ブリヂストンJP:5108

時価総額
¥4.8兆
PER
14.5倍
乗用車用タイヤ、トラック・バス用タイヤ、スペシャリティ系タイヤ、小売サービスソリューション、モビリティソリューション、油圧・高機能ホース、ゴムクローラ、樹脂配管、免震ゴム事業を展開。

沿革

年月

沿革

1931年3月

福岡県久留米市にブリッヂストンタイヤ株式会社を設立し、自動車タイヤの生産を開始

1935年10月

ゴルフボールの生産を開始

1937年5月

本社を東京に移転

1937年9月

ベルト及びホースの生産を開始

1942年2月

日本タイヤ株式会社に社名を変更

1949年10月

ブリヂストン自転車株式会社(現在のブリヂストンサイクル株式会社)を分離設立

1951年2月

ブリヂストンタイヤ株式会社に社名を変更

1961年10月

東京、大阪両証券取引所に株式を上場

1967年6月

タイに合弁会社THAI JAPAN TYRE CO., LTD.(現在のTHAI BRIDGESTONE CO., LTD.)を設立

1972年9月

合弁会社ブリヂストン・スポルディング株式会社(現在のブリヂストンスポーツ株式会社)を設立

1973年9月

インドネシアに合弁会社P.T. BRIDGESTONE TIRE INDONESIA(現在のPT BRIDGESTONE TIRE INDONESIA)を設立

1980年12月

オーストラリアのUNIROYAL HOLDINGS LTD.(現在のBRIDGESTONE AUSTRALIA LTD.)の株式を買収

1982年11月

米国にBRIDGESTONE TIRE MANUFACTURING(U.S.A.),INC.を設立(1990年5月、BRIDGESTONE/FIRESTONE, INC.(現在のBRIDGESTONE AMERICAS TIRE OPERATIONS, LLC)と合併)

1984年4月

株式会社ブリヂストンに社名を変更

1988年1月

オランダにBRIDGESTONE FINANCE EUROPE B.V.(現在は、シンガポールのBRIDGESTONE TREASURY

SINGAPORE PTE. LTD.がその事業を継承)を設立

1988年5月

THE FIRESTONE TIRE & RUBBER CO.(現在のBRIDGESTONE AMERICAS TIRE OPERATIONS, LLC)を買収

1989年1月

ブリヂストンファイナンス株式会社を設立

1993年1月

スポーツ事業をブリヂストンスポーツ株式会社に統合

1994年12月

BRIDGESTONE/FIRESTONE EUROPE S.A.(現在のBRIDGESTONE EUROPE NV/SA)を欧州事業の統括持株会

社とし、欧州における販売・物流機能を同社に統合

1994年12月

米国にBMAH CORP.(現在のBRIDGESTONE AMERICAS, INC.)を設立

1997年1月

南アフリカのFIRESTONE SOUTH AFRICA (PTY) LTD.(現在のBRIDGESTONE SOUTH AFRICA (PTY) LTD.)を連結子会社に持つFEDSTONE (PTY) LTD.(現在のBRIDGESTONE SOUTH AFRICA HOLDINGS

(PTY) LTD.)を買収

1998年7月

ポーランドにBRIDGESTONE/FIRESTONE POLAND SP. Z O.O.(現在のBRIDGESTONE POZNAN

SP. Z O.O.)を設立

1999年11月

アラブ首長国連邦にBRIDGESTONE MIDDLE EAST FZE(現在のBRIDGESTONE MIDDLE EAST & AFRICA
FZE)を設立

2000年3月

タイにBRIDGESTONE TIRE MANUFACTURING (THAILAND) CO., LTD.を設立

2001年12月

BRIDGESTONE/FIRESTONE,INC.(現在のBRIDGESTONE AMERICAS TIRE OPERATIONS, LLC)は米州事業の統括持株会社であるBRIDGESTONE/FIRESTONE AMERICAS HOLDING, INC.(現在の

BRIDGESTONE AMERICAS, INC.)のもとで事業内容別に分社化し、組織を再編

2003年2月

中国に普利司通(無錫)輪胎有限公司を設立

2004年10月

中国に普利司通(中国)投資有限公司を設立

2005年8月

インドネシアのPT. GOODYEAR SUMATRA PLANTATION(現在のPT BRIDGESTONE SUMATRA RUBBER ESTATE)を買収

2006年7月

シンガポールにBRIDGESTONE ASIA PACIFIC PTE. LTD.を設立

2007年5月

BRIDGESTONE AMERICAS HOLDING, INC.(現在のBRIDGESTONE AMERICAS, INC.)がBANDAG, INCORPORATED(現在のBRIDGESTONE BANDAG, LLC)を買収

2014年6月

米国のMASTHEAD INDUSTRIES, LLC(現在のBRIDGESTONE HOSE AMERICA, INC.)を買収

2017年5月

BRIDGESTONE EUROPE NV/SAがフランスのETS PAUL AYME (HOLDING) & AYME ER FILS SAS(現在のFIRST STOP AYME SAS)を買収

2019年4月

BRIDGESTONE EUROPE NV/SAがオランダのTOM TOM TELEMATICS B.V.(現在のBRIDGESTONE MOBILITY SOLUTIONS B.V.)を買収

2021年9月

BRIDGESTONE AMERICAS, INC.がAZUGA HOLDINGS, INC.を買収

2021年12月

BRIDGESTONE MINING SOLUTIONS AUSTRALIA PTY. LTD.がOTRACO INTERNATIONAL PTY LTDを買収

事業内容

ブリヂストンは、多岐にわたる事業セグメントを持つグローバル企業です。主要な事業セグメントには、「日本」「中国・アジア・大洋州」「米州」「欧州・ロシア・中近東・インド・アフリカ」があります。これらの地域で、ブリヂストンはプレミアムタイヤ事業、ソリューション事業、化工品・多角化事業などを展開しています。

プレミアムタイヤ事業では、乗用車用タイヤ、トラック・バス用タイヤ、スペシャリティ系タイヤ(鉱山・建設車両用、航空機用、農業車両用、モーターサイクル用)を提供しています。ソリューション事業では、小売サービスソリューション、タイヤセントリックソリューション、モビリティソリューションを手がけており、化工品事業では、油圧・高機能ホース、ゴムクローラ、樹脂配管、免震ゴムなどを提供しています。

各地域での主要会社としては、日本ではブリヂストンタイヤソリューションジャパン株式会社、ブリヂストンリテールジャパン株式会社、ブリヂストン化工品ジャパン株式会社、ブリヂストンスポーツ株式会社、ブリヂストンサイクル株式会社が挙げられます。また、米州ではBRIDGESTONE AMERICAS, INC.、BRIDGESTONE AMERICAS TIRE OPERATIONS, LLC、FIRESTONE POLYMERS, LLCなどが、欧州・ロシア・中近東・インド・アフリカではBRIDGESTONE EUROPE NV/SA、BRIDGESTONE INDIA PRIVATE LTD.などが活動しています。

その他のセグメントでは、ファイナンス関連のサービスを提供するブリヂストンファイナンス株式会社やBRIDGESTONE TREASURY SINGAPORE PTE. LTD.が含まれます。これらの事業を通じて、ブリヂストンは世界各地で幅広い製品とサービスを提供し、多様な顧客ニーズに応えています。

経営方針

ブリヂストンは、複雑で加速度的に変化する事業環境の中で、サステナブルなソリューションカンパニーを目指しています。同社は、2030年を目標年とする長期戦略アスピレーションを掲げ、変化をチャンスに変えるレジリアントな組織への変革を加速しています。2023年に終了する中期事業計画を経て、2024年から始まる新たな中期事業計画では、過去の課題に正面から向き合い、実行と結果にこだわり、将来への布石を打つことを三つの軸としています。

同社は、プレミアムタイヤ事業の強化とソリューション事業の成長を図り、経営・業務品質の向上に注力しています。特に、プレミアムタイヤ事業では、高インチタイヤや鉱山車両用タイヤの生産強化投資を実行し、プレミアム領域へのフォーカスを徹底しています。また、ソリューション事業では、欧米の乗用車用タイヤ向けソリューションの一部中止を決定するなど、成長性と収益性のバランスを見直しています。

2024年からの中期事業計画では、売上収益4兆8,000億円レベル、調整後営業利益6,400億円レベルを目指し、オペレーショナルエクセレンスの追求を通じて、生産性の向上や質の高い業務の遂行を目指します。また、グローバルでの経営リスク管理の強化や、人財投資の拡大を通じて、人的創造性の向上にも注力しています。

サステナビリティに関しては、カーボンニュートラル化やサーキュラーエコノミーの実現を目指し、2030年までにCO2排出量を2011年比で50%削減するなど、具体的な目標を設定しています。これらの取り組みを通じて、ブリヂストンは、サステナブルなプレミアムブランドの構築と企業価値の向上を目指しています。