エックスネットJP:4762

時価総額
¥118.1億
PER
13.6倍
XNETサービス事業を展開し、アプリケーションサービスやAMO・SOサービス、機器販売等を手がける企業。

事業内容

エックスネットは、主に「XNETサービス」という単一の事業セグメントを展開しています。このサービスは、企業向けに情報システムを提供するもので、複数の顧客に対して月々のサービス料で利用可能な形態をとっています。エックスネットは、独自のビジネスモデルを構築し、アプリケーションアウトソーシングを通じて、顧客に初期投資不要でシステムを提供しています。

XNETサービスは、主にアプリケーションサービスとAMO・SOサービスに分かれています。アプリケーションサービスは、機関投資家や証券会社向けに証券の受発注業務やパフォーマンス分析、レポーティング機能を提供します。一方、AMO・SOサービスは、システムの運用・保守から設計・開発までをサポートし、顧客の業務運営を支援します。

エックスネットは、XNETサービスを通じて、顧客に対して初期投資不要、短期間での導入、メンテナンスコストの削減などのメリットを提供しています。また、同社にとっても安定した月々の収入や高い利益率を実現しています。これにより、顧客と提供者の双方にとって大きな利点をもたらしています。

エックスネットのサービスラインナップには、有価証券フロント、ミドル、バック、IMバック、センター型指図STP、信託連動データ開示、融資管理、スチュワードシップ・ソリューション、ReportManager、XNET-AMOサービス、スマート・アウトソーシングサービス、報酬管理サービス、個人向け信託管理、投資信託委託業開業支援サービス、投資一任業開業支援サービスなどがあります。

また、エックスネットは「機器販売等」も行っていますが、これはXNETサービスを利用するためのコンピュータ等の販売に限られています。このビジネスは、XNETサービスに比べて利益が少なく、事業としてのウェイトは低いです。クラウドコンピューティングの普及により、機器販売の需要は減少傾向にあります。

経営方針

エックスネットは、資産運用のワンストップ・ソリューション・カンパニーを目指し、成長戦略を推進しています。同社は、顧客の多様なニーズに応えるため、アプリケーションサービス、AMOサービス、SOサービスの3つのサービス形態を中長期的に成長させる方針を掲げています。これにより、資産運用業界でのシェア拡大と顧客満足度の向上を図っています。

エックスネットの中期経営計画では、コアとスポットという2つの売上分類を定義し、特にコアに注力することで経営基盤の強化を目指しています。コアは、安定的な収入をもたらすサブスクリプションモデルのサービスで、売上の大部分を占めています。これにより、高い収益率の維持と企業価値の向上を図る戦略です。

同社は、2022年に初の中期経営計画を策定し、持続的成長のための投資と株主還元を重視しています。具体的には、2026年までにコア売上高50億円、営業利益率15%以上、ROE8%以上を目標としています。これらの目標達成に向け、全社を挙げて取り組んでいます。

エックスネットは、自己株式取得を通じてNTTデータグループとの資本関係を解消し、独立性を高めました。これにより、経営の自由度を確保しつつ、業務関係は継続しています。この資本提携の解消は、新たな成長のスタートと位置付けられています。

同社は、資産運用業界に新しい価値を提供し、社会の今と未来を支えることをパーパスとしています。これに基づき、業界のコストダウンや業務効率化を図り、エコシステム・オーケストレーターとしての役割を果たすことを目指しています。四方よしの実現を通じて、日本国民全体の財産形成に貢献することをビジョンとしています。