MORESCOJP:5018

時価総額
¥126.2億
PER
化学品製造・販売を主軸に、特殊潤滑油、合成潤滑油、素材、ホットメルト接着剤、エネルギーデバイス材料などを手がける。

沿革

1955年11月

松村石油株式会社新川工場内に研究室(当社の母体)設置

1958年10月

松村石油株式会社より研究室を分離し当社設立

1959年12月

兵庫県西宮市に本社・西宮工場建設 高真空ポンプ油等特殊潤滑油および合成潤滑油を開発、製品化

1962年3月

水グリコール型難燃性作動液 ハイドール H-200、300 製品化

1965年12月

千葉県市原市に千葉工場建設 流動パラフィン、石油スルホネートを量産化

1971年3月

東京都中央区に東京事務所を開設

1973年3月

株式会社マツケン(現連結子会社)を設立

1980年11月

名古屋市東区に名古屋出張所を開設

1986年9月

兵庫県赤穂市に赤穂工場建設 ホットメルト型接着剤を量産化

1990年11月

赤穂工場第2期工事・潤滑油製造ライン完成

1992年3月

株式会社モレスコテクノ(現連結子会社)を設立

1994年3月

株式会社モレスコサービスを設立

1995年6月

タイ・チョンブリ県に MORESCO (Thailand) Co., Ltd.(現連結子会社)設立

1998年9月

国際品質規格ISO 9001認証取得

2001年1月

本社・研究センターを神戸市中央区へ移転

2001年3月

赤穂工場第3期工事・潤滑油蒸留装置ほか西宮工場より移転(西宮事業所敷地は収用により売却)

2001年3月

中国・無錫市に台湾企業と合弁で無錫德松科技有限公司(現持分法適用関連会社)設立

2001年11月

大阪市中央区に「モレスコ本町ビル」を建設し、大阪支店を移転

2003年2月

タイ・チョンブリ県に MORESCO Holding (Thailand) Co., Ltd.(現連結子会社)を設立

2003年11月

日本証券業協会に株式を店頭登録

2004年12月

日本証券業協会への店頭登録を取消し、ジャスダック証券取引所に株式を上場

2005年9月

名古屋市中区に名古屋営業所を移転

2006年2月

国際環境規格ISO 14001認証取得

2006年5月

米国・ミシガン州に MORESCO USA Inc.(現連結子会社)を設立

2008年7月

東京証券取引所市場第二部に株式を上場

2009年5月

中国・無錫市に 無錫松村貿易有限公司を設立

2009年8月

株式会社花野よりダイカスト用離型剤等の製造・販売に関する事業を譲受

2009年9月

商号を株式会社松村石油研究所から株式会社MORESCOに変更

2009年9月

株式会社マツケン(現連結子会社)の潤滑油事業を当社が承継する吸収分割を実施

2010年2月

中国・上海市の莫莱斯柯花野圧鋳塗料(上海)有限公司(現連結子会社)を連結子会社化

2010年3月

エチレンケミカル株式会社(現連結子会社)を持分法適用関連会社化

2011年2月

東京証券取引所市場第一部銘柄に指定

2011年6月

インドネシア・カラワン県に PT.MORESCO INDONESIA(現連結子会社)を設立

2011年9月

持分法適用関連会社であったエチレンケミカル株式会社(現連結子会社)を連結子会社化

2012年1月

インドネシア・ジャカルタ市に PT.MORESCO MACRO ADHESIVE(現連結子会社)を設立

2013年8月

日華化学株式会社よりダイカスト用油剤および熱間鍛造潤滑剤の製造・販売に関する事業を譲受

2014年3月

中国・天津市に 天津莫莱斯柯科技有限公司(現連結子会社)を設立

2015年8月

東京都港区に東京支店を移転

2015年10月

本社・研究センター敷地内に第2研究棟を増築

2015年11月

無錫松村貿易有限公司の商号を無錫莫莱斯柯貿易有限公司(現連結子会社)に変更

2017年2月

インド・グジャラート州アーメダバード市に MORESCO HM&LUB INDIA PRIVATE LIMITED(現連結子会社)を設立

2017年9月

連結子会社であった株式会社モレスコサービスを当社が吸収合併

2017年11月

名古屋市中区に名古屋営業所を移転

2020年5月

監査等委員会設置会社へ移行

2021年4月

モレスコ本町ビルを売却

2021年5月

東京都港区に東京支店を移転

2022年3月

中国・海寧市に 莫莱斯柯(浙江)功能材料有限公司(現連結子会社)を設立

2022年4月

東京証券取引所プライム市場へ移行

2022年11月

中国・海寧市に 莫莱斯柯貿易(浙江)有限公司(現連結子会社)を設立

事業内容

MORESCO(株式会社MORESCO)とそのグループ企業は、化学品の製造および販売を主軸に事業を展開しています。同社の製品ラインナップには、特殊潤滑油、合成潤滑油、素材、ホットメルト接着剤、エネルギーデバイス材料が含まれます。特殊潤滑油には、高真空ポンプ油や難燃性作動液、ダイカスト用油剤などがあり、合成潤滑油では高温用潤滑油やハードディスク表面潤滑剤などが提供されています。また、素材としては流動パラフィンやスルホネートが、ホットメルト接着剤としてはその名の通りホットメルト接着剤が、エネルギーデバイス材料としては有機EL用封止材やガス・水蒸気透過度測定装置が挙げられます。

MORESCOグループは、日本、中国、東南アジア/南アジア、北米の4つの地域を主要な報告セグメントとしています。日本では、自動車用ブレーキ液・不凍液をエチレンケミカル株式会社が製造・販売しています。中国では、無錫德松科技有限公司や莫莱斯柯花野圧鋳塗料(上海)有限公司が特殊潤滑油の製造を行い、無錫莫莱斯柯貿易有限公司や莫莱斯柯貿易(浙江)有限公司が販売を担当しています。また、天津莫莱斯柯科技有限公司はホットメルト接着剤の製造・販売を行っています。

東南アジア/南アジアでは、タイのMORESCO(Thailand)Co.,Ltd.が特殊潤滑油の製造・販売を、インドネシアのPT.MORESCO INDONESIAが特殊潤滑油の製造・販売を、そしてPT.MORESCO MACRO ADHESIVEがホットメルト接着剤の製造・販売を行っています。インドでは、MORESCO HM&LUB INDIA PRIVATE LIMITEDが特殊潤滑油およびホットメルト接着剤の製造・販売を手掛けています。北米では、MORESCO USA Inc.が特殊潤滑油および合成潤滑油の製造・販売を行っています。これらの事業展開を通じて、MORESCOグループはグローバルな化学品市場での存在感を示しています。

経営方針

MORESCOは、化学品の製造および販売を行う企業であり、特に特殊潤滑油や合成潤滑油、ホットメルト接着剤、エネルギーデバイス材料などの分野で事業を展開しています。同社は、日本をはじめ、中国、東南アジア/南アジア、北米といった地域で事業を行っており、グローバルな市場での競争力を持つ企業を目指しています。

中期経営計画(2021~2023年度)では、持続可能な社会の実現への貢献、事業の付加価値向上と新事業分野へのチャレンジ、技術革新による競争力の強化、業務効率の改善、そしてコンプライアンスとリスク管理の強化を5つの主要な方針として掲げています。これらの方針を通じて、MORESCOは社会に貢献できる企業を目指しています。

経営戦略としては、サステナビリティ基本方針に基づき、環境関連分野での新ビジネス推進や、エネルギーデバイス分野、ライフサイエンス分野での研究開発を強化しています。また、海外市場におけるニーズ把握や新製品開発にも力を入れており、グローバルな視点での事業展開を進めています。

健康経営にも注力しており、従業員の健康増進やワークライフバランスの重視を通じて、企業全体の生産性向上を目指しています。これらの取り組みは、同社が目指す持続可能な成長と社会への貢献に貢献しています。