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クオリプスJP:4894
事業内容
クオリプスは、ヒトiPS細胞由来の再生医療製品の開発と商業化を行う企業です。特に、心筋細胞シートの開発に注力しており、重症心不全の治療を目的としています。この心筋細胞シートは、大量のiPS細胞を心筋細胞に分化させる技術を用いて作られ、高純度の心筋細胞を提供します。
クオリプスは、独自の設計コンセプトに基づく商業用細胞培養加工施設「CLiC-1」を活用し、製造開発受託(CDMO)事業も展開しています。この施設は、細胞製品の製造プロセス開発から商用生産までを一貫してサポートすることが可能です。これにより、再生医療技術の開発や治療用細胞の製造を効率的に行っています。
クオリプスの事業モデルは、大阪大学や大手製薬企業との共同研究開発を通じて得られた技術を基にしています。大阪大学からの独占的実施権や第一三共株式会社との共同研究契約を活用し、心筋細胞シートの製造・販売を行っています。また、CDMO事業では、培養技術を活かして顧客に製造プロセス開発の支援を提供しています。
クオリプスの強みは、大阪大学との共同研究で培った再生医療製品の開発ノウハウや、大手製薬企業とのアライアンス、高度な管理技術に基づく製造施設、シーズから商用生産までの一貫した技術ノウハウにあります。これにより、再生医療製品の開発と商業化を推進しています。
クオリプスは、心疾患治療に向けたヒトiPS細胞由来心筋細胞シートの開発を進めています。特に、虚血性心疾患や拡張型心疾患に対する新規治療法としての実用化を目指しています。これにより、心疾患患者の治療に貢献することを目指しています。
クオリプスは、ヒトiPS細胞由来心筋細胞シートの製造販売承認を目指し、医師主導治験を実施しています。治験の結果を基に、厚生労働省に製造販売承認申請を行い、承認が得られ次第、製造販売を開始する予定です。また、条件及び期限付承認制度を活用し、早期の承認取得を目指しています。
クオリプスは、国内外での事業展開を視野に入れています。米国では、スタンフォード大学と共同研究を行い、FDAへの治験薬申請を目指しています。また、カテーテルを用いた新たな治療技術の開発も進めており、心疾患治療の幅を広げることを目指しています。
クオリプスは、体内再生因子誘導剤の開発も進めています。オキシム誘導体を用いた治療薬の開発を通じて、肝硬変や慢性腎不全などの治療を目指しています。これにより、再生医療の可能性を広げることを目指しています。
クオリプスは、CDMO事業を通じて、再生医療技術の開発や治療用細胞の製造を支援しています。CLiC-1を活用し、効率的な製造プロセスを提供することで、再生医療分野の普及発展に貢献しています。また、少量製造にも対応し、バイオベンチャーからの引き合いも増加しています。
クオリプスは、今後の展開として、ヒトiPS細胞由来心筋細胞シートの製造販売承認の取得を優先し、製造販売体制の整備を進めます。また、海外展開や他臓器への応用、低侵襲性の治療製品の開発など、様々な方策を検討しています。これにより、再生医療技術の実用化を進めていきます。
経営方針
クオリプスは、再生医療分野での成長を目指し、ヒトiPS細胞由来の心筋細胞シートの開発に注力しています。この製品は、重症心不全の治療を目的としており、心筋細胞の高純度化技術を活用しています。クオリプスは、大阪大学との共同研究を通じて、国内での製造販売承認を目指し、製造・販売体制の整備を進めています。
同社は、国内外での事業展開を視野に入れ、海外のアカデミアや製薬企業との提携を推進しています。特に、米国でのスタンフォード大学との共同研究を通じて、FDAへの治験薬申請を目指しています。また、カテーテルを用いた新たな治療技術の開発も進め、心疾患治療の幅を広げることを目指しています。
クオリプスは、製造開発受託(CDMO)事業を通じて、再生医療技術の開発や治療用細胞の製造を支援しています。商業用細胞培養加工施設「CLiC-1」を活用し、効率的な製造プロセスを提供することで、再生医療分野の普及発展に貢献しています。これにより、バイオベンチャーからの引き合いも増加しています。
同社は、財務基盤の強化を図るため、CDMO事業を推進し、安定的な売上を確保しています。また、共同研究パートナーからの開発費受領を通じて、手元流動性の減少を抑え、投資家への収益還元を早期に実現することを目指しています。これにより、持続可能な成長を図っています。
クオリプスは、心疾患治療に向けた製品の改良や新規開発を通じて、マーケットの拡大を図っています。特に、低侵襲性の治療製品の開発を進め、再生医療技術の実用化を推進しています。また、他臓器への応用も検討し、製品パイプラインの充実を図っています。