日本興業JP:5279

時価総額
¥37.7億
PER
8.5倍
コンクリート二次製品の製造・販売を中心に、土木資材、景観資材、エクステリア事業を展開する企業。

事業内容

日本興業は、コンクリート二次製品の製造・販売を中心に事業を展開しています。具体的には、土木資材事業、景観資材事業、エクステリア事業の3つのセグメントに分かれています。これらの事業は、公共事業や民間住宅向けに幅広い製品を提供しています。

土木資材事業では、公共事業向けのボックスカルバートやヒューム管、L型擁壁などを製造・販売しています。子会社の葉月工業株式会社は、法面保護工事を主に手がけています。これにより、インフラ整備に貢献しています。

景観資材事業では、パブリックスペース向けのコンクリート舗装材や擬木、擬石を提供しています。これらの製品は、都市の景観を美しく保つために利用されており、日本興業が製造・販売を行っています。

エクステリア事業は、民間住宅向けのガーデン製品や積みブロックを扱っています。子会社のニッコーエクステリア株式会社は、これらの製品を全国に販売しており、日本興業は同社から一部商品を仕入れています。

また、子会社の株式会社サンキャリーは、日本興業の製品の運送手配や出荷業務を担当しています。さらに、型枠製作や鉄筋加工品の製造・販売も行っており、製品の品質向上に寄与しています。

日本興業は、積水樹脂株式会社と企業提携を結んでおり、合成樹脂と金属の複合製品を仕入れています。これにより、製品の多様性を高め、顧客ニーズに応えています。

経営方針

日本興業は、プレキャストコンクリート製品の製造・販売を通じて、持続可能な環境づくりに貢献することを経営理念としています。同社は「Nikko Revolution Towards 2033」という中期経営計画を掲げ、成長戦略を推進しています。この計画では、ROE(自己資本利益率)とPBR(株価純資産倍率)の向上を目指し、株主還元を重視しています。

同社の成長戦略は、4つの基本戦略に基づいています。まず、グループ成長戦略では、プレキャストコンクリートの利点を活かし、地域特性に応じた提案を行い、シェアと収益の拡大を図ります。次に、サステナビリティ取組強化戦略では、脱炭素製品の開発や再生可能エネルギーの採用を進め、2040年までのカーボンニュートラル実現を目指します。

人的資本活性化戦略では、社員の成長を組織の成長と結びつけるため、教育・研修の充実や健康経営を推進します。経営基盤強化戦略では、資本コストと株価を意識した経営を実現し、IRの拡充とガバナンス強化を図ります。これにより、ROEとPBRの向上を目指します。

日本興業は、地域戦略として関東地区での販売拡大や九州地区での事業展開を進めています。また、サステナビリティに貢献する製品の開発を通じて、多様化するユーザーニーズに応えています。これらの施策を通じて、持続可能な成長を実現し、社会に貢献することを目指しています。