WOWOWJP:4839

時価総額
¥381億
PER
46.8倍
WOWOWは、メディア・コンテンツ事業でBSデジタル有料放送や「WOWOWオンデマンド」を提供し、テレマーケティング事業で顧客管理サービスを展開する企業。

事業内容

WOWOWは、主に放送番組の制作・調達を行い、放送衛星を利用した有料テレビ放送を提供しています。この事業は、加入者からの視聴料を主な収入源としています。WOWOWは、BSデジタル有料放送サービスを提供し、2Kで3チャンネル、4Kで1チャンネルの放送を行っています。また、一部の時間帯では無料の広告放送も実施しています。

WOWOWは、ケーブルテレビや通信衛星、IPTVなどの他社プラットフォームを通じても番組を提供しています。さらに、WOWOWオンデマンドという配信サービスを通じて、放送同時配信、ライブ配信、アーカイブ配信を行っています。また、スポーツコンテンツをセレクトしたパッケージ「WOWSPO」をABEMAやPrime Videoのサブスクリプションで提供しています。

WOWOWの子会社であるWOWOWプラスは、BS、CS、ケーブルテレビを通じて「WOWOWプラス」や「歌謡ポップスチャンネル」を放送しています。WOWOWエンタテインメントは、番組中継収録を行い、WOWOW BRIDGEは海外作品の日本での制作プロダクション業務を担当しています。

関連会社として、放送衛星システムはWOWOWが利用する放送衛星の調達と運用を行い、ビーエス・コンディショナルアクセスシステムズはデジタル放送の限定受信システムのICカードの発行・管理を行っています。WOWOWクロスプレイは、配信における技術支援を提供しています。

テレマーケティング事業では、WOWOWコミュニケーションズが顧客管理とテレマーケティングを行い、フロストインターナショナルコーポレーションもテレマーケティングを担当しています。cinraは自社メディアの企画運営やWebサイトの広告企画・制作を行っています。

その他、フジ・メディア・ホールディングスやTBSホールディングスとの間で映像・放送関連の取引があります。これにより、WOWOWは多様なメディア・コンテンツを提供し、視聴者に幅広いエンターテインメントを届けています。

経営方針

WOWOWは、エンターテインメントを通じて人々の幸福と豊かな文化の創造に貢献することを企業理念としています。放送・配信サービスを中心に、多様なジャンルのエンターテインメントを提供し、デジタルマーケティングや映像制作などの関連事業も展開しています。これにより、放送・配信にとどまらない幅広いエンターテインメントを提供することを目指しています。

WOWOWは、急速に変化するデジタル技術やライフスタイルの多様化に対応するため、2025-2029年度の中期経営計画を策定しました。この計画では、「会員の日常に“夢中”を提供する企業」への進化を目指し、新たなビジネスモデルの構築に取り組んでいます。これにより、収益構造の転換を図り、持続的な成長を目指しています。

中期経営計画では、WOWOWオンデマンドに続く新たな配信サービスの提供やECサービスの強化を通じて、デジタルサービスの接点を拡大します。また、デジタルプラットフォームの構築により、既存顧客の満足度向上と新規会員の獲得を図ります。これにより、WOWOWのサービス全体の質を向上させ、事業成長を目指します。

WOWOWは、BtoCを中心とした会員領域とBtoBを中心とした会員外領域の両方で成長を目指しています。会員領域では、放送の効率化や新たな配信サービスの提供を通じて収益力を強化します。会員外領域では、グループ全体のシナジーを活用し、外部営業を促進することで事業拡大を図ります。

2025年度は、新中期経営計画の初年度として、新たなビジネスモデルの構築に挑戦する重要な年です。顧客基盤の配信へのシフトや会員ビジネスの強化、グループ連携の強化に向けた投資を加速させ、既存事業の構造改革とコスト削減に取り組みます。これにより、事業計画の達成を目指します。