることで価格競争だけでなく品質・サービスでの競合優位を築こうとしています。
新市場開拓や事業拡大では、営業エリアの拡大や新分野への挑戦を積極的に進める方針です。海外では中国の現地法人での生コンクリート製造販売を活用して需要に応え、国内では公共・民間の受注拡大や不動産、食品などの多角化事業を通じて収入源を分散させます。事業ポートフォリオは定期的に見直し、収益性に応じた資本配分や必要に応じた事業再構築を行うことで成長と収益性の両立を図ります。
技術革新への取り組みとしては、業務のデジタル化を進めて属人化を排除し、創出した人的資源を高付加価値業務に振り向けることで労働生産性を向上させます。具体的にはデータを活用した在庫・需要の最適化や製造工程の効率化、等級別研修やリスキリングでの人材育成、シニア層の活用などを通じて資本生産性の改善を目指しています。コンプライアンスとサステナビリティも重視し、内部統制の強化で経営リスクの最小化を図ります。