ビー・エム・エルJP:4694

時価総額
¥1193.5億
PER
15.5倍
臨床検査、食品・衛生検査、治験支援、検査用容器製造など、医療関連事業を展開。

沿革

1955年7月

近藤健次(故人 当社創業者)が、保存血液の製造及び販売を目的として資本金1,500千円をもって東京都渋谷区千駄ヶ谷に株式会社相互ブラッド・バンクを設立。

1964年3月

輸血用血液取扱が日本赤十字社血液センターに集中されたことに伴い、臨床検査業務への事業転換に着手。

1967年8月

臨床検査センターを設置し、臨床検査の受託を開始。

1973年4月

検体の集配を目的として、株式会社ジャパンクリニカルサービス(当社100%出資)を設立。

1975年10月

富山県富山市に営業所を設置、全国営業所ネットワークの構築に着手。

1976年7月

株式会社相互生物医学研究所に商号を変更、同時に東京都中野区中央に本社を移転。

1981年11月

富山県富山市に衛生検査所を設置、全国ラボネットワークの構築に着手。

1985年1月

東京都杉並区高円寺南に本社を移転、また埼玉県川越市に当社の中心となるBML総合研究所を設置、検査業務の総合及びトータルラボラトリーシステムを構築。

1986年7月

病理・細胞診検査を目的として、株式会社ピーシーエルジャパン(当社100%出資)を設立。

1989年3月

医療情報システムの構築を目的として、株式会社メリッツ(当時当社100%出資)を設立。

1989年4月

株式会社ビー・エム・エルに商号を変更。

1991年6月

株式会社東京公衆衛生研究所の株式を取得(当時当社70%所有)し、子会社とする。

1993年4月

東京都渋谷区千駄ヶ谷に本社を移転。

1993年7月

松戸市および松戸市医師会との共同出資(当社97%出資)により、株式会社松戸メディカルラボラトリーを設立。

1995年1月

臨床検査受託のための地域子会社として、株式会社愛媛メディカルラボラトリー(当時当社97%出資、現100%所有)を設立。

1996年1月

株式会社生物医科学研究所の株式を取得(当社100%所有)し、子会社とする。

1996年7月

株式会社協同医学研究所の株式を取得(当時当社100%所有、現100%間接保有)し、子会社とする。

1997年8月

F&S事業部を設置し、食品衛生検査の受託を開始。(注)

1998年8月

千葉県柏市に「アリア薬局」を設置し、調剤薬局の経営を開始。

1998年11月

株式会社第一臨床検査センター(現 株式会社第一岸本臨床検査センター)の株式を取得(当時当社60%所有、現100%所有)し、子会社とする。

1998年12月

新規医薬品の開発業務受託機関(CRO)を目的として、株式会社アレグロ(当時当社100%出資、現100%間接所有)を設立。

1999年10月

遺伝子組換え食品検査の受託を開始。

1999年11月

日本証券業協会に株式を店頭登録。

2000年1月

医療情報システム事業部を設置し、電子カルテの販売を開始。

2000年4月

環境検査事業部を設置し、大気、水質等の環境検査を開始。

2000年10月

ゲノム科学事業部を設置し、遺伝子検査の開発と受託を開始。歯周病菌検査の受託を開始。

2001年4月

東京証券取引所市場第一部に株式を上場。

2001年8月

株式会社共同検査システムの株式を取得(当時当社100%所有)し、子会社とする。

2002年9月

大塚製薬株式会社より臨床検査事業の営業を譲受ける。
株式会社大塚東京アッセイ研究所(2003年4月 株式会社BML東京アッセイ研究所に社名変更。2004年4月 当社に吸収合併)の株式を取得(当時当社100%所有)し、子会社とする。

2003年2月

株式会社環境科学コーポレーション(現 株式会社BMLフード・サイエンス)の株式を取得(当時当社100%所有、現100%間接所有)し、子会社とする。

2004年8月

株式会社ラボテック(千葉県市原市)の株式を取得(当時当社40%所有)。

2004年10月

株式会社BMLフード・サイエンスを会社分割し、株式会社環境科学コーポレーションを設立。

2005年4月

株式会社第一臨床検査センター(現 株式会社第一岸本臨床検査センター)が、株式会社共同検査システムを合併。

2005年4月

株式会社ラボテック(千葉県市原市)の株式を追加取得(当時当社100%所有)し、子会社とする。

2005年6月

株式会社第一臨床医学検査センターの株式を取得(当時当社100%所有)し、子会社とする。

2005年7月

株式会社日研医学の株式を取得(当社100%所有)し、子会社とする。

2005年12月

株式会社BMLフード・サイエンスが、株式会社環境科学コーポレーションの全株式を第三者に売却。

2006年1月

株式会社ラボテック(長崎県佐世保市)の株式を取得(当時当社10%所有、現100%間接保有)。

2006年4月

株式会社近畿予防医学研究所との共同出資(当社51%出資)により、株式会社近畿予研BML(現 株式会社オー・ピー・エル)を設立。

2006年9月

株式会社小田島盛岡臨床検査センター(現 株式会社盛岡臨床検査センター)の株式を取得(当社66.3%所有)し、子会社とする。

2007年2月

三菱商事株式会社との合弁により、株式会社BMLフード・サイエンスと株式会社アレグロの株式移転を行い、株式会社BMLライフサイエンス・ホールディングスを設立(当時当社65%所有、現100%所有)。

2007年3月

クオール株式会社に調剤薬局事業を譲渡。

2007年4月

株式会社東京公衆衛生研究所が株式会社生物医科学研究所を吸収合併。

2007年8月

微研株式会社の株式を取得(当時当社100%所有、現100%間接保有)し、子会社とする。

2008年2月

株式会社ラボテック(長崎県佐世保市)の株式を追加取得(当時当社51%所有、現100%間接保有)し、子会社とする。

2008年9月

2010年3月

株式会社BMLライフサイエンス・ホールディングスが株式会社キュー・アンド・シーの株式を取得(100%所有)し、子会社とする。

株式会社BMLライフサイエンス・ホールディングスが株式会社キュー・アンド・シーの株式を一部売却(85%売却)。

2010年4月

株式会社メリッツを吸収合併。

2010年9月

米国コーヴァンス社(現 ラボコープ社)と国際治験用共同ラボを設立。

2011年1月

株式会社大宮臨床検査センター(現 株式会社第一岸本臨床検査センター、当社100%出資)を設立。

2011年4月

株式会社大宮臨床検査センターが新川管財株式会社の臨床検査事業等を吸収分割により承継し、株式会社岸本医科学研究所に社名変更。新川管財株式会社の100%子会社である株式会社共栄医研とともに連結子会社となる。

株式会社フォレストホールディングスとの合弁により、当社100%子会社である株式会社協同医学研究所及び微研株式会社、並びに株式会社フォレストホールディングスの100%子会社である株式会社リンテックの共同株式移転を行い、中間持株会社となる株式会社九州オープンラボラトリーズ(当社66%出資)を設立。当社子会社である株式会社ラボテック(長崎県佐世保市)の全株式を、株式会社九州オープンラボラトリーズに売却。

診療所向け新電子カルテ「QUALIS」を販売開始。

2012年2月

株式会社QOLセントラルラボラトリーズ(株式会社九州オープンラボラトリーズ100%出資)を設立。

2012年3月

当社100%子会社である株式会社第一臨床検査センター、株式会社岸本医科学研究所、及び株式会社共栄医研の3社が合併。存続会社である株式会社岸本医科学研究所のうち本州地域の臨床検査事業等を、吸収分割により当社が承継(株式会社共栄医研の臨床検査事業等を含む)。株式会社岸本医科学研究所が、株式会社第一岸本臨床検査センターに社名変更。

2012年4月

株式会社QOLセントラルラボラトリーズが、株式会社協同医学研究所及び株式会社リンテックの検査部門を吸収分割により承継し、連結子会社となる。

2012年7月

株式会社ラボテック(千葉県市原市)を吸収合併。

2013年12月

中国上海駐在員事務所開設。

2014年4月

株式会社岡山医学検査センターの株式を取得(当社100%所有)し、子会社とする。

2014年5月

上海千麦博米楽医学検験所有限公司(中国)に出資(当時当社40%出資、現10%出資)。

2015年3月

株式会社BMLメディカルワークスが株式会社メリッツサポートシステムズを吸収合併。

2019年4月

株式会社東海細胞研究所の株式を取得(当社100%所有)し、子会社とする。

2019年10月

株式会社第一臨床医学検査センターを吸収合併。

2022年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しにより、市場第一部からプライム市場に移行。

クラウド版電子カルテ「Qualis Cloud」を販売開始。

株式会社東京公衆衛生研究所を吸収合併。

事業内容

ビー・エム・エル(BML)グループは、広範な医療関連サービスを提供する企業群で構成されています。このグループには、20の連結子会社と数社の持分法非適用非連結子会社、関連会社が含まれます。主な事業内容としては、病院や診療所からの一般検査および特殊検査の受託、臨床検査検体の受付、検査情報の報告処理業務、運送業務、病理・細胞診検査の受託、食品・衛生検査およびコンサルティング業務、治験実施医療機関支援業務、検査用容器の製造などがあります。

ビー・エム・エルグループは、各連結子会社が地域ごとに特化したサービスを提供しており、特に緊急検査については、再委託を通じて迅速な対応を実現しています。また、グループ全体で共通のITシステムを利用し、検査結果の報告や顧客への請求データの自動計上を行っています。

ビー・エム・エルフード・サイエンスは、外食産業や大型小売店からの食品検査等の受託を行い、ビー・エム・エルライフサイエンス・ホールディングスは、同社とアレグロの経営指導を担っています。アレグロは、製薬会社からの治験実施医療機関支援業務を受託しています。さらに、ビー・エム・エルメディカルワークスは検査用容器の製造を手がけており、九州オープンラボラトリーズは、複数の子会社の経営指導を行っています。

このように、ビー・エム・エルグループは、臨床検査を中心に、食品検査、治験支援、検査用容器製造など、医療関連の多岐にわたる事業を展開しています。

経営方針

ビー・エム・エル(BML)グループは、臨床検査事業を核として、品質と生産性の向上に挑戦し続けることで、持続的な成長と企業価値の向上を目指しています。同社は、迅速かつ高精度な検査サービスの提供を通じて、豊かな健康文化の創造を目標に掲げており、そのために市場ニーズの把握、先端技術の導入、精度管理の強化に努めています。

医療制度改革の進展に伴い、医療の効率化や質の向上が求められる中、ビー・エム・エルグループは、医療のIT化に貢献する企業を目指しています。ISO9001やISO15189の取得による品質向上、ISO14001の取得拡大による環境保全への取り組みも、顧客満足度の向上と社会的責任の果たし方として重視されています。

中期経営計画では、2023年度を第8次中期経営計画の最終年度と位置づけ、顧客満足、相乗効果の追求、社会的責任の遂行を三つのミッションとして掲げています。これらを通じて、医療界に信頼され選ばれる企業への飛躍を目指しています。また、新棟建設による基盤強化、非保険分野の拡充、DXへの取り組み、経営基盤の強化、気候変動への対応など、幅広い分野での戦略的なアクションを計画しています。

ビー・エム・エルグループは、臨床検査をはじめとする医療関連サービスの提供において、品質の向上と効率化を追求し、医療の未来に貢献することを目指しています。そのために、顧客満足の最大化、企業間の相乗効果の創出、社会的責任の積極的な履行を重視する成長戦略を推進しています。