ファインズJP:5125

時価総額
¥24億
PER
6.6倍
中小企業向けにデジタル化サービス、動画制作・配信、DXコンサルティングを提供する会社。

沿革

2009年5月

株式会社フリーセル(現 ブランディングテクノロジー株式会社)の100%子会社として東京都渋谷区南平台町に株式会社ファインズを設立

2009年7月

モバイルFlashサイト制作の提供開始

2010年2月

MEO・SEOサービスの提供開始

2010年9月

スマートフォンサイト制作の提供開始

2012年10月

事業拡大に伴い、本社所在地を渋谷区道玄坂1丁目へ移転

2013年7月

大阪営業所を開設

2013年8月

予約システム「TSUNAGU」「いつあき」の提供開始

2014年8月

名古屋営業所を開設

2014年9月

事業拡大に伴い、本社所在地を渋谷区道玄坂2丁目へ移転

2015年1月

動画サービスの提供開始

2015年8月

福岡営業所を開設

2015年10月

株式会社EPARKと業務提携契約を締結し、予約システム「PeakManager」の販売を開始

2016年2月

デジタルマーケティング支援サービスの提供開始

2016年9月

仙台営業所を開設

2016年11月

事業拡大に伴い、本社所在地を渋谷区渋谷2丁目へ移転

2017年8月

広告配信レポーティングシステム「Raise」の提供開始

札幌営業所を開設

2017年12月

自社メディア「manga factory」を公開

2019年6月

株式会社エスピーシーが旧株式会社ファインズを吸収合併

2019年3月

特別目的会社である株式会社エスピーシーを設立(現当社)

株式会社エスピーシーが旧株式会社ファインズの株式をLBOにより取得し完全子会社化

2019年6月

株式会社エスピーシーが旧株式会社ファインズを吸収合併し、同日、商号を株式会社ファインズ(新株式会社ファインズ)に変更

2019年11月

動画配信プラットフォームサービス「Videoクラウド」の提供開始

2022年9月

東京証券取引所グロース市場に株式を上場

2022年11月

金沢営業所を開設

2023年7月

株式会社No.1と業務提携契約を締結し、セキュリティ商材の販売を開始

事業内容

ファインズは、中小企業事業者や個人事業主を対象に、デジタル化を推進するサービスを提供している企業です。同社は、動画制作、動画配信プラットフォーム、DXコンサルティングなどを手掛けるVideoクラウド事業と、店舗向け予約・顧客管理システムを提供する店舗クラウド事業の2つのセグメントで構成されています。特にVideoクラウド事業は、同社の売上の大部分を占めており、2023年6月期の売上構成比は96.4%に達しています。

Videoクラウド事業では、動画を活用したマーケティングDXを支援しており、動画制作から配信、分析・改善、データ活用に至るまで一貫したサービスを提供しています。動画配信プラットフォーム「Videoクラウド」は、独自の再生ビューアを通じて動画の配信と分析を可能にし、インタラクティブ動画や360°動画などの拡張機能も提供しています。また、動画の視聴データを活用したDXコンサルティングサービスも行っており、顧客のマーケティングデータを基に課題を可視化し、解決策を提案しています。

一方、店舗クラウド事業では、「TSUNAGU」と「いつあき」という予約・顧客管理システムを提供しています。これらのサービスは、24時間予約可能で、来店したユーザー情報の管理やメルマガ配信機能を備え、再来店を促進することが可能です。特に小規模事業者向けに、IT導入の際の課題を解決するシンプルで使いやすいサービスを提供しています。

ファインズは、データを活用し、ニーズが潜在的な中小企業から安定して案件を獲得できる体制を構築しており、一気通貫したサービス提供による高収益体制を実現しています。これにより、競合の少ない潜在ニーズ層からの案件獲得が可能となっています。

経営方針

ファインズは、中小企業や個人事業主に対してデジタル化を推進するサービスを提供する企業であり、特にVideoクラウド事業を中心に事業展開しています。同社は、「誰からも必要とされる会社になる」を経営理念に掲げ、「世の中をより豊かにする」ビジョンの実現を目指しています。このビジョンの下、顧客の生産性向上を支援し、企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進することを事業の核としています。

中期経営計画では、「すべての中小企業のDXをサポートする」という新たなミッションを設定し、市場の変化に対応しながら、さらなる価値提供を目指しています。この計画の下、ファインズは営業体制の強化、ソリューションの拡大、そして多彩なソリューションを通じたDXの実現を三つの主要戦略として掲げています。営業体制の強化には、セールスイネーブルメントを通じた人材育成や営業活動の標準化が含まれ、ソリューションの拡大では、Videoクラウドの機能強化に加え、新サービスのローンチを通じた価値提供の拡大を目指しています。また、クロスセルやアップセルの取り組みを強化し、すべての中小企業のDX実現を目指すことで、顧客のライフタイムバリュー(LTV)の向上を狙っています。

さらに、ファインズは安定収益基盤の確立、優秀な人材の確保と育成、新規事業の拡充、内部管理体制の強化、コンプライアンスと情報セキュリティの強化といった事業上及び財務上の課題にも積極的に取り組んでいます。これらの戦略と取り組みを通じて、ファインズは中小企業のDXをサポートし、持続可能な成長を目指しています。