ウェザーニューズJP:4825

時価総額
¥545.4億
PER
23.6倍
気象・海象・地象・水象・宙象データを基に、航海・航空・陸上・環境・スポーツ・気候など多岐にわたる業界向け業務支援サービス、個人向け気象コンテンツ配信を展開。

沿革

1986年6月

株式会社ウェザーニュースを設立

1986年9月

商号を株式会社ウェザーニューズに変更

1993年10月

OCEANROUTES INC.の全株式を取得

1994年1月

韓国にWeathernews Korea Inc.を設立

1999年12月

委託放送業務(データ(デジタル)放送)事業者として認定(2016年9月 事業終了)

2000年12月

ナスダック・ジャパン市場(スタンダード)に上場

2001年1月

オランダにWeathernews Benelux B.V.を設立

2002年12月

東京証券取引所市場第二部に上場

2003年3月

中国にWeathernews Shanghai Co, Ltd.を設立

2003年4月

アメリカにWEATHERNEWS AMERICA INC.を設立

2003年7月

イギリスにWEATHERNEWS U.K. LTD.を設立

2003年8月

中国にWEATHERNEWS HONG KONG LIMITEDを設立

2003年11月

東京証券取引所市場第一部への指定替え

2006年2月

台湾にWEATHERNEWS TAIWAN LTD.を設立

2007年8月

インドにWeathernews India Pvt. Ltd.を設立(清算手続き中)

2011年9月

シンガポールにWEATHERNEWS SINGAPORE PTE. LTD.を設立

2012年8月

デンマークのコペンハーゲンに支店を設立

2013年8月

本店所在地を千葉市美浜区に移転

2014年12月

フィリピンのマカティに支店を設立

2015年1月

SHANGHAI SUNSHINE INFORMATION TECHNOLOGY CO.LTD(上海桑晒信息技術有限公司)に出資

2015年6月

執行役員制を採用

2016年6月

ミャンマーのヤンゴンに支店を設立

2016年10月

ギリシャのアテネに支店を設立

2017年1月

フランスの気象会社Metnext SAS(現 Weathernews France SAS)の子会社化

2018年1月

アメリカのmaruFreight, Inc.に出資(2023年3月24日清算完了)

2019年12月

インドのグルガオン(グルグラム)に支店を設立

2022年3月

「健康経営優良法人(大規模法人部門)」に認定

2022年4月

東京証券取引所市場第一部からプライム市場へ移行

1980年頃

◯ OCEANROUTES日本法人が食料品の廃棄ロスを減らすためピンポイントの気象サービスを提供開始

1983年4月

● OCEANROUTES日本法人が朝日放送株式会社に放送局向けサービスを提供開始

1985年頃

◯ OCEANROUTES日本法人が本田航空株式会社に航空気象サービスを提供開始

1992年7月

◯ VP(航海気象)グループにおいて船舶向け最適航路情報サービスを提供開始

1996年3月

○ 株式会社セブン-イレブン・ジャパンの気象情報システムにウェザーマーケティングサービスを提供開始

1999年2月

● 株式会社NTTドコモのiモードで、携帯電話向け気象コンテンツサービスを世界に先がけ提供開始

2002年5月

○ 2002年FIFAワールドカップサッカー日本国内会場での気象面からの運営管理・対応策情報を提供

2004年3月

○ VP(航海気象)グループにおいてEVERGREENにTFMS(総合運航管理サービス)を提供開始

2004年9月

□ 全世界向けの気象コンテンツサービスを管理・運営する「幕張天気街(ウェザーストリート)」を開設

2004年10月

□ 米国オクラホマ大学のキャンパス内にグローバルコンテンツサービスの運営拠点を開設

2005年2月

○ SKY(航空気象)グループにおいて大韓航空にFlight Planning Support(航空計画策定支援サービス)を提供開始

2005年11月

● Mobile(モバイル)グループにおいてウェザーリポーター制度を開始し、感測の取り組みを開始

2006年3月

○ R(鉄道気象)グループにおいて西日本旅客鉄道株式会社に輸送計画サービスを提供開始

2006年8月

○ RD(道路気象)グループにおいて東日本高速道路株式会社北海道支社に雪氷対策支援サービスを提供開始

2008年8月

● Mobile(モバイル)グループにおいてサポーターとともに「ゲリラ雷雨メール」を提供開始

2009年1月

● Mobile(モバイル)グループにおいてスマートフォン用アプリ「ウェザーニュースタッチ」(現ウェザーニュース)を提供開始

2009年10月

□ 短時間で局地的な気象現象を捉えるために開発された「WITHレーダー」による観測が本格始動

2009年11月

○ VP(航海気象)グループにおいて安全性、経済性、定時性、環境性を最適化するOSR(Optimum Ship Routeing)サービスを提供開始

2012年3月

□ 津波を観測する「TSUNAMIレーダー」を設置・運用開始

2012年12月

○ SKY(航空気象)グループにおいて飛行中の機体位置と周辺の気象リスクをリアルタイムに把握、伝達するサービス「Flight Watch」の提供を開始

2013年11月

□ 超小型衛星WNISAT-1を打ち上げ

2017年7月

□ 超小型衛星WNISAT-1Rを打ち上げ

2019年5月

● Mobile(モバイル)グループにおいてスマートフォン用アプリ「ウェザーニュース」のテレビCMを放送開始

2021年7月

〇 東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会での気象面からの運営管理・対応策情報を提供

事業内容

ウェザーニューズは、気象・海象・地象・水象・宙象データを活用し、法人向け(BtoB)と個人向け(BtoS)の両セグメントでサービスを提供しています。BtoB事業では、航海、航空、陸上、環境(エネルギー、流通小売など)、スポーツ、気候など多岐にわたる分野で気象予報に基づく業務支援サービスを展開。BtoS事業では、携帯端末やインターネットサイトを通じた気象コンテンツの配信、放送局やラジオ局へのコンテンツ提供を行っています。

具体的なサービス内容として、航海気象事業では外航船向けに安全運航と効率的な燃料消費を支援する最適航路推薦サービスを提供。航空気象事業では、航空事業者や空港、パイロットへの運航可否判断支援情報を提供しています。陸上気象事業では、道路維持管理会社や国、地方自治体に対し、道路の安全性確保と効率的な作業を支援するサービスを展開。環境気象事業では、エネルギー需要計画の支援や自然エネルギー発電量予測を提供し、スポーツ気象事業では、スポーツ選手やチームへの気象情報提供やデータ分析を通じた戦略立案をサポートしています。

また、気候テック事業では、企業の気候変動リスク分析・評価を支援し、モバイル・インターネット気象事業では、アプリや動画番組を通じて個人ユーザーへの気象情報配信を行い、放送気象事業では、テレビ・ラジオ局への番組制作支援や災害情報の速報システム提供を実施しています。これらのサービスは、ウェザーニューズの連結子会社によって提供されています。

経営方針

ウェザーニューズは、気象情報を基盤とした多岐にわたるサービスを提供する企業であり、その成長戦略は、気象・環境に関する社会的リスクへの対応を通じて、サポーター価値創造と企業価値の最大化を目指しています。同社は、「世界最大のデータベース・業界No.1の予報精度・あらゆる市場におけるコミュニティー」を価値とし、Full Service“Weather & Climate” Companyを目標に掲げています。

中期経営計画においては、既存事業の継続成長、予報精度の追求、ITサービス基盤の整備、気候変動対応の新規事業創出を重点テーマとしています。具体的には、モバイル・インターネット気象事業での広告戦略強化、BtoB事業でのグローバル展開加速、開発体制のインハウス化推進などが挙げられます。

2023年6月からの第5成長期では、SaaS型ビジネスモデルへの転換、AI型運営モデルによるリスクコミュニケーション機能のコンテンツ化、BtoBとBtoSのシナジー創出、海外販売体制の再構築など、事業のスケールアップに向けた新たな施策に取り組む予定です。また、航海気象事業でのCO2削減サービスや、気候テック事業での気候変動対応サービスの展開を通じて、事業成長と地球環境への貢献を目指しています。

これらの戦略は、ウェザーニューズが気象情報サービス業界のフロントランナーとして、新たな市場を創造し、持続可能な成長を達成するためのものです。