バンドー化学JP:5195

時価総額
¥871億
PER
11.1倍
自動車部品、産業資材、高機能エラストマー製品の製造・販売を中心に、ロボット関連デバイスや医療機器、不動産業を展開する企業。

事業内容

バンドー化学は、複数の事業セグメントを持ち、多岐にわたる事業を展開しています。主な事業セグメントには、自動車部品事業、産業資材事業、高機能エラストマー製品事業があります。これらの事業は、製造、販売、加工を中心に行われています。

自動車部品事業では、バンドー化学は国内外で多くの関連会社と協力し、さまざまな自動車部品を提供しています。国内では、バンドー・I・C・S株式会社やビー・エル・オートテック株式会社などが主要な会社です。海外では、Bando USA, Inc.やBando Korea Co., Ltd.などが活動しています。

産業資材事業においても、バンドー化学は国内外で幅広いネットワークを持ち、産業用資材の提供を行っています。国内では、福井ベルト工業株式会社やバンドートレーディング株式会社が主要な役割を果たしています。海外では、Bando Manufacturing (Vietnam) Company Limitedなどが活動しています。

高機能エラストマー製品事業では、バンドー化学は国内外で高性能なエラストマー製品を提供しています。国内では、バンドーエラストマー株式会社が主要な会社です。海外では、Bando Manufacturing (Thailand) Ltd.やBando Europe GmbHなどが活動しています。

その他の事業として、バンドー化学はロボット関連デバイス事業、医療機器事業、不動産業なども展開しています。国内では、株式会社Aimedic MMTやバンドー興産株式会社がこれらの事業に関与しています。これにより、バンドー化学は多角的な事業展開を行っています。

経営方針

バンドー化学は、経営理念として「調和と誠実の精神」を掲げ、社会のニーズに応じた新たな付加価値と高品質を提供することを目指しています。ゴム・プラスチック製品のパイオニアとして、新技術や新製品の開発を通じて企業価値を高め、社会的責任を果たすことを重視しています。

同社は2023年度から2026年度までを中長期経営計画「Creating New Value for the Future」の第1ステージ(CV-1)と位置づけ、売上収益120,000百万円、コア営業利益12,000百万円、ROE12.0%を目標に掲げています。これにより、企業の持続的成長を図ります。

成長戦略として、バンドー化学は「価値創造」「スマートものづくり創造」「未来に向けた組織能力の進化」の3つの指針を掲げています。既存事業の深化と新規事業の拡大を通じて、持続的成長を目指し、事業ポートフォリオの転換を図ります。

具体的には、電子資材事業や医療機器・ヘルスケア機器事業を新たな柱とし、光学用透明粘着剤シートや高熱伝導シートなどの製品を拡販します。また、自動車部品事業では電動化対応製品の拡充を進め、産業資材事業では新製品の投入を通じて市場シェアを拡大します。

さらに、スマートものづくりを推進し、AIやIoT技術を活用した製造プロセスの進化を図ります。これにより、製造ラインの生産性向上と品質向上を実現し、収益力を強化します。デジタル人材の育成も進め、持続可能な製造環境を構築します。

組織能力の進化においては、グローバルな環境変化に対応するため、組織体制の強化と労働環境の改善を進めます。従業員が個性と能力を発揮できる環境を整え、脱炭素社会に貢献する製品の開発と拡販を推進します。