東洋合成工業JP:4970

時価総額
¥667.8億
PER
23.8倍
化学製品の製造・販売、化学品の保管を含む物流基地業務、感光性材料事業、化成品事業を展開。

沿革

1954年9月

麻酔薬などの医薬品用化学製品(トリクロールエチレン、塩素酸バリウム)の製造ならびに精製を目的として日本アセチレン化学工業㈱を設立(資本金1,000千円)、本社及び工場を東京都江戸川区江戸川3丁目13番地に設置

1961年5月

商号を東洋合成工業㈱に変更

1963年1月

千葉県市川市に新工場竣工、工場移転、酢酸エステル製造開始

1965年12月

ケミカルトランスポート㈲設立(出資金5,000千円、当社出資比率60%、1967年7月に株式会社に改組)化成品輸送部門を分離

1971年2月

東京都中央区に東京営業所開設

1971年8月

千葉県市川市に本社を移転

1971年10月

千葉県市川市にタンクヤードを建設(400klタンク6基、650klタンク5基を設置)
高浜油槽所を開設、化成品タンク保管業務開始

1972年5月

高浜油槽所保税倉庫認可を大蔵省より取得

1974年6月

千葉県市川市に高浜油槽所内の荷役作業の請負いを目的とする当社全額出資のオリエントサービス㈱を設立(資本金40,000千円)

1975年10月

産業廃棄物中間処理業者の認可を千葉県より取得

1981年7月

本社工場内に感光性材料製造施設完成、感光性材料の製造開始

1982年9月

千葉県船橋市に感光材研究所を開設

1983年3月

高浜油槽所第6期工事完了(化成品貯蔵能力合計47,500kl)

1988年9月

千葉県香取郡東庄町に感光性材料製造を目的とする当社全額出資の千葉東洋合成㈱を設立(資本金200,000千円)

1989年11月

千葉東洋合成㈱の感光性材料製造工場(現  千葉工場)完成

1993年4月

オリエントサービス㈱を合併

1993年5月

市川工場感光性材料製造部門「ISO9002」取得

1995年10月

市川工場化成品製造部門「ISO9002」取得

1995年12月

ケミカルトランスポート㈱の株主より同社株式84,980株を譲受け、当社出資比率86.94%となる

1996年4月

千葉東洋合成㈱及び東正産業㈱を合併
千葉工場、高浜油槽所「ISO9002」取得

1996年11月

千葉県印旛郡印旛村に新研究所完成、感光材研究所移転

2000年3月

日本証券業協会に株式を店頭登録

2000年11月

市川工場にNAC製造設備増設

2001年2月

千葉工場に第3感光材工場完成

2002年7月

市川工場「ISO14001」取得

2002年11月

市川工場に食品添加物製造設備完成

2003年5月

高浜油槽所に危険物立体自動倉庫完成

2004年2月

連結子会社であるケミカルトランスポート㈱の株式を全て譲渡

2004年12月

日本証券業協会への店頭登録を取消し、ジャスダック証券取引所に株式を上場

2005年4月

オランダ・ロッテルダム市に物流ターミナル設置
千葉工場「ISO14001」取得

2006年5月

千葉第二工場完成

2008年12月

㈱トランスパレントの第三者割当増資(12,500株)を引き受け、当社出資比率98.02%となる

2010年2月

特定保税承認者(AEO)を取得

2010年4月

ジャスダック証券取引所と大阪証券取引所の合併に伴い、大阪証券取引所JASDAQ(現  東京証券取引所JASDAQ(スタンダード))に上場

2011年3月

兵庫県淡路市に工場建設用地を取得

2011年4月

東京都中央区日本橋に本社及び営業所を移転

2012年5月

千葉県香取郡東庄町に香料工場竣工

2013年4月

兵庫県淡路市生穂新島に淡路工場竣工

2013年6月

東京都台東区浅草橋に本社及び営業所を移転

2013年7月

東京証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場

2013年10月

本社及び千葉工場にて事業継続マネジメント規格「ISO22301」認証取得

2014年1月

淡路工場「ISO9001」取得

2014年4月

淡路工場「ISO14001」取得

2015年10月

中国・上海市に駐在員事務所開設

2020年10月

千葉工場に第4感光材工場竣工

2022年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しによりJASDAQ(スタンダード)からスタンダード市場へ移行

事業内容

東洋合成工業は、主に化学製品の製造・販売と化学品の保管を担う物流基地業務を行っている企業です。同社の事業は大きく分けて二つのセグメントに分類されます。

一つ目は「感光性材料事業」で、このセグメントでは、感光性材料の製造から販売までを手掛けています。感光性材料は、印刷や電子部品製造など、多岐にわたる産業で使用される重要な素材です。

二つ目は「化成品事業」で、こちらでは化成品の製造、販売に加えて、化学品の保管業務も行っています。化成品は日常生活から産業用途まで幅広く利用されるため、このセグメントは同社の事業の中核を担っています。

東洋合成工業は、これらの事業を通じて、化学産業の発展に貢献しています。また、製造から販売、物流まで一貫して手掛けることで、顧客の多様なニーズに応える体制を整えています。同社の事業活動は、化学製品の安定供給を支えるとともに、新たな価値の創出にも努めています。

経営方針

東洋合成工業は、不透明な世界経済の中で、特に半導体市場の成長に注目し、その需要拡大に伴う事業機会を捉えるための戦略を推進しています。同社は、2023年3月期から5年間の中期経営計画「Beyond500」をスタートさせ、電子材料分野でのさらなる需要拡大に対応するため、高純度合成や精製技術の強化、安定供給体制の構築に注力しています。この計画の下、売上高500億円以上、営業利益80億円以上、営業利益率16%以上を目指しています。

全社戦略として、人材育成、技術戦略の強化、経営基盤の強化に焦点を当てています。人材育成では、長期的な事業拡大に向けた仕事環境と人材育成環境への投資、組織機能の整備、次世代リーダーの育成を進めています。技術戦略では、顧客品質と生産性の両立を目指し、研究開発と製造技術の強化、高純度製造技術や工程管理のデジタルトランスフォーメーション(DX)による生産性向上に取り組んでいます。経営基盤の強化では、安全技術力の向上、財務体質の強化、環境配慮型エネルギーマネジメントの実現を目指しています。

セグメント戦略では、感光材セグメントと化成品セグメントにおいて、それぞれ事業拡大と事業強化を図っています。感光材セグメントでは、需要拡大に対応する生産能力の増強と、超高純度合成と生産性向上の両立を目指しています。化成品セグメントでは、超高純度溶剤の品質・開発・安定供給体制の強化に注力しています。

東洋合成工業は、これらの施策を通じて、企業価値の持続的な向上を目指し、世界No.1ダントツ企業として持続可能な脱炭素社会の実現に貢献していく方針です。