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MORESCOJP:5018
事業内容
MORESCOは、化学品の製造・販売を主な事業とする企業で、特殊潤滑油、合成潤滑油、素材、ホットメルト接着剤、エネルギーデバイス材料を取り扱っています。特殊潤滑油には、高真空ポンプ油や自動車用ブレーキ液などが含まれます。合成潤滑油では、高温用潤滑油やハードディスク表面潤滑剤を提供しています。
素材分野では、流動パラフィンやスルホネートを製造しています。ホットメルト接着剤は、さまざまな用途に対応する接着剤として提供されています。エネルギーデバイス材料には、有機EL用封止材やガス・水蒸気透過度測定装置が含まれます。これらの製品は、さまざまな産業で利用されています。
MORESCOの事業セグメントは、地域別に分かれており、日本、中国、東南/南アジア、北米の4つの地域で報告されています。日本では、MORESCOが主要製品を製造・販売し、エチレンケミカル株式会社が自動車用ブレーキ液・不凍液を担当しています。中国では、複数の関連会社が特殊潤滑油やホットメルト接着剤を製造・販売しています。
東南/南アジアでは、タイ、インドネシア、インドで特殊潤滑油やホットメルト接着剤の製造・販売が行われています。北米では、MORESCO USA Inc.とCROSS TECHNOLOGIES N.A. INC.が特殊潤滑油を製造・販売しています。これにより、MORESCOはグローバルな市場での競争力を維持しています。
経営方針
MORESCOは、2024年度から2026年度にかけての中期経営計画において、5つの成長戦略を掲げています。まず、サステナビリティ経営の推進を重視し、環境問題への対応を強化しています。次に、製品ポートフォリオの高度化を図り、競争力のある製品ラインナップを構築しています。
さらに、次世代事業の創出に注力し、ライフサイエンスやエネルギーデバイス材料の分野で新たな市場を開拓しています。業務プロセスの革新では、生成AIを活用したデータ駆動型のアプローチを導入し、効率的な開発を実現しています。最後に、資本収益性の向上を目指し、高付加価値製品の開発と販売を推進しています。
MORESCOは、海外市場での成長も視野に入れています。特に、タイや中国を中心にR&D体制を強化し、地域特性に応じた製品展開を進めています。これにより、東南/南アジア、北米、中国を中心とした海外市場での事業拡大を図っています。
2026年度の経営目標として、売上高380億円、営業利益27億円、経常利益30億円を掲げています。また、ROE8%水準、連結配当性向30%以上を目指し、MGS製品の売上比率を40%に引き上げる計画です。これらの目標を達成するため、MORESCOは持続可能な社会の実現と事業の付加価値向上を両立させる戦略を推進しています。