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荒川化学工業JP:4968
沿革
1956年9月 |
「荒川林産化学工業株式会社」に改組 |
1957年1月 |
大阪市城東区に研究所を開設 |
1959年7月 |
愛知県春日井市に名古屋出張所(現名古屋支店)を開設 |
1959年12月 |
静岡県富士市に富士工場を開設 |
1963年8月 |
静岡県富士市に富士営業所を開設 |
1964年1月 |
北海道札幌市に札幌営業所を開設 |
1967年5月 |
台湾に天立化学工業股份有限公司(現台湾荒川化学工業股份有限公司 連結子会社)を設立 |
1967年8月 |
大阪市大正区の森田高圧化学株式会社(現高圧化学工業株式会社 連結子会社)を傘下に加える |
1968年8月 |
北海道釧路市に釧路工場を開設 |
1969年11月 |
大阪市中央区にカクタマ不動産株式会社(現カクタマサービス株式会社 連結子会社)を設立 |
1970年5月 |
大分県大分市に鶴崎工場を開設 |
1970年6月 |
岡山県倉敷市に水島工場を開設 |
1975年5月 |
福岡市博多区に福岡営業所(現九州営業所 大分県大分市)を開設 |
1977年4月 |
社名を「荒川化学工業株式会社」に変更 |
1982年5月 |
米国に荒川ケミカル(米国)社(連結子会社)を設立 |
1989年11月 |
福島県いわき市に小名浜工場を開設 |
1993年4月 |
茨城県つくば市に筑波研究所を開設 |
1995年6月 |
中国に梧州荒川化学工業有限公司(広西梧州荒川化学工業有限公司に吸収合併)を設立 |
1995年7月 |
タイに荒川ケミカル(タイランド)社(連結子会社)を設立 |
1998年11月 |
ドイツに荒川ヨーロッパ社(連結子会社)を設立 |
1999年11月 |
大阪証券取引所市場第二部に上場 |
2000年10月 |
東京証券取引所市場第二部に上場 |
2003年3月 |
東京証券取引所および大阪証券取引所市場第一部に上場 |
2003年10月 |
神奈川県秦野市の日本ペルノックス株式会社(現ペルノックス株式会社 連結子会社)を傘下に加える |
2004年4月 |
中国に南通荒川化学工業有限公司(連結子会社)を設立 |
2004年6月 |
中国に広西荒川化学工業有限公司(広西梧州荒川化学工業有限公司へ資産譲渡により統合)を設立 |
2008年12月 |
中国に広西梧州荒川化学工業有限公司(連結子会社)を設立 |
2010年10月 |
荒川ヨーロッパ社がザ ダウ ケミカル カンパニーより水素化石油樹脂事業を譲受 |
2011年2月 |
中国に荒川化学合成(上海)有限公司(連結子会社)を設立 |
2012年2月 |
台湾にポミラン・テクノロジー社(連結子会社)を設立 |
2014年1月 |
台湾に日華荒川化学股份有限公司(連結子会社)を設立 |
2015年6月 |
名古屋市緑区の山口精研工業株式会社(連結子会社)を傘下に加える |
2016年10月 |
JSR株式会社より機能性コーティング材料(OPSTAR®)事業を譲受 |
2018年2月 |
千葉県市原市に千葉アルコン製造株式会社(連結子会社)を設立 |
2019年12月 |
ベトナムに荒川ケミカルベトナム社(連結子会社)を設立 |
2022年4月 |
東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第一部からプライム市場へ移行 |
事業内容
荒川化学工業株式会社(以下、同社)およびその連結子会社15社は、多岐にわたる事業セグメントを展開しています。これらのセグメントには、機能性コーティング事業、製紙・環境事業、粘接着・バイオマス事業、ファイン・エレクトロニクス事業、そしてその他事業が含まれます。
機能性コーティング事業では、光硬化型樹脂や熱硬化型樹脂、印刷インキ用樹脂、塗料用樹脂などを提供しており、これらは印刷適性や塗料の特性向上に貢献しています。このセグメントには、南通荒川化学工業有限公司や荒川ケミカル(タイランド)社などが関連しています。
製紙・環境事業では、紙力増強剤やサイズ剤、新規水系ポリマーなどを提供し、紙の強度向上や耐水性の付与に貢献しています。このセグメントには、広西梧州荒川化学工業有限公司や荒川ケミカルベトナム社などが含まれます。
粘接着・バイオマス事業では、水素化石油樹脂や粘着・接着剤用樹脂、超淡色ロジン、合成ゴム重合用乳化剤などを提供し、粘着力や接着強度の向上に寄与しています。このセグメントには、高圧化学工業㈱や荒川ヨーロッパ社などが関連しています。
ファイン・エレクトロニクス事業では、精密部品洗浄剤や洗浄装置、低誘電ポリイミド樹脂、ファインケミカル製品、電子材料用配合製品、精密研磨剤などを提供し、電子部品の性能向上に貢献しています。このセグメントには、ペルノックス㈱や高圧化学工業㈱などが含まれます。
その他事業としては、カクタマサービス㈱が損害保険や不動産管理などを手がけています。これらの事業を通じて、同社グループは幅広い産業分野において、多様なニーズに応える製品とサービスを提供しています。
経営方針
荒川化学工業株式会社(以下、同社)は、2021年4月に第5次中期5ヵ年経営実行計画「V-ACTION for sustainability」を開始しました。この計画では、同社が大切にしている「ARAKAWA WAY 5つのKIZUNA」に基づいたKIZUNA経営を推進し、2030年のビジョンと未来像の実現を目指しています。具体的には、コア技術・素材の強化による新事業の創出と事業ポートフォリオ改革を進め、持続可能な地球環境と社会の実現に貢献することを目標としています。
同社は、外部環境の変化に対応し、経営基盤の充実と企業体質の強化に取り組んでいます。安全を最優先に、国内外の生産・販売拠点および関係会社の整備と拡充を図り、法令遵守、環境保護、社会貢献などの社会的責任を果たしています。また、創業150周年を見据え、安全文化の醸成と働きがい及び生産性の向上にも注力しています。
新型コロナウイルス感染症やロシアによるウクライナ侵攻などの外部要因による影響を受け、第5次中期計画の計数・施策が当初計画から遅れている状況です。このため、2025年度の計数目標と施策の見直しを実施しています。同社は、事業評価機能を強化し、事業ポートフォリオ改革を推進することで、経営資源の効率的な活用と収益性の向上を図っています。
さらに、サステナビリティ・リンク・ボンドの発行やサスティナビリティ関連の情報開示に取り組むことで、持続可能な開発に注力しています。CO2排出量の削減率とサスティナビリティ製品の連結売上高指数を重要な指標とし、進捗状況の第三者による検証も実施しています。
これらの取り組みを通じて、同社は持続可能な成長を目指し、地球環境と社会の持続的な未来に貢献することを目標としています。