eWeLL (5038) 株価

時価総額
¥306.1億
PER
23倍
訪問看護ステーション向け業務支援SaaSの新興企業。クラウド型電子カルテ「iBow」やレセプトシステム、勤怠管理サービス等を提供。12年創業で現在は全国18,754ステーションのうち3,501社が契約済み。市場シェア18.7%。日本全国展開。

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事業内容

eWeLLは、訪問看護ステーション向けの業務支援システムを提供するクラウドソフトウェア企業です。同社の主力サービスは、訪問看護専用電子カルテ「iBow」で、看護師が患者宅でカルテ作成や過去の記録確認を簡単に行えるシステムを提供しています。紙カルテが主流だった訪問看護業界のデジタル化を推進し、看護師の業務効率向上と本来の看護業務への集中を支援しています。

同社の顧客は全国約1万8千の訪問看護ステーションで、現在約3,500ステーションが契約し、市場シェアは約19%となっています。主な収益構造は、月額基本料金(18,000円)と訪問件数に応じた従量課金(100円/件)を組み合わせたサブスクリプション型で、顧客の訪問件数増加と同社収益が連動する仕組みを構築しています。

事業は「クラウドサービス」と「BPaaS」の2つに分かれ、クラウドサービスでは電子カルテ「iBow」を中核に、レセプト作成システム、勤怠管理、研修サービスなど訪問看護業務を網羅的に支援するツール群を展開しています。BPaaSでは事務管理代行サービスを提供し、レセプト業務や保険情報登録を代行することで、看護師の事務負担を軽減し収益向上に貢献しています。

経営方針

eWeLLは、高齢化社会の進展を背景に訪問看護市場でのプラットフォーマーとしての地位確立を目指しています。同社は主力の「iBow」クラウドサービスにおける市場シェア拡大と、BPaaS(業務代行サービス)や新サービス「けあログっと」の展開により、訪問看護ステーション向けの複合サービス提供企業への発展を図っています。経営指標として売上高と営業利益を重視し、稼働ステーション数の増大と月次平均解約率の低減、顧客平均単価の向上による持続的成長を目指しています。

同社の重点投資分野は開発体制の強化とシステム基盤の拡充です。訪問看護市場は2023年時点で約1兆255億円の規模を持ち、14年間で約4.6倍に拡大している成長市場であることから、市場環境と顧客ニーズにタイムリーに対応するため継続的な開発人員の採用と人材教育を実施しています。また、セキュリティや保守管理体制の整備により、顧客が安心してサービスを利用できるシステム稼働の安定化に取り組んでいます。

新市場開拓では、個人の健康・医療・介護情報を指すPHRを活用したデータビジネスへの展開を計画しています。同社は主力サービスで蓄積される訪問看護データを匿名加工情報として活用し、地域包括ケア事業という新たな事業領域への参入を通じて企業価値向上を図っています。2021年より開始した在宅治験支援事業も含め、在宅医療データの活用による第三のサービス確立が同社のさらなる成長の鍵となると位置づけています。

技術革新への取り組みとして、同社は訪問看護業界のデジタル化を推進するとともに、将来的な多言語化対応も視野に入れています。経済連携協定による外国人看護師の受け入れ拡大に備え、「iBow」の多言語化対応を検討しており、グローバル化する医療現場への対応準備を進めています。また、患者を中心とした関係者間での安全で安心な情報共有システムの構築により、地域包括ケアシステムの深化に貢献する技術開発にも注力しています。

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