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オハラ【JP:5218】株価
株価の推移
出来高の推移
PERの推移
PBRの推移
時価総額の推移
事業内容
オハラは、光学製品とエレクトロニクス製品向けの特殊ガラス素材の製造・販売を手がける専門企業です。同社の主力製品は、カメラやスマートフォンのレンズに使われる光学ガラス素材と、半導体製造装置に欠かせない高品質ガラス材料となっています。これらの製品は、精密な光学特性や極めて高い均質性が求められる分野で重要な役割を果たしています。
同社の収益構造は、光事業とエレクトロニクス事業の2つの柱で構成されています。主要顧客にはキヤノンなどの大手光学機器メーカーが含まれており、市場価格や総原価を考慮した交渉により取引条件を決定しています。同社本体が素材の生産と販売を担当し、世界各地の連結子会社が製品の加工と販売を分担する体制を構築しています。
光事業では、光学ガラス素材や光学機器用レンズ材などを製造・販売しており、台湾、マレーシア、中国、米国、ドイツ、香港の子会社を通じてグローバル展開しています。エレクトロニクス事業では、半導体露光装置向けの高均質光学ガラスや極低膨張ガラス、石英ガラスなどの先端材料を扱っており、同じく海外子会社に加えて国内の株式会社オーピーシーと株式会社オハラ・クオーツが事業を支えています。
経営方針
オハラは「長期ビジョン2035」において、2035年に創立100周年を迎えるタイミングで自己資本利益率8.0%以上の達成を目標として掲げています。同社は15年間を5つのフェーズに分けて段階的な成長を計画しており、現在は第2フェーズにあたる中期経営計画(2024年10月期~2026年10月期)を推進中です。この中期計画では、売上高320億円以上、営業利益37億円以上、自己資本利益率6.5%以上を財務目標として設定し、経営基盤の強化と資本収益性の向上を目指しています。
同社の重点投資分野は、成長市場における技術優位性の確立と生産能力の拡張に集中しています。エレクトロニクス事業では、AI半導体需要の拡大を背景とした半導体露光装置向け素材の生産設備増強を継続的に実施しており、2026年10月期からは石英ガラスの製造工程における大幅な設備投資を計画しています。また、台湾工場では電子基板用低誘電ガラス専用の製造設備を新設し、AIサーバー市場の拡大に対応する体制を構築中です。これらの投資により、既存の光学ガラス生産設備を高付加価値製品向けに転換し、資産効率の向上を図っています。
新市場開拓では、次世代技術分野への参入を積極的に推進しています。XR(クロスリアリティ)市場において、資本業務提携先と連携してARグラス向けディスプレイモジュール用ガラス素材の開発を進めており、この成長分野での事業基盤確立を目指しています。光事業では、東南アジアでのサプライチェーン構築により、付加価値の高いレンズ加工品の供給・販売体制を強化し、海外市場での競争力向上を図っています。
技術革新への取り組みでは、リチウムイオン伝導性ガラスセラミックス「LICGC™」の事業化が注目されます。同製品は酸化物系固体電解質の中でトップクラスのイオン伝導性を持ち、液系リチウムイオン電池の添加材「LICGC™PW-01」と次世代電池材料「LICGC™SP-01」の2つのラインナップを展開しています。同社は新たな製造ラインの設置により国内外の電池メーカーへの採用拡大を進めており、量産技術の確立により新規需要の獲得を目指しています。また、レアアース調達リスクへの対策として、レアアースフリーまたは低含有の新規光学ガラスの研究開発も並行して進めています。