相模ゴム工業JP:5194

時価総額
¥104.5億
PER
ヘルスケア製品(医療用ゴム・ポリウレタン製品、生活自助具)、プラスチック製品(包装用チューブ・フィルム)、介護サービス等の製造販売と研究開発。

沿革

1934年1月

アサヒラテックス化学研究所創立、わが国最初のラテックス製コンドームの製品化に成功、製造販売を開始。

1940年11月

中国北京市に北支護謨乳液化学有限公司を設立。

1942年2月

両社合併し、日本ラテックスゴム工業株式会社と改名。

1944年12月

相模ゴム工業株式会社と改名。

1952年4月

相模プラスチック工業株式会社(姉妹会社)を設立、塩ビ加工業界に進出。

1953年3月

相模プラスチック工業株式会社を吸収合併、当社製品に合成樹脂部門を加える。

1961年10月

株式公開(東京証券取引所、市場第二部)。

1964年2月

多年研究中であったわが国最初のインフレーション法によるポリプロピレンチューブの商品化に成功、新製品ニューハンPPとして発売。

1965年7月

福岡、静岡等に分工場を建設、プラスチック製品事業の充実をはかる。

1973年12月

焼津工場建設。

1977年1月

静岡工場を焼津工場に移転、新たに静岡工場と改称、ゴム、プラスチック、総合工場として稼動。

1978年10月

医療用カテーテルを開発、世界各国に本格的に販売開始。

1979年8月

医療・福祉機器分野へ進出。

1983年11月

フランス・㈱ラジアテックス(現・連結子会社)を買収、医療用具事業のヨーロッパでの販売拠点とする。

1984年12月

日本政府の円借款によるインドネシア国営コンドームプラント成約(1986年12月に工場完成)。

1986年2月

福岡工場を筑紫野市に移転。

1988年8月

厚木市の委託を受け、巡回入浴等のサービス業務に着手。

1991年6月

世界的なコンドームの需要増に伴い本社・厚木工場に医療用具製造工場を建設。

1994年5月

本社・厚木工場に品質管理・研究開発施設を建設。

1996年4月

ポリウレタン製コンドームを製造するため、マレーシアに相模マニュファクチャラーズ有限公司(現・連結子会社)を設立。

1998年2月

わが国最初のポリウレタン製コンドーム・サガミオリジナルの製造販売を開始。

2002年3月

相模マニュファクチャラーズ有限公司(現・連結子会社)において、ポリウレタン製コンドーム生産設備を増設。

2005年2月

薄膜化技術の進展により、サガミオリジナル0.02(ゼロゼロツー)の製造販売を開始。

2014年9月

ヘルスケア事業の更なる拡大を目指し、先端を行く技術力を生かしたサガミオリジナル0.01(ゼロゼロワン)の全国発売を開始。

2018年5月

サガミオリジナルの品薄解消を目指し、マレーシアに新工場を増設。

事業内容

相模ゴム工業は、ヘルスケア製品、プラスチック製品、およびその他の製品の製造販売を主軸に事業を展開しています。同社グループは、相模ゴム工業を含む子会社3社と関連当事者2社で構成されており、各セグメントにおいて研究開発や社会福祉に貢献する介護サービスなどの事業活動も行っています。

ヘルスケア事業では、医療用ゴム・ポリウレタン製品や生活自助具などを製造販売しており、子会社の相模マニュファクチャラーズ有限公司を通じて営業取引を行っています。また、同社製品の一部は、子会社の株式会社ラジアテックスや関連当事者の相模産業株式会社を通じて販売されています。

プラスチック製品事業においては、包装用チューブやフィルムなどの製造販売を手掛けています。このセグメントでは、相模ゴム工業が直接製品を市場に提供しています。

その他の製品に関しては、相模ゴム工業が製造販売及びサービス提供を行っており、一部製品は株式会社ラジアテックスや相模産業株式会社を通じて販売されています。これらの事業を通じて、相模ゴム工業グループは幅広い分野でのニーズに応え、社会に貢献しています。

経営方針

相模ゴム工業は、地球環境問題や食糧需給のアンバランスなどのグローバルな課題に対応するため、意義ある事業の発展を目指しています。同社は、社会変化を迅速かつ的確に捉え、ユーザーや消費者が求める高品質で高付加価値の商品やサービスを独自の発想と企画力で提供することを基本姿勢としています。また、量的追求ではなく、利益の最大化と株主、ユーザー、消費者の満足度の最大化を目指しています。

経営上の目標としては、売上規模の拡大だけでなく、高い収益性の確保や財務の健全性維持、株主への安定した配当維持を掲げています。グローバル競争の激化やデジタル化の進展に対応するため、情報リテラシーの向上や科学的思考を駆使し、自由闊達な風土の中で大局的見地から経営を見つめ、時代に即したビジネス展開を目指しています。

同社は、世界の総人口の上位10%の高所得層をターゲットに、モノを超えたニーズに応える高付加価値の商品・サービスの提供を心掛け、「小さくても光る会社」を目指しています。ビジネスの拡大よりも、能力に見合った着実な成長と長期的繁栄を求め、国際戦略では国内外の有為な人材を広く登用し、真の国際企業を目指しています。

創業90周年を迎えるにあたり、新製品の研究・開発、生産システムの見直し、新しい販売手法の研究、次世代リーダー及び経営幹部の育成、新事業の起業など、あらゆる側面でイノベーションマインドを発揮し、将来にわたる磐石な経営基盤の確立を目指しています。eコマースの台頭やポリウレタン製コンドーム「サガミオリジナル」の認知度向上など、市場の変化に対応しながら、高品質な製品の安定供給を追求しています。