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ライオンJP:4912
沿革
年月 |
概要 |
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1891.10 1896.7 1910.12 |
初代小林富次郎が神田柳原河岸の店舗(小林富次郎商店)にて、石鹸・燐寸の原料と石鹸の製造販売を開始。 初めて良質粉ハミガキの製造を開始し、これを「獅子印ライオン歯磨」と名づける。 合資会社ライオン石鹼工場を設立。 |
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(以下、左欄はライオン歯磨株式会社に関する沿革を記載し、右欄はライオン油脂株式会社に関する沿革を記載する。) |
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年月 |
ライオン歯磨株式会社 |
年月 |
ライオン油脂株式会社 |
1918.9 |
小林富次郎商店を改組して、株式会社小林商店設立。 |
1919.8 |
合資会社ライオン石鹼工場を改組して、ライオン石鹼株式会社を設立。 |
1936.4 |
平井工場(旧東京工場)竣工。 |
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1940.9 |
ライオン石鹼株式会社をライオン油脂株式会社と商号変更。 |
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1949.2 |
株式会社小林商店をライオン歯磨株式会社と商号変更。 |
1941.2 |
ライオン石鹼東京配給株式会社(現在のライオンペット株式会社)設立。 |
1949.5 1961.6 1963.11 |
東京証券取引所に上場。 ライオン不動産株式会社(現在のライオンビジネスサービス株式会社)設立。 ライオンサービス株式会社(のちのライオン流通サービス株式会社)設立。 |
1949.5 |
東京証券取引所に上場。 |
1960.11 |
リード石鹼株式会社(1967.7ライオン販送株式会社と改称、のちのライオン流通サービス株式会社)設立。 |
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1963.11 |
アーマー社等と共同出資でライオン・アーマー株式会社(現在のライオン・スペシャリティ・ケミカルズ株式会社)設立。 |
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1964.9 |
小田原工場竣工。 |
1964.11 |
川崎工場竣工。 |
1966.5 |
大阪証券取引所市場第一部に上場。 |
1967.12 |
サハ社と共同出資で泰国獅王油脂有限公司(現在のLion Corporation (Thailand) Ltd.)設立。 |
1968.10 |
大阪工場竣工。 |
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1969.4 |
明石工場竣工。 |
1969.9 |
九州ライオン石鹼株式会社を吸収合併(旧九州工場)。 |
1974.6 |
小田原に新研究所竣工。 |
1971.2 |
ライオンエンヂニアリング株式会社(現在のライオンエンジニアリング株式会社)設立。 |
1975.11 |
マコーミック社と共同出資でライオンマコーミック株式会社設立。 |
1976.10 |
市原ボトル株式会社(1994年7月にライオンパッケージング株式会社に改称)設立。 |
1976.12 |
クーパーラボラトリー社と共同出資でライオンクーパー株式会社(現在のライオン歯科材株式会社)設立。 |
1978.1 1979.5 |
ライオン歯磨株式会社と共同出資でライオン製品株式会社設立。 出光石油化学株式会社と共同出資でカルプ工業株式会社(のちの出光ライオンコンポジット株式会社)設立。 |
1978.1 |
ライオン油脂株式会社と共同出資でライオン製品株式会社設立。 |
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1979.6 |
ライオン歯磨株式会社とライオン油脂株式会社が1980年1月に対等合併し、ライオン株式会社となる旨の合併契約書に調印。 |
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(以下、ライオン株式会社に合併してからの沿革を記載する。) |
年月 |
ライオン株式会社の概要 |
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1980.1 |
ライオン株式会社発足。 |
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1980.4 |
ブリストル・マイヤーズ社と共同出資でブリストルマイヤーズ・ライオン株式会社設立。 |
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1981.11 |
小田原工場内に薬品工場竣工。 |
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1982.3 |
獅王家庭用品(シンガポール)有限公司設立(現在のLion Corporation (Singapore) Pte Ltd)。 |
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1982.8 |
千葉工場竣工。 |
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1982.11 |
ライオン化学株式会社(現在のライオンケミカル株式会社)設立。 |
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1982.12 |
ライオンハイジーン株式会社設立。 |
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1985.7 |
藤沢薬品工業株式会社より芳香剤等ホームケア用品の製造販売権を取得。 |
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1989.2 |
ライオンオレオケミカル株式会社設立。 |
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1993.1 |
アンネ株式会社を吸収合併。 |
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2000.12 |
九州工場閉鎖。 |
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2002.2 |
伊勢原工場閉鎖。 |
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2003.7 |
川崎工場閉鎖。 |
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2003.12 |
ライオンオレオケミカル株式会社がライオン化学株式会社に営業譲渡し、ライオンケミカル株式会社発足。 |
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2004.12 |
中外製薬株式会社より一般用医薬品事業ならびに韓国CJ Corp.より生活化学品事業を取得(現在のLion Corporation (Korea))。 |
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2011.6 |
獅王(中国)日用科技有限公司設立。(2015年8月吸収合併により消滅) |
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2012.6 2014.3 |
ピアレス社と共同出資でピアレスライオン株式会社をフィリピンに設立。 |
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2015.7 |
ライオン株式会社化学品事業、一方社油脂工業株式会社およびライオン・スペシャリティ・ケミカルズ株式会社を統合し、ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ株式会社として発足。 |
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2015.8 |
獅王日用化工(青島)有限公司が獅王(中国)日用科技有限公司を吸収合併。 |
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2015.9 |
Southern Lion Sdn. Bhd.を子会社化。 |
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2016.7 |
当社が保有するピアレスライオン株式会社の全株式をピアレス社に譲渡し、合弁契約を解消。 |
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2018.6 |
Wilmar International Limitedグループと共同出資でGlobal Eco Chemicals Singapore Pte. Ltd.を設立。 |
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2018.12 |
当社が保有するライオンパッケージング株式会社の全株式をレック株式会社に譲渡。 |
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2020.1 |
ライオン流通サービス株式会社を吸収合併。 |
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2021.1 |
当社が保有するGlobal Eco Chemicals Singapore Pte. Ltd.の全株式をWilmar International Limitedグループに譲渡し、合弁契約を解消。 |
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2021.4 |
当社が保有する出光ライオンコンポジット株式会社の全株式を出光興産株式会社に譲渡。 |
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2022.1 |
株式会社休日ハックの全株式を取得し、子会社化。 |
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2022.4 |
東京証券取引所の市場区分の見直しにより、市場第一部からプライム市場へ移行。 |
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2022.6 |
Kallol Limitedとの合弁会社として、Lion Kallol Limitedを設立。 |
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2023.1 |
東京都台東区蔵前に本社を移転。 |
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2023.3 |
MERAP HOLDING CORPORATIONの株式を取得し、持分法適用関連会社化。 |
事業内容
ライオン株式会社は、自社および子会社24社、関連会社5社から成るグループで、一般用消費財事業、産業用品事業、海外事業を主軸に展開しています。これらの事業は、建設その他のサービス等の事業活動とも関連しています。
一般用消費財事業では、ライオンが製造または購入した商品を代理店や特約店を通じて販売しています。このセグメントには、歯科材料を扱うライオン歯科材株式会社や、ペットフード・ペット用品を扱うライオン商事株式会社が含まれます。また、店頭管理業務は株式会社ジャパンリテールイノベーションが担当しています。
産業用品事業では、ライオンおよびライオン・スペシャリティ・ケミカルズ株式会社が製造または購入した商品を代理店を通じて販売しています。ライオンケミカル株式会社やライオン・スペシャリティ・ケミカルズ株式会社は、製造を一部担当し、原料や商品をライオンに提供しています。厨房用洗浄剤等は、ライオンハイジーン株式会社がライオンから購入し、販売しています。
海外事業では、Lion Corporation (Thailand) Ltd.、Lion Corporation (Korea)、Southern Lion Sdn. Bhd.、獅王日用化工(青島)有限公司が一般用消費財等の製造・販売を行っています。また、獅王(香港)有限公司やLion Corporation (Singapore) Pte Ltdは、これらの連結子会社から商品・製品の一部を購入し、販売しています。
その他の事業として、ライオンエンジニアリング株式会社が設備の設計、施工、保全業務を、ライオンビジネスサービス株式会社が不動産・保険関係業務および福利厚生業務を行っています。これらの事業活動を通じて、ライオン株式会社は多岐にわたる分野で事業を展開しています。
経営方針
ライオン株式会社は、2030年に向けた中長期経営戦略「Vision 2030」を策定し、その第一段階として「Vision 2030 1st STAGE」を実行中です。同社は、「次世代ヘルスケアのリーディングカンパニーへ」という経営ビジョンのもと、サステナブルな社会への貢献と事業の成長を目指しています。
成長戦略として、同社は三つの主要な方針を推進しています。第一に、「4つの提供価値領域における成長加速」を挙げており、既存事業の強化と新価値創造による収益機会の獲得に注力しています。第二に、「成長に向けた事業基盤への変革」では、将来の成長を支えるための戦略的投資(M&A、SCM・生産インフラ、デジタル、サステナビリティ等)の強化を目指しています。第三に、「変革を実現するダイナミズムの創出」を通じて、働きがい改革やダイバーシティ&インクルージョンの推進により、従業員エンゲージメントの向上を図ります。
サステナビリティへの取り組みも重要な戦略の一つであり、「健康な生活習慣づくり」と「サステナブルな地球環境への取組み推進」を最重要課題として位置づけています。これにより、脱炭素社会と資源循環型社会の実現に貢献するとともに、社会との共通価値の創出を目指しています。
中期経営計画「Vision 2030 1st STAGE」では、「成長加速へのギアチェンジ」をテーマに掲げ、成長戦略の実行と経営基盤の変革を推進しています。この計画により、ライオン株式会社は、経営環境の変化に対応しながら、持続可能な成長を目指しています。