アース製薬JP:4985

時価総額
¥978.6億
PER
22.2倍
家庭用品事業では虫ケア用品、口腔衛生用品、入浴剤などの製造販売を、総合環境衛生事業では総合環境衛生管理業務やコンサルティングを手がける。

沿革

1925年8月

兵庫県赤穂市に株式会社木村製薬所を資本金200万円で設立

1964年5月

アース製薬株式会社に商号変更

1970年2月

大塚製薬㈱を中核とする大塚グループが当社に資本参加

1971年3月

東京都千代田区に東京支店(2017年10月に首都圏営業統括部営業一部へ名称変更 2022年10月に廃止)、名古屋市中区に名古屋支店(現 中日本支店)、福岡市博多区に福岡支店(現 九州支店)を設置

1972年12月

大阪市中央区に大阪支店(現 関西支店)を設置

1978年5月

アース環境サービス㈱(現 連結子会社)を設立

1980年5月

タイにオーシャン&オーツカ㈱(現 連結子会社Earth(Thailand)Co.,Ltd.)を設立

1980年11月

大阪市中央区に営業本部を設置しマーケティングを開始、広島市西区に広島支店(現 中四国支店)を設置

1982年1月

仙台市に仙台支店(現 北日本支店)を設置

1983年1月

徳島市に四国支店(2004年4月に現 中四国支店管轄の出張所に変更)を設置

1983年11月

札幌市中央区に札幌支店(1995年1月に現 北日本支店管轄の出張所に変更)、埼玉県上尾市に北関東支店(2017年10月に首都圏営業統括部営業二部へ名称変更 2019年10月に東京都千代田区へ移転 2022年10月に廃止)を設置

1986年1月

大塚ゾエコン㈱に資本参加

1987年4月

赤穂市西浜北町に赤穂工場を新設

1989年2月

神戸市中央区に国際事業部(現 グローバル海外統括本部)を設置

1989年8月

大塚ゾエコン㈱の商号をアース・バイオケミカル㈱(現 連結子会社アース・ペット㈱)に変更

1989年10月

東京都千代田区に営業本部を移転

1990年7月

中国に天津阿斯化学有限公司(現 連結子会社)を設立

1991年4月

東京都千代田区に本社を移転

1996年1月

ブロックドラッグジャパン㈱と義歯関連商品の販売提携契約を締結(1996年7月に販売開始)

2001年1月

シェルジャパン㈱から殺虫剤製品の営業を譲受けると共に静岡県掛川市の工場を買収し掛川工場とする

2002年1月

グラクソ・スミスクライン㈱(現 グラクソ・スミスクライン・コンシューマー・ヘルスケア・ジャパン㈱)と歯磨き関連商品の販売提携契約を締結(2002年6月に販売開始)

2002年11月

義歯関連商品の販売提携契約がブロックドラッグジャパン㈱からグラクソ・スミスクライン㈱(現 グラクソ・スミスクライン・コンシューマー・ヘルスケア・ジャパン㈱)へ継承

2004年3月

東京都千代田区に本社ビルを取得

2004年8月

アース環境サービス㈱が中国に北京阿斯環境工程有限公司を設立

2005年4月

ISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)適合性評価制度であるBS7799(現 ISO/IEC27001)の認証を取得

2005年5月

中国に安速日用化学(蘇州)有限公司(現 連結子会社)を設立

2005年11月

東京証券取引所市場第二部に株式を上場

2006年12月

東京証券取引所市場第一部銘柄に指定

2007年4月

レキットベンキーザー・アジア・パシフィック・リミテッドと日用品の独占的販売代理店契約を締結(2007年11月に販売開始)

2008年2月

アース・バイオケミカル㈱(現 アース・ペット㈱)が㈱ターキーを買収

2008年12月

本社及び国内各工場において環境省認定の環境マネジメントシステム「エコアクション21」の認証を取得

2012年2月

㈱バスクリン(現 連結子会社)の全株式等を取得し完全子会社化

2014年8月

白元アース㈱(現 連結子会社)を設立

2014年9月

白元アース㈱が民事再生手続きを申し立てた㈱白元の事業の一部を承継

2015年6月

中国に安斯(上海)管理有限公司(現 連結子会社 安斯(上海)投資有限公司)を設立

2016年1月

大阪府茨木市にアース環境サービス㈱彩都総合研究所(T-CUBE)を新設

2016年7月

大幸薬品㈱と資本業務提携契約を締結

2016年11月

赤穂市西浜北町にモンダミン工場を新設

2016年11月

ジョンソントレーディング㈱(2017年7月に現 アース・ペット㈱と経営統合)の株式65%を取得し子会社化

2017年3月

㈱プロトリーフと資本・業務提携契約、㈱ハイポネックスジャパンと業務提携契約を締結

2017年3月

アース・バイオケミカル㈱(現 アース・ペット㈱)の全株式を取得し、完全子会社化

2017年4月

ジョンソントレーディング㈱(2017年7月に現 アース・ペット㈱と経営統合)の全株式を取得し、完全子会社化

2017年5月

A My Gia Joint Stock Company(現 連結子会社 Earth Corporation Vietnam)の株式を取得し子会社化

2017年7月

アース・バイオケミカル㈱を存続会社としたジョンソントレーディング㈱の吸収合併を実施、アース・バイオケミカル㈱の商号をアース・ペット㈱に変更

2017年9月

ペットフード工房㈱(現 連結子会社)を設立

2018年1月

アース・ペット㈱を存続会社とした㈱ターキーの吸収合併を実施

2019年3月

マレーシアにEARTH HOME PRODUCTS (MALAYSIA) SDN.BHD.(現 連結子会社)を設立

2019年9月

㈱EPARKと業務提携契約を締結

2019年9月

エンパワーヘルスケア㈱と合弁会社アースヘルスケア㈱(現 ㈱EH)を設立

2020年6月

㈱エースネット、㈱dotAquaと包括業務提携契約を締結

2021年9月

フィリピンにEARTH HOMECARE PRODUCTS (PHILIPPINES),INC.(現 連結子会社)を設立

2022年4月

東京証券取引所プライム市場へ移行

2022年10月

首都圏営業統括部営業一部及び営業二部を廃止し関東第一エリア支店、関東第二エリア支店、関東第三エリア支店を設置

2023年3月

㈱TWOより、BARTHブランド事業を譲受け

2023年12月

エンパワーヘルスケア㈱へ、アースヘルスケア㈱(現 ㈱EH)の全株式を売却

事業内容

アース製薬は、家庭用品事業と総合環境衛生事業を主軸に展開しています。家庭用品事業では、虫ケア用品、口腔衛生用品、入浴剤などの日用品の製造販売を行っており、特に虫ケア用品には「アースレッド」や「ごきぶりホイホイ」、「アースノーマット」などがあります。また、入浴剤には「バスロマン」や「バスクリン」などが含まれます。口腔衛生用品では「モンダミン」や「ポリデント」などが知られています。

総合環境衛生事業では、アース環境サービス㈱を中心に、食品関連や医薬品関連の工場、医療機関などを対象に総合環境衛生管理業務やコンサルティングを提供しています。サービス内容は、工場や病院の総合環境衛生管理、殺菌施工、防黴施工、害虫害獣駆除、ビルメンテナンス、特殊清掃、環境清浄度調査、食品規格コンサルティングなど多岐にわたります。

同社グループは、これらの事業を通じて、家庭環境の快適性向上と公共・産業環境の衛生管理に貢献しています。また、ペットケア用品やペットフードの製造販売も行っており、ペットの健康と快適な生活環境の提供にも注力しています。これらの事業を支えるのは、アース製薬を含む子会社19社(連結子会社12社)であり、グローバルに事業を展開しています。

経営方針

アース製薬は、経営理念「生命と暮らしに寄り添い、地球との共生を実現する」を基盤に、家庭用品事業と総合環境衛生事業を中心に展開しています。同社は、高品質な商品の提供を通じて社会と共に成長を目指しており、そのための行動様式と価値観を定めています。具体的には、お客様目線による市場創造、熱意・創意・誠意、そして全員参画、コミュニケーション、人がすべてという価値観を大切にしています。

経営環境の変化に対応するため、同社は2021年から2023年の中期経営計画「Act For SMILE - COMPASS 2023 -」を実施しましたが、利益目標には届かず、収益性に課題を残しています。これを受けて、2024年度から2026年度までの新たな中期経営計画「Act For SMILE - COMPASS 2026 -」を策定しました。この計画では、グループ再編を中心とした抜本的な構造改革を行い、持続的な成長を目指します。

家庭用品事業では、収益構造改革として、市場シェアの高い虫ケア用品の強化や入浴剤・洗口液などのマーケティング資源配分の見直しを行います。また、海外売上の拡大にも注力し、ASEANを中心に事業展開を進め、海外売上高の増加を目指します。

グループ再編・ガバナンス強化においては、積極的なM&Aを進める一方で、全社最適の観点から組織体制の見直しやガバナンス強化を図ります。総合環境衛生事業では、衛生管理サービスの高品質化や新事業開発に向けた投資を進めます。

2026年の定量目標としては、連結売上高1,700億円、海外売上高250億円、営業利益70億円を掲げています。これらの目標達成に向けて、同社は経営資源の最適化と事業構造の改革を進めていく方針です。