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藤倉コンポジットJP:5121
沿革
1901年10月 |
松本留吉により、藤倉電線護謨合名会社を創立、電線事業と引布事業により、電線、ゴム引布防水布の製造を開始。 |
1910年3月 |
電線部門とゴム部門を分離、藤倉合名会社防水布製造所を設立。 |
1917年6月 |
東京府荏原郡大崎町(現東京都品川区)に五反田工場を開設。 |
1920年4月 |
株式会社に改め藤倉工業株式会社を設立。軟式飛行船やパラシュート、飛行機用タイヤ等の製造を手掛ける。 |
1948年10月 |
藤倉ゴム工業株式会社に商号変更。 |
1949年5月 |
東京証券取引所に上場。 |
1949年12月 |
自動車用タイヤチューブの製造を販売開始。 |
1952年11月 |
軽登山靴『キャラバンシューズ』を開発。 |
1953年2月 |
藤栄運輸株式会社(現連結子会社)を設立。 |
1955年6月 |
救命いかだ、救命胴衣製造販売を開始。 |
1959年4月 |
大阪営業所(現大阪支店)を開設。 |
1962年1月 |
埼玉県大宮市(現さいたま市大宮区)に大宮工場開設。 |
1964年3月 |
五反田工場を閉鎖。 |
1969年4月 |
福島県原町市(現南相馬市)に原町工場開設。 |
1971年9月 |
埼玉県岩槻市(現さいたま市岩槻区)に岩槻工場開設。 |
1972年10月 |
茨城県勝田市(現ひたちなか市)に勝田出張所(現勝田営業所)開設。 |
1973年11月 |
船舶の大型化に伴い垂直降下式乗込装置(シューター)を開発。 |
1974年5月 |
炭素繊維を使用したゴルフ用カーボンシャフト『Flyrun』(初のオリジナルブランド)の発売を開始。 |
1991年4月 |
株式会社キャラバン(現連結子会社)を設立。 |
1994年7月 |
米国カリフォルニア州ビスタ市にFujikura Composite America,Inc.(現連結子会社)を設立。 |
1995年1月 |
フジクラゴルフクラブ相談室を開設 |
1996年4月 |
中国浙江省杭州市に杭州藤倉橡膠有限公司(現連結子会社)を設立。 |
1996年5月 |
スポーツ用品事業部(現ACP事業部営業部)を東京都世田谷区に移設。 |
2000年11月 |
名古屋営業所を開設。 |
2002年9月 |
ベトナムハイフォン市にFUJIKURA COMPOSITES HAIPHONG,INC.(現連結子会社)を設立。 |
2006年5月 |
米国オハイオ州のIER Fujikura,Inc.(現連結子会社)を子会社化。 |
2009年7月 |
米国イリノイ州にFUJIKURA GRAPHICS,INC.(現連結子会社)を設立。 |
2010年11月 |
福島県南相馬市に小高工場開設。 |
2011年1月 |
岩槻工場内にエンジニアリングセンター開設。 |
2011年2月 |
中国浙江省安吉経済開発区に安吉藤倉橡膠有限公司(現連結子会社)を設立。 |
2011年3月 |
東日本大震災で原町工場、小高工場(現在は休止中)に甚大な被害を受ける。 大宮工場の事業を岩槻工場、小高工場に集約。大宮工場を閉鎖。 |
2011年9月 |
本社事業所及びスポーツ用品営業部(現ACP事業部営業部)を東京都江東区へ移転。 |
2012年3月 |
韓国ソウル市にFujikura Composites Korea,Co.,Ltd.を設立。 |
2012年4月 |
埼玉県加須市に加須工場開設。 |
2015年5月 |
米国ニュージャージー州にFUJIKURA GRAPHICS,INC.を移転。 |
2016年9月 |
被災企業としての経験を活かし、非常用マグネシウム空気電池『Watt Satt』を発売。 |
2017年4月 |
FUJIKURA COMPOSITES HAIPHONG,INC.に検査棟開設。 |
2018年3月 |
中国遼寧省大連市に安吉藤倉橡膠有限公司の大連事務所開設。 |
2019年4月 |
藤倉コンポジット株式会社に商号変更。 |
2020年4月 |
原町工場にLIM棟を開設。 |
2022年6月 |
有限会社テクノロジーサービスを子会社化。 |
事業内容
藤倉コンポジットは、産業用資材、引布加工品、スポーツ用品の製造販売を主な事業内容としています。同社グループは、藤倉コンポジットを含む子会社17社、関連会社2社、その他の関係会社1社で構成されています。
産業用資材セグメントでは、藤倉コンポジット自身のほか、連結子会社の杭州藤倉橡膠有限公司、安吉藤倉橡膠有限公司、IER Fujikura, Inc.、FUJIKURA COMPOSITES HAIPHONG, INC.が製造販売を行っています。製造工程の一部は非連結子会社2社に委託しており、製品の一部は非連結子会社1社及びその他の関係会社1社を通じて販売されています。
引布加工品セグメントでは、製造工程の一部を連結子会社FUJIKURA COMPOSITES HAIPHONG, INC.及び非連結子会社1社に委託。製品の一部は藤倉コンポジット以外に連結子会社FUJIKURA GRAPHICS, INC.、非連結子会社1社及び関連会社1社を通じて販売されています。
スポーツ用品セグメントでは、ゴルフ用カーボンシャフトを藤倉コンポジット及び非連結子会社1社で販売し、海外ではFUJIKURA COMPOSITES HAIPHONG, INC.が製造し、Fujikura Composite America, Inc.が販売しています。アウトドア用品は、連結子会社株式会社キャラバンが仕入れ及び販売を担当しています。
その他の事業として、物流部門があり、製品等の輸送及び保管は主に連結子会社藤栄運輸株式会社及び非連結子会社1社が行っています。これらの事業活動を通じて、藤倉コンポジットグループは多岐にわたる産業分野でのニーズに応えています。
経営方針
藤倉コンポジットは、産業用資材、引布加工品、スポーツ用品の製造販売を主軸に展開する企業であり、その成長戦略は、経済的及び社会的な企業価値の中長期的な向上に焦点を当てています。同社は、売上高営業利益率(連結)10%以上、自己資本比率(連結)60%以上、ROE(連結)10%以上を目標として掲げ、これらを達成するために、事業の多様化、技術革新への対応、為替動向への対応、原材料費の変動への対応、サステナビリティの推進、デジタルトランスフォーメーション(DX)への対応など、幅広い課題に取り組んでいます。
事業の多様化に関しては、事業ポートフォリオの最適化と資本コストを意識した経営を通じて、収益基盤を強化しています。また、品質や技術の向上、生産方式の見直しにより、国内外の市場での収益力を強化することを目指しています。
技術革新に対応するため、同社は技術力の維持向上と新たな事業基盤の構築に向けて、技術開発への投資を積極的に行っています。さらに、為替動向や原材料費の変動に対しては、購買・生産・販売体制の見直しやコストダウンの実施を通じて、これらのリスクを緩和しています。
サステナビリティの推進においては、2023年4月にサステナビリティ統括室を設置し、社会的責任の果たし方やESG経営を通じた企業価値の向上に注力しています。製品供給を通じた社会課題の解決や環境負荷の低減、生産活動における廃棄物やVOCの削減、労働環境の改善など、持続可能な社会の実現に貢献しています。
最後に、DXへの対応として、働き方改革や業務改革推進プロジェクトを設置し、デジタル化への投資を進めています。これらの取り組みを通じて、藤倉コンポジットは、不透明な経営環境の中でも、企業価値の継続的な向上と持続的な成長を目指しています。