IDホールディングスJP:4709

時価総額
¥381.5億
PER
15倍
システムマネジメント、ソフトウェア開発、ITインフラ、サイバーセキュリティ・コンサルティング・教育、その他の事業を展開する企業。

事業内容

IDホールディングスは、5つの主要な事業セグメントを展開しています。まず、システムマネジメント事業では、ITシステムの運営・管理やオペレーション業務を行っています。この分野では、株式会社IDデータセンターマネジメントやInformation Development Europe B.V.などが関与しています。

次に、ソフトウェア開発事業では、システム化計画、設計開発、運用保守、プロジェクト管理支援を提供しています。株式会社インフォメーション・ディベロプメントや艾迪系統開発(武漢)有限公司がこの分野で活動しています。

ITインフラ事業では、ITプラットフォームの設計、構築、運用、保守を手がけています。ここでも、株式会社IDデータセンターマネジメントが主要な役割を果たしています。

サイバーセキュリティ・コンサルティング・教育事業では、セキュリティ製品の販売やセキュリティシステムの構築、運用を行っています。また、業務改革やITガバナンスに関するコンサルティングも提供しています。株式会社インフォメーション・ディベロプメントや株式会社DXコンサルティングがこの分野で活動しています。

その他の事業としては、ネットワークセキュリティ以外の製品販売や事務代行、人材採用・トレーニング、現地市場調査などを行っています。INFORMATION DEVELOPMENT AMERICA INC.や株式会社ID AI Factoryがこれに関与しています。

IDホールディングスは、特例子会社として植物工場運営を行う愛ファクトリー株式会社や、米国で「利尻らーめん味楽」を展開するI-Collab X Inc.も傘下に持っています。これにより、多様な事業展開を実現しています。

経営方針

IDホールディングスは、経営理念「IDentity」のもと、顧客のニーズに応じた高付加価値の情報サービスを提供し、情報化社会への貢献を目指しています。同社は「Waku-Wakuする未来創りに参加します」というミッションを掲げ、これを実現するための取り組みを進めています。

同社は、2026年3月期を初年度とする中期経営計画「Next 50 Episode Ⅲ "JUMP!!!"」を策定しました。この計画では、「高収益モデルへのシフト」と「カルチャーの革新」を戦略テーマに掲げ、サービスポートフォリオ戦略や顧客接点の確立など、6つの重点戦略を推進しています。

サービスポートフォリオ戦略では、デジタルシフトの加速に伴い市場拡大が見込まれるコンサルティング、ITインフラ、サイバーセキュリティの3事業を注力領域と位置付けています。これにより、より高付加価値のサービスを提供し、事業拡大を目指しています。

顧客接点の確立においては、プロアクティブで横断的な営業アプローチを実現するため、マーケティング&ビジネス機能を新設しました。これにより、顧客の多様な課題に迅速かつ的確に対応し、受注規模の拡大と収益性の向上を図ります。

人的資本投資戦略では、社員の「なりたい」「やりたい」を実現する環境を提供し、長期キャリアビジョンに沿った機会の提供を行います。これにより、社員のエンゲージメントを向上させ、プロフェッショナル人材が輝く企業を目指します。

M&A戦略では、特に注力領域とのシナジーが高い企業を対象に、M&Aおよび資本業務提携を積極的に推進します。これにより、収益性の向上と事業の成長を加速させることを目指しています。

グローバル戦略では、既存のオフショア活用に加え、日系企業の海外拠点サポートにも注力します。これにより、海外市場の拡大を見据えた現地ITサポートを提供し、グローバル人材の採用と育成を推進します。

資本コストと株価を意識した経営では、ROEとROICの改善を目指し、持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を図ります。経営資源の戦略的な配分を行い、人的資本投資や研究開発投資を推進します。