unerryJP:5034

時価総額
¥102.7億
PER
372.3倍
リアル行動データプラットフォーム「Beacon Bank®」運営、分析・可視化サービス「ショッパーみえーる」、行動変容サービス「Beacon Bank AD」、One to Oneサービス「Beacon Bank 1to1」提供。

沿革

2015年8月

東京都中央区に、ビーコン等を活用した位置情報IoTプラットフォームを運営する目的にて株式会社unerryを設立

2015年12月

ビーコンシェアのオープンプラットフォームである「Beacon Bank®」のβ版をリリース

2016年8月

ビーコン相互活用に必要な技術特許(特許5991793)を取得

2016年12月

コカ・コーラウエスト株式会社(現コカ・コーラボトラーズジャパン株式会社)と、同社が管理する「スマホ自販機®」搭載のビーコンと「Beacon Bank®」の連携を目的に業務提携

2019年6月

Beacon Bank ADサービス(広告配信サービス)提供開始

2020年1月

リテールテック・ダッシュボードサービス「ショッパーみえーる」(ショッパー行動分析ツール)の提供を開始

2020年4月

株式会社エヌ・ティ・ティ・データと、移動と目的地でのサービス利用に関わる社会課題を解決し、新たな移動体験を得られる社会の実現を目的に資本業務提携

2021年4月

三菱商事株式会社と、同社の都市開発・都市運営事業(スマートシティ(注3))等において行動データを基にした様々なビジネスを展開することを視野に資本業務提携

2022年1月

多様なワークスタイルの実現と事業拡大に伴い東京都港区に本社を移転

2022年7月

東京証券取引所グロース市場に株式を上場

事業内容

unerryは、「心地よい未来を、データとつくる。」をミッションに掲げ、リアルとデジタルが融合した環境知能社会を目指しています。同社は、リアル行動データプラットフォーム「Beacon Bank®」を運営し、リテールDX、リテールメディア、スマートシティ領域でのサービス提供を行っています。これにより、マーケティングや街づくりに必要なサービスを提供しています。

unerryの事業は、分析・可視化サービス、行動変容サービス、One to Oneサービスの3つのサービスで構成されています。分析・可視化サービスでは、「ショッパーみえーる」を含むツールを通じて、小売事業者や商業施設運営事業者などのニーズに応じたカスタマイズされた行動分析レポートを提供しています。これにより、リアル行動データを活用したDX推進を支援しています。

行動変容サービス「Beacon Bank AD」では、リアル行動ビッグデータのAI解析を基に、来店可能性が高い顧客群を特定し、SNSや動画などを通じて情報を配信することで消費者の行動変容を促す広告サービスを提供しています。

One to Oneサービス「Beacon Bank 1to1」では、小売事業者や商業施設運営事業者向けに、オリジナルアプリの開発や統合マーケティング基盤の構築を通じて、パーソナル体験を提供するシステムソリューション全般を支援しています。

これらのサービスは、リカーリング性の高い安定収益を生み出し、顧客単価の向上と売上の積み上げを図っています。unerryは、これらの事業を通じて、データを活用した新たな価値創造を目指しています。

経営方針

unerryは、スマートフォンやIoT技術の普及に伴い、リアルとデジタルが融合した「環境知能」社会の実現を目指しています。同社は、「心地よい未来を、データとつくる。」というミッションのもと、リアル行動データを活用したサービスを提供し、生活のUX(ユーザーエクスペリエンス)を向上させることを目標に掲げています。具体的には、リテールDX、リテールメディア、スマートシティ領域でのサービス展開を進めており、これらの市場は今後も大きな成長が見込まれています。

unerryの成長戦略は、独自の技術力とネットワーク効果を活かした競争優位性の確立にあります。同社は、ビーコンプラットフォームやAI技術を駆使し、位置情報に基づく高度な分析・マーケティングサービスを提供。これにより、屋外・屋内を問わず、リアルタイムでの情報提供が可能となり、消費者の行動変容を促すことができます。

中期的な経営戦略としては、「unerry, everywhere」の実現を掲げ、リテールDX事業で培ったノウハウを基に、リテールメディア事業及びスマートシティ事業の拡大を図っています。これにより、国内外でのエコシステム拡大を目指し、2028年6月期には売上高100億円を目標に掲げています。

また、安定的な収益基盤の確立、新規事業の展開、優秀な人材の確保と育成、内部管理体制の強化など、事業上及び財務上の課題に対処することで、持続的な成長と企業価値の向上を目指しています。これらの戦略を通じて、unerryはデータを活用した新たなビジネス価値の創出を推進し、社会課題の解決に貢献していく方針です。