住友大阪セメントJP:5232

時価総額
¥1282億
PER
12.4倍
セメントの製造・販売を中心に、生コンクリートや電力の販売、石灰石の採掘、光通信部品やセラミックス製品の製造・販売、不動産賃貸などを手がける。

事業内容

住友大阪セメントは、複数の事業セグメントを持ち、多岐にわたる事業を展開しています。以下にその主な事業内容を紹介します。

**セメント事業**

住友大阪セメントは、セメントの製造・販売を中心に行っています。八戸セメントや和歌山高炉セメントと協力し、スミセ建材や東海スミセ販売などの特約販売店を通じて製品を供給しています。また、エスオーシー物流が海上輸送、和泉運輸が陸上輸送を担当しています。

**鉱産品事業**

住友大阪セメントは、石灰石鉱山を所有し、製鉄原料や道路工事用の骨材を採掘・販売しています。滋賀鉱産や秋芳鉱業も同様の事業を展開し、石灰石や骨材を住友大阪セメントを通じて市場に供給しています。

**建材事業**

住友大阪セメントは、コンクリート構造物向けの補修材料の製造・販売を行っています。エステックは地盤改良工事を手掛け、SNCはコンクリート二次製品を使用した工事を行っています。クリコンは各種コンクリート製品の製造・販売を担当しています。

**光電子事業**

住友大阪セメントは、光通信部品や計測機器の製造・販売を行っています。スミテックは汎用電子機器を製造・販売し、東莞住創光電子技術有限公司は中国市場での営業活動を展開しています。

**新材料事業**

住友大阪セメントは、セラミック製品やナノ粒子材料の製造・販売を行っています。住龍納米技術材料(深セン)有限公司は機能性塗料を製造し、住友大阪セメントを通じて販売しています。

**その他事業**

住友大阪セメントは、不動産賃貸事業を展開し、賃貸ビルや倉庫を提供しています。また、住友セメントシステム開発はソフトウェアの製作・販売を行っています。

経営方針

住友大阪セメントは、地球環境に配慮し、技術開発と多様な事業活動を通じて社会の維持・発展に貢献することを目指しています。セメントをはじめとする製品の安定供給を推進し、持続的発展のために事業拡大とコスト削減に取り組んでいます。

同社は「SOC Vision2035」を掲げ、環境解決をキーワードに持続的成長を目指しています。2023-25年度の中期経営計画では、既存事業の収益改善や成長基盤の構築、経営基盤の強化を進めています。これにより、社会から必要とされる存在感のある企業を目指しています。

具体的な取り組みとして、セメント事業の収益力回復や次世代光通信部品の市場シェア獲得を進めています。また、半導体製造装置向け電子材料事業へのリソース集中や、豪州事業の拡大、脱炭素分野の新規事業開発にも注力しています。

経営基盤強化の一環として、人財戦略や研究開発戦略、知財戦略、DX戦略を推進しています。多様な人財の採用や育成、研究開発の強化、知財情報の活用、デジタル技術の導入を通じて、経営基盤の強化を図っています。

これらの取り組みを通じて、住友大阪セメントは利益の最大化と持続的な株主還元を目指しています。2025年度にはROE8%以上、ROIC5%以上を目標に掲げ、資本最適化を進めています。