- 日本企業
- MORESCO
MORESCO (5018) 株価
株価・出来高の推移
時価総額の推移
PERの推移
PBRの推移
事業内容
株式会社MORESCOは、産業機械や自動車などに使われる特殊潤滑油や合成潤滑油を主力とする化学品メーカーです。同社は高真空ポンプ油、自動車用ブレーキ液、熱間鍛造用潤滑剤など、特定用途に特化した高機能潤滑油を開発・製造しています。また、ハードディスク表面潤滑剤や有機EL用封止材といった最先端技術分野向けの材料も手がけています。
同社の顧客は主に自動車メーカー、産業機械メーカー、電子部品メーカーなどの製造業です。収益構造は地域別に分かれており、日本を中心としながら中国、東南・南アジア、北米の4つの地域で事業を展開し、各地域の製造拠点から現地の産業ニーズに対応した製品を供給しています。
同社の事業は大きく5つの製品分野に分かれています。特殊潤滑油では自動車部品製造や金属加工に使われる各種潤滑剤、合成潤滑油では高温環境や精密機器向けの高性能油剤、素材事業では基礎化学品、ホットメルト接着剤では工業用接着材、エネルギーデバイス材料では次世代ディスプレイ関連材料を取り扱っています。同社は16の子会社を通じて世界各地で製造・販売体制を構築し、地域密着型のサービスを提供しています。
経営方針
MORESCOは2024年から2026年にかけて「持続可能な社会の実現」と「事業の付加価値向上」を両立させる第10次中期経営計画を推進しています。同社は2026年度に売上高370億円、営業利益24億円、経常利益27億円の達成を目指しており、経常利益率7.3%という収益性の向上を重視しています。5つの基本方針として、サステナビリティ経営の推進、製品ポートフォリオの高度化、次世代事業の創出、業務プロセスの革新、資本収益性の向上を掲げています。
重点投資分野では、環境配慮型のMORESCO Green SX製品の拡充に力を入れており、2026年度には売上比率40%を目標としています。同社は特殊潤滤油事業部の統合により機能を集約し、半導体分野向けのPFASフリー潤滑剤や核融合発電設備向けの耐放射線性潤滑剤の開発を進めています。また廃油やリサイクル油の活用によるサーキュラーエコノミーの推進により、資源循環型ビジネスモデルの構築を図っています。
新市場開拓では、ライフサイエンス部門でのナノエマルジョン技術の事業化やオートファジー活性化薬の開発、エネルギーデバイス材料分野ではペロブスカイト太陽電池向け封止材の高性能化を推進しています。海外戦略としては、タイや中国を中心としたR&D体制の強化、北米事業での企業買収を実施し、東南・南アジア、北米、中国を極とした三極体制での事業拡大を目指しています。新規事業創出に向けた研究センターの建設も進めており、2027年初頭の運用開始を予定しています。
技術革新への取り組みでは、機械学習を活用した製品開発の効率化や実験作業の自動化を通じた「モレスコ・インフォマティクス」の実現を目指しています。素材事業部では新たな単体処理法を導入し、将来の需給変動に柔軟に対応できる生産体制を整備しました。全社的にはROIC指標での目標管理を導入し、事業別の資本収益性向上に取り組んでいます。厳しい収益環境にあるホットメルト接着剤事業では、高付加価値製品への転換とグローバル生産体制の見直しを通じた収益改善を進めています。