サカタインクスJP:4633

時価総額
¥858.6億
PER
フレキソインキ、グラビアインキ、メタルインキ、新聞インキ、オフセットインキの生産・販売、印刷製版用材料及び関連機器の仕入・販売、インクジェットインキ、トナー、カラーフィルター用顔料分散液、機能性コーティング剤の生産・販売、色彩関連機器、化成品の仕入・販売及びディスプレイサービスの提供。

沿革

1896年11月

個人商店阪田インキ製造所(のちに阪田商会と改称)として大阪市で創業し、新聞インキの製造販売を開始

1920年9月

株式会社組織に改組

1947年6月

工業薬品部門を分離独立し、阪田産業株式会社(現 連結子会社)を設立

1960年12月

伊丹工場(現 大阪工場)を兵庫県伊丹市に建設

1961年10月

大阪証券取引所市場第二部上場

1962年8月

大阪証券取引所市場第一部に指定替

1969年12月

野田工場(現 東京工場)を千葉県野田市に建設

1975年12月

阪田機器整備工業株式会社(現 サカタインクスエンジニアリング株式会社・連結子会社)を設立

1982年1月

株式会社サカタ現像所(現 サカタラボステーション株式会社・連結子会社)を設立

1987年4月

SAKATA INX ESPANA,S.A.(現 連結子会社)をスペインに設立

1987年10月

商号をサカタインクス株式会社に変更

1988年2月

INX INTERNATIONAL INCORPORATED(現 THE INX GROUP LIMITED・連結子会社)を持株会社として米国に設立

1988年4月

INX INTERNATIONAL INCORPORATEDがAcme Printing Ink Companyを買収

1988年12月

東京証券取引所市場第一部上場

1989年5月

P.T. SAKATA INX INDONESIA(現 連結子会社)をインドネシアに設立

1989年10月

INX INTERNATIONAL INCORPORATEDがMidland Color Companyを買収

1992年1月

Acme Printing Ink CompanyとMidland Color Companyを統合し、INX International Ink Co.(現 連結子会社)をTHE INX GROUP LIMITEDの子会社として米国に設立

1992年7月

サカタインクスインターナショナル株式会社(現 シークス株式会社・関連会社)を設立し、同年10月、電子部品等の輸出入に係わる事業を譲渡

1992年7月

THE INX GROUP LIMITEDの子会社として、THE INX GROUP (UK) LIMITED(現 INX International UK Limited・連結子会社)を英国に設立

1993年3月

MEGA FIRST SAKATA INX SDN.BHD.(現 SAKATA INX (MALAYSIA) SDN.BHD.・連結子会社)をマレーシアに設立

1994年2月

羽生工場を埼玉県羽生市に建設

1995年8月

MONTARI SAKATA INX LIMITED(現 SAKATA INX (INDIA) PRIVATE LIMITED・連結子会社)をインドに設

1995年10月

大栄化工不動産株式会社を吸収合併

1999年11月

東洋インキ製造株式会社(現 東洋インキSCホールディングス株式会社)との業務提携に合意(2000年5月 資本提携に合意)

2001年4月

サカタラボステーション株式会社に写真関連事業を譲渡

2002年12月

SAKATA INX SHANGHAI CO.,LTD.(現 連結子会社)を中国に設立

2003年11月

SAKATA INX (MALAYSIA) SDN.BHD.の子会社として、SAKATA INX VIETNAM CO.,LTD.(現 連結子会社)をベトナムに設立

2004年5月

INX International Ink Co.の子会社として、持株会社INX EUROPE LIMITED(現 連結子会社)を英国に設立

2004年5月

INX EUROPE LIMITEDの子会社として、INX International FRANCE SAS(現 連結子会社)をフランスに設立し、その後同社がHolliday Encres,S.A.を買収

2004年7月

MAOMING SAKATA INX CO.,LTD.(現 連結子会社)を中国に設立

2005年12月

THE INX GROUP LIMITEDの子会社として、Triangle Digital INX Co.(INX Digital International Co.に社名変更)を米国に設立し、その後同社がTRIANGLE DIGITAL LLCを買収

2008年4月

THE INX GROUP LIMITEDがMegaink Digital A.S.(現 INX Digital Czech,A.S.・連結子会社)を買収

2008年7月

THE INX GROUP LIMITEDがAnteprima S.R.L.(現 INX Digital Italy S.R.L.・連結子会社)を買収

2013年1月

THE INX GROUP LIMITEDがINX Digital International Co.をINX International Ink Co.に統合

2014年3月

滋賀工場を滋賀県米原市に建設

2015年6月

第138期(2015年12月期)より決算期を3月31日から12月31日に変更

2016年11月

THE INX GROUP LIMITEDが子会社を通じてCreative Industria e Comercio Ltda.(現 INX do Brasil Ltda.・連結子会社)を買収

2017年11月

SAKATA INX (INDIA) PRIVATE LIMITEDの子会社として、SAKATA INX (BANGLADESH) PRIVATE LIMITED(現 連結子会社)をバングラデシュに設立

2020年6月

THE INX GROUP LIMITEDが子会社を通じてA.M.Ramp & Co.GmbH(現 連結子会社)を買収

2022年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所市場第一部からプライム市場に移行

事業内容

サカタインクス株式会社とその25の子会社、8の関連会社から成るグループは、幅広い事業セグメントを展開しています。主要な事業としては、印刷インキ事業が挙げられ、フレキソインキ、グラビアインキ、メタルインキ、新聞インキ、オフセットインキなどの生産・販売を日本、アジア、米州、欧州の市場向けに行っています。この事業は地域別のセグメントに基づいており、「印刷インキ・機材(日本)」、「印刷インキ(アジア)」、「印刷インキ(米州)」、「印刷インキ(欧州)」の4つの報告セグメントに分かれています。

また、印刷用機材事業では、日本市場を主なターゲットとして、印刷製版用材料や印刷製版関連機器の仕入れ・販売を手掛けており、印刷インキ事業と一体的に管理されています。この事業は「印刷インキ・機材(日本)」セグメントに含まれています。

機能性材料事業では、インクジェットインキ、トナー、カラーフィルター用顔料分散液、機能性コーティング剤の生産・販売を行っており、これは「機能性材料」としての報告セグメントに位置づけられています。

その他の事業としては、色彩関連機器や化成品の仕入れ・販売、ディスプレイサービスの生産・販売を日本市場向けに展開しており、「その他」としてセグメント情報に記載されています。サカタインクスグループはこれらの多岐にわたる事業を通じて、幅広い市場ニーズに応えています。

経営方針

サカタインクスは、ビジュアル・コミュニケーション・テクノロジーの創造をビジネステーマに掲げ、人々の暮らしを快適にする情報文化の創造を目指しています。同社は技術力と情報力を駆使し、競争力と独自性を有した世界三大インキメーカーになることを目標としています。新規市場の開拓や新規事業の創出、社内改革の実現を積極的に推進し、SDGsへの取り組みを通じてサステナブルな社会の実現に貢献しています。

サカタインクスは、2021年に長期ビジョン「SAKATA INX VISION 2030」と中期経営計画を策定しました。この計画では、地球環境と地域社会を重視したESG・サステナビリティの取り組み強化、印刷インキ事業・機能性材料事業の拡大、新しい事業領域への挑戦を戦略の方向性としています。特に、パッケージ印刷分野や環境配慮型インキの拡充、デジタル印刷や画像表示材料の高品質化による市場拡大を目指しています。

また、新規事業開発においては、「環境/バイオケミカル」「エナジーケミカル」「エレクトロニクスケミカル」「オプトケミカル」の4つの注力分野を掲げ、サステナビリティを軸とした製品開発やオープンイノベーションに積極的に取り組んでいます。これらの取り組みを通じて、サカタインクスは非連続的な事業環境の変化に柔軟に対応し、持続的な成長を目指しています。