JFEシステムズJP:4832

時価総額
¥639.5億
PER
16.4倍
情報システムの企画から運用までを手がけ、DX事業やERPソリューション、ITインフラ構築、鉄鋼業界向けシステム開発を展開する企業。

事業内容

JFEシステムズは、情報システムの企画、設計、開発、運用、保守を行うシステム・インテグレーション(SI)を中心に、独自のソリューションや自社プロダクトを活用したシステム構築、ITインフラソリューションを提供しています。以下に、同社の主な事業セグメントを紹介します。

**DX事業**

JFEシステムズは、鉄鋼事業をはじめとする各事業分野と連携し、デジタルトランスフォーメーション(DX)ビジネスを推進しています。主な対象分野には、オフィスソリューション、製造現場ソリューション、プラットフォーム構築サポートがあります。

**ソリューション・プロダクト事業**

同社は、自社開発および他社から導入したソフトウェア商品の開発、販売、適用したSIを行っています。対象分野には、EAI、ERP、SCM、BI、原価管理システム、購買管理システム、人事給与システム、eコマース、電子帳票システム、食品業界向け品質情報管理システムなどがあります。

**基盤サービス事業**

JFEシステムズは、情報通信基盤の構築、運用、ITインフラソリューションを提供しています。主なサービスには、クラウドサービス、ITインフラ構築サービス、サーバ仮想化サービス、情報セキュリティ支援サービス、音声クラウドサービス、ネットワーク関連機器販売などがあります。

**ビジネスシステム事業**

同社は、顧客の多様な業務ニーズに対応した業務システムのSIを提供しています。製造、流通業界向けには販売、生産・物流、会計、原価、購買、需給、品質等のシステム開発、保守を行い、金融業界向けには勘定系、年金等のシステム開発、保守を行っています。

**鉄鋼事業**

JFEシステムズは、主にJFEスチール株式会社およびそのグループ会社向けの業務システムのSIを企画立案から行っています。鉄鋼業界向けには、販売、生産・物流、会計、原価、購買、需給、品質等のシステム開発、保守を提供しています。

2025年4月1日付けで、JFEシステムズは6つの事業本部制に移行しました。これにより、デジタル製造事業本部、ERPソリューション事業本部、基盤事業本部、産業ソリューション事業本部、スマートソリューション事業本部、鉄鋼事業本部が設立され、より専門的なサービス提供が可能となっています。

経営方針

JFEシステムズは、2025年度から2027年度までの中期経営計画を策定し、持続的な成長を目指しています。この計画では、2030年度に連結売上高850億円以上、連結営業利益120億円以上を目標としています。2025~2027年度は、事業ポートフォリオの再構築の準備期間と位置付け、2028~2030年度に質的・量的な変化を目指します。

同社は、デジタルトランスフォーメーション(DX)、ERP、基盤サービスを重点成長領域とし、事業ポートフォリオの転換を進めています。これにより、持続的成長を実現する経営体質への変革を目指し、顧客の経営課題に向き合い、コンサルティングを通じて課題解決に取り組む人材の育成を進めています。

企業文化の変革も重要な戦略の一部です。JFEシステムズは、組織の一体感やエンゲージメントの向上を図り、事業間のシナジー創出を目指しています。長期的な成長を視野に入れ、事業部を事業本部の元に集約し、組織体制を強化することで、柔軟な運用を進めています。

投資・財務戦略の強化も進められています。手元資金と営業キャッシュ・フローを活用し、成長に資する活動への積極投資と株主還元を進めています。これにより、成長戦略の実践と資本効率の改善を図り、企業価値の向上を目指しています。