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ポーラ・オルビスホールディングスJP:4927
沿革
1929年9月 |
創業者の鈴木忍が静岡県静岡市で個人事業として創業 訪問販売による事業活動開始 |
1940年12月 |
事業規模の拡大により、個人事業を株式会社化し、株式会社ポーラ化粧品本舗(現 ポーラ化成工業株式会社)を設立 |
2006年9月 |
純粋持株会社である当社を設立 |
12月 |
株式会社ピーオーリアルエステートを設立 |
2007年1月 |
株式会社decencia(現 株式会社DECENCIA)を設立 |
2008年2月 2010年12月 2011年7月 2012年2月 2020年5月 2021年1月 2021年4月 2022年4月 |
株式会社ACROを設立 社内ベンチャー制度発のがんサバイバー向けビューティー事業会社「株式会社encyclo」を設立 POLA ORBIS Travel Retail Limitedを設立 FUJIMIブランドを展開するトリコ株式会社買収 東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所のプライム市場に移行 |
1946年7月 |
販売網の拡大により、鈴木忍がポーラ化成工業株式会社から販売部門を独立させ、ポーラ商事株式会社(現 株式会社ポーラ)を設立 |
1948年7月 |
株式会社ポーラ化粧品本舗に社名変更 |
1958年4月 |
香港の取引先と商品輸出契約を締結、海外市場へ初進出 |
1967年6月 |
POLA COSMETICS(THAILAND)CO.,LTD.を設立し、タイ進出 |
1974年1月 |
寶麗化粧品(香港)有限公司を設立し、香港での販売を本格化 |
1989年4月 |
オーダーシステム化粧品「APEX-i(現 アペックス)」を全国発売 |
2004年10月 |
上海宝麗妍貿易有限公司を設立し、中国本土へ進出 |
2005年1月 |
子会社として全国に20社保有していた販売会社を、ポーラ販売株式会社として統合 |
4月 |
エステと化粧品店を融合した集客型店舗「ポーラ ザ ビューティー」の展開開始 |
2007年1月 |
子会社のポーラ販売株式会社を合併 |
7月 |
株式会社ポーラに社名変更 |
2008年3月 |
臺灣保麗股份有限公司を設立し、台湾進出 |
2011年7月 |
宝麗(中国)美容有限公司を設立 |
2013年12月 2019年11月 |
宝麗(中国)美容有限公司が、中国遼寧省瀋陽市における直販ライセンス取得 宝麗美容電子商務(広州)有限公司を設立 |
1984年6月 |
オルビス株式会社を設立 |
1987年5月 |
通信販売事業を首都圏で本格展開 |
1988年1月 |
通信販売事業を全国へ拡大 |
1999年9月 |
オルビス・ザ・ネット(インターネット販売サイト)を稼動、インターネット販売を本格展開 |
2000年8月 |
オルビス・ザ・ショップ1号店を出店、店舗販売を本格展開 |
2005年12月 |
プライバシーマーク取得 |
2006年7月 |
台灣奥蜜思股份有限公司を設立し、台湾進出 |
2008年9月 |
奥蜜思商貿(北京)有限公司を設立し、中国進出 |
2011年7月 |
中国インターネット通販を開始 |
2013年7月 |
シンガポールへ進出 |
1940年12月 |
個人事業を株式会社化し、株式会社ポーラ化粧品本舗(現 ポーラ化成工業株式会社)を設立 |
1943年8月 |
ポーラ化成工業株式会社に社名変更 |
1954年10月 |
静岡県静岡市に静岡工場を完成 |
1961年12月 |
神奈川県横浜市戸塚区に横浜工場を完成 |
1964年6月 |
神奈川県横浜市神奈川区に横浜研究所を完成 |
1976年12月 |
静岡県袋井市に袋井工場を完成 |
1992年4月 |
神奈川県横浜市戸塚区に中央研究所を完成 |
1997年12月 |
静岡工場及び袋井工場が「ISO9002」認証取得 |
1998年10月 12月 |
美白用医薬部外品成分「ルシノール」を開発 |
2000年10月 |
静岡工場及び袋井工場が「ISO14001」認証取得 |
2014年8月 |
静岡工場と袋井工場の統合により、静岡工場を閉鎖 |
2017年1月 2018年12月 |
医薬部外品「リンクルショット メディカル セラム」を開発、株式会社ポーラにて発売 新規の美白有効成分「開発番号MKS-518」が医薬部外品の承認を取得 |
事業内容
ポーラ・オルビスホールディングスとそのグループ企業は、「美と健康」に関連する多岐にわたる事業を展開しています。同社グループは、ビューティケア事業を中心に、不動産事業やその他のサービスを提供しています。
ビューティケア事業では、株式会社ポーラが主軸となり、スキンケアやメイクアップ製品の開発・販売、エステサービスを提供しています。特に、カウンセリング販売を重視し、全国に広がる販売パートナーを通じて製品を提供しています。また、オルビス株式会社は、スキンケア製品を中心に、通信販売や店舗販売を行っており、低中価格帯の製品を提供しています。
国際的には、Jurlique International Pty.Ltd.が無農薬有機農法で栽培された原料を使用したスキンケア製品を、H2O PLUS, LLCは「Japan Quality」と「Clean Beauty」をコンセプトにした製品を提供していますが、H2O PLUSは事業からの撤退を決定しています。
その他、株式会社ACROは「THREE」ブランドでオーガニック植物由来の美容成分を配合した製品を、株式会社DECENCIAは敏感肌向けのスキンケアブランドを展開しています。トリコ株式会社はカスタマイズ可能なサプリメントやプロテインの「FUJIMI」ブランドを提供し、POLA ORBIS Travel Retail Limitedはグループのトラベルリテール事業を統括しています。
不動産事業では、株式会社ピーオーリアルエステートが賃貸事業を行い、株式会社ピーオーテクノサービスがビルメンテナンスを担当しています。その他の事業としては、ビルメンテナンスや保険代理店業務も行っています。これらの事業を通じて、ポーラ・オルビスホールディングスグループは美と健康に関連する幅広いニーズに応えています。
経営方針
ポーラ・オルビスホールディングスは、2029年の創業100周年に向けて、感受性を刺激し、多様なブランドの個性を活かして世界中の人々の人生を彩ることをミッションとしています。同社は、マルチブランド戦略を核とし、グループ各社の自主自立を支援しつつ、経営の健全性と効率性の向上を目指しています。
中期経営計画(2021年~2023年)では、コロナ禍以前の売上高・営業利益水準の回復を目標に掲げていますが、新型コロナウイルス感染症の影響からの回復が遅れている状況です。重点戦略としては、国内ダイレクトセリングの強化、海外事業の利益ある成長、育成ブランドの利益貢献、新ブランド創出・事業領域の拡張、そして経営基盤の強化を挙げています。
具体的には、国内ではPOLAブランドのOMO推進や顧客基盤の統合、ORBISブランドではカスタマーデータプラットフォームの進化やスキンケア領域の戦略的拡張に取り組んでいます。海外では、中国大陸を最重点市場と位置づけ、ブランドプレゼンスの確立やオンライン・オフラインでの顧客接点拡大を進めています。
また、育成ブランドの利益貢献に向けては、THREEブランドの構造改革やDECENCIAブランドのプレステージブランドとしてのブランディング強化などが進行中です。経営基盤の強化に関しては、研究開発投資の強化や海外組織体制の再編、新規事業開発手法の複線化による事業化のスピードアップなどが挙げられます。
これらの戦略を通じて、ポーラ・オルビスホールディングスは、経営環境の変化に柔軟に対応し、長期的な成長基盤の構築を目指しています。