新田ゼラチンJP:4977

時価総額
¥205.4億
PER
6.6倍
ゼラチンやコラーゲンペプチド、食品材料、バイオメディカル製品を製造・販売するコラーゲン事業。

事業内容

新田ゼラチンは、コラーゲン事業をグローバルに展開しており、11社の子会社と3社の関連会社で構成されています。これらの企業は、製造と販売を分担し、相互に協力して事業活動を行っています。事業内容は、ゼラチン、コラーゲンペプチド、食品材料、バイオメディカルの4つの製品区分に分かれています。

ゼラチン部門では、食品用、カプセル用、写真用のゼラチンを提供しています。また、副産物としてリン酸カルシウムなども取り扱っています。主要な関係会社には、新田ゼラチン、彦根ゼラチン、ニッタゼラチンエヌエー、ヴァイスゼラチン、ニッタゼラチンカナダ、ニッタゼラチンインディア、バムニプロテインズ、上海新田明膠、広東明洋明膠、ニッタゼラチンベトナムがあります。

コラーゲンペプチド部門では、健康食品用や美容用のコラーゲンペプチドを提供しています。主要な関係会社には、新田ゼラチン、ニッタゼラチンエヌエー、ヴァイスゼラチン、ニッタゼラチンインディア、上海新田明膠、広東百維生物科技、ニッタゼラチンベトナムがあります。

食品材料部門では、食肉加工食品用の安定剤やデザート用のゲル化剤を提供しています。主要な関係会社には、新田ゼラチン、ニッタゼラチンエヌエー、上海新田明膠、ニッタゼラチンベトナムがあります。

バイオメディカル部門では、医療用のコラーゲンやゼラチンを提供しています。主要な関係会社には、新田ゼラチン、ニッタゼラチンエヌエー、上海新田明膠があります。これらの製品は、医療分野での応用が期待されています。

経営方針

新田ゼラチンは、コラーゲン素材を活用し、食品市場や健康・美容市場、医療分野で新たな価値を創造することを目指しています。特に、健康寿命の延伸や社会課題の解決に貢献することを目標に掲げています。また、地球環境の保全や地域との共生を図り、持続可能な社会の実現に向けた事業活動を展開しています。

同社は、2024年4月から「2024-2026中期経営計画」を開始し、2027年3月期までの3年間を「収益力及びキャッシュ創出力の抜本的な強化を図る期間」と位置付けています。この計画では、インド拠点でのゼラチンとコラーゲンペプチドの供給能力を拡大し、グループ全体の収益構造を強化することを目指しています。

また、バイオメディカル部門では、日本の専門家ネットワークを活用し、医療分野での利用拡大を図るとともに、中国をはじめとした海外市場での販売拡大を進めています。これにより、バイオメディカル部門の営業利益の黒字化を目指しています。

財務戦略としては、戦略投資を含む総額9,800百万円の設備投資を行い、配当についてはDOE1.5%以上を安定的に確保し、最終年度には2.0%以上に引き上げることを目指しています。また、PBR1.0倍以上の改善と運転資本の効率化を進め、キャッシュ創出力の強化を図ります。

さらに、事業基盤の再構築を図り、事業別ROIC経営を導入して最適な事業ポートフォリオの構築を目指しています。グローバルガバナンスの強化や人的資本への投資を通じて、持続的な成長を実現することを目指しています。