トーヨーアサノJP:5271

時価総額
¥33.2億
PER
19.9倍
コンクリート二次製品の製造・販売、工事請負、建材の仕入・販売、不動産賃貸業を手がける企業。

事業内容

トーヨーアサノは、主にコンクリート二次製品の製造・販売および工事請負を行う企業グループです。このグループは、トーヨーアサノとその連結子会社2社で構成されています。事業は大きく分けて基礎事業と不動産賃貸事業の2つのセグメントに分かれています。

基礎事業では、トーヨーアサノがパイルの製造・販売を行っています。セメント資材や継手金具は株式会社東商から仕入れています。また、コンクリート二次製品に関連する工事の請負も行っており、TAパイル製造株式会社が製品の出荷や構内作業を担当しています。さらに、パイル商品の仕入販売も行っています。

建材についてもトーヨーアサノが仕入・販売を行っています。これにより、建設業界における多様なニーズに応える体制を整えています。これらの活動を通じて、トーヨーアサノは建設業界における重要な役割を果たしています。

不動産賃貸事業では、トーヨーアサノと株式会社東商が不動産の賃貸業を展開しています。この事業は、安定した収益源としてグループ全体の経営を支える役割を果たしています。

経営方針

トーヨーアサノは、経営理念「顧客第一」「合理追求」「人倫遵守」を掲げ、顧客満足を追求し社会の発展に貢献することを目指しています。同社は売上高と利益の成長を重視し、経営資源の拡大を通じて提供する製品やサービスを充実させることで、顧客満足度を高める戦略を推進しています。

同社の第8次中期経営計画(2025~2027年度)では、「Reform戦略」と「Advance戦略」を柱に据えています。Reform戦略は利益率の改善と安定を目指し、短期的な経営環境の変化に対応する施策を実行します。一方、Advance戦略は中長期的な成長を見据えた投資を管理し、事業競争力を強化することを目的としています。

トーヨーアサノは、技術開発、人的資本、事業基盤の強化を重点領域とし、これらの分野に注力しています。特に、技術開発や人的資本といった無形資産の強化に力を入れ、設備の改修やデジタル化、省エネ化などの事業基盤を支える投資を計画的に実行しています。

財務戦略においては、自己資本利益率(ROE)を重要指標とし、株主資本コストを上回るROEを目標に掲げています。また、自己資本比率30%を目指し、財務の安定性を高めることに努めています。これにより、効率的な資本活用と安定した財務基盤の両立を図っています。

株主価値向上のため、トーヨーアサノは配当の増額や株主優待制度を導入しています。配当性向は30%以上を目標とし、業績の振れをならして見たときに安定した配当を提供する方針です。これにより、株主に対する還元を強化し、企業価値の向上を図っています。