藤倉化成JP:4620

時価総額
¥144.1億
PER
17.4倍
アクリル樹脂派生製品(コーティング、塗料、電子材料、化成品、合成樹脂)の製造・販売、電線ケーブル及び附属品の販売に従事。

沿革

1938年9月

藤倉工業㈱(現藤倉コンポジット㈱)及び藤倉電線㈱(現㈱フジクラ)の化学部門を分離し、航空機用有機硝子(メタアクリル樹脂)、塗料及び作動油、その他の製造販売を目的として、東京都板橋区に藤倉化学工業㈱を設立

1943年9月

片岡塗料㈱を吸収合併して、大島工場を設立

(1945年3月同工場閉鎖)

1945年10月

商号を藤化成㈱に変更

1958年12月

商号を藤倉化成㈱に変更

1962年8月

東京証券取引所市場第2部上場

1964年11月

岡本化成㈱と資本提携、岡本化成㈱は商号を関西藤倉ペイント㈱に変更

1971年1月

栃木県に佐野事業所を新設し、1973年12月までに東京都板橋区の工場を移転

1971年8月

藤倉化成㈱九州営業所を分社し、九州化成品㈱を設立

1973年6月

事業目的に不動産の売買、賃貸借、管理、仲介及び開発を追加

1973年9月

藤光樹脂㈱と資本提携

1974年11月

愛知県東海市に名古屋営業所、調色工場を新設

1979年3月

本社事務所として、管理部門及び東京営業所を東京都港区に移転集約

1982年7月

事業目的に電子、電気機械器具部品の製造及び販売を追加

1984年5月

九州化成品㈱は商号をフジケミカル㈱に変更

1985年12月

米国ペンシルベニア州にポリトライボ・インコーポレイテッドを設立

1986年7月

関西藤倉ペイント㈱は商号をフジケミ近畿㈱に変更

フジケミ東京㈱を設立

1990年7月

埼玉県鷲宮町(現久喜市)に鷲宮事業所を新設

1995年6月

佐野事業所第2工場を新設

1995年7月

シンガポール駐在員事務所を開設

1996年5月

シンガポール駐在員事務所を改組、FUJIKURA KASEI(SINGAPORE)PTE LTDを現地法人として設立

1996年6月

埼玉県に開発研究所を新設し、東京都板橋区と栃木県に分散していた研究開発部門を同所に移転集約

1997年6月

バンコク駐在員事務所を開設

1999年4月

フジケミ東京㈱、フジケミ近畿㈱、フジケミカル㈱、藤光樹脂㈱、FUJIKURA KASEI(SINGAPORE)PTE LTDを子会社化(連結子会社)

1999年6月

ポリトライボ・インコーポレイテッドを子会社化(連結子会社)

2001年3月

東京証券取引所の市場第1部に指定

2002年3月

ポリトライボ・インコーポレイテッドを営業終了、清算

2002年4月

バンコク駐在員事務所を改組、FUJIKURA KASEI(THAILAND)CO.,LTD.を現地法人として設立(子会社化)

2002年10月

上海駐在員事務所を開設

2004年7月

中国天津に藤倉化成塗料(天津)有限公司を現地法人として設立(子会社化)

2005年7月

中国佛山に藤倉化成(佛山)塗料有限公司を現地法人として設立(子会社化)

2007年2月

佐野事業所第3工場を新設

2007年3月

名古屋営業所内に水系塗料工場を新設

2007年4月

FUJIKURA KASEI(THAILAND)CO.,LTD.を連結子会社化

2008年2月

FUJICHEM,INC.を設立(子会社化)

2008年4月

藤倉化成塗料(天津)有限公司を連結子会社化

2008年5月

RED SPOT PAINT & VARNISH CO.,INC.を買収し、完全子会社化

2008年6月

FUJICHEM,INC.を連結子会社化

2009年12月

中国上海に上海藤倉化成塗料有限公司を設立(子会社化)

2010年4月

藤倉化成(佛山)塗料有限公司を連結子会社化

2010年10月

Sonneborn & Rieck Ltdを買収し、子会社化

2010年11月

Sonneborn & Rieck LtdをFujichem Sonneborn Ltdに社名変更

インドにFUJIKURA KASEI COATING INDIA PRIVATE LIMITEDを現地法人として設立(子会社化)

2011年4月

Fujichem Sonneborn Ltdを連結子会社化

FUJIKURA KASEI(SINGAPORE)PTE LTDを営業終了、清算

2012年4月

埼玉県久喜市に久喜物流センターを新設

2013年4月

上海藤倉化成塗料有限公司を連結子会社化

2013年9月

マレーシアにFUJIKURA KASEI MALAYSIA SDN.BHD.を現地法人として設立(子会社化)

2014年3月

ベトナムにFUJIKURA KASEI VIETNAM CO., LTD.を現地法人として設立(子会社化)

2016年4月

FUJIKURA KASEI MALAYSIA SDN.BHD.を連結子会社化

2019年6月

2022年4月

監査等委員会設置会社に移行

東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行

事業内容

藤倉化成グループは、アクリル樹脂派生製品を中心に幅広い事業を展開しています。このグループは、藤倉化成を含む子会社23社と関連会社4社で構成され、コーティング、塗料、電子材料、化成品、合成樹脂の5つの主要な事業セグメントを有しています。

コーティング事業では、プラスチック用コーティング材を製造・販売し、中京ペイントサービスでの調色や、フジケミ近畿㈱を通じた販売などを行っています。また、海外ではRED SPOT PAINT & VARNISH CO.,INC.やFujichem Sonneborn Ltdなどが製造・販売を担当しています。

塗料事業は、建築用コーティング材を中心に、フジケミ近畿㈱やフジケミカル㈱が製造し、国内外の複数の販売拠点を通じて販売しています。

電子材料事業では、導電性樹脂塗料や導電性接着剤などを製造・販売し、フジケミ近畿㈱やフジケミカル㈱などが販売をサポートしています。

化成品事業では、トナー用バインダー樹脂や粘・接着剤ベース樹脂などの機能性樹脂ベースを製造・販売し、フジケミ近畿㈱を通じて販売しています。

合成樹脂事業は、藤光樹脂㈱がアクリル樹脂の原材料や加工品を仕入れ、販売しています。

さらに、藤倉化成は電線ケーブル及び附属品の製造・販売を行う㈱フジクラに対しても電子材料を販売しており、グループ全体で多角的な事業展開を行っています。

経営方針

藤倉化成グループは、エレクトロニクス、自動車、住宅等の分野に関連する幅広い事業を展開しており、その成長戦略は、技術力と規模を活かした機動力で時代の変化に即応し、価値ある製品・サービスの創出を目指しています。同社は、2023年度を初年度とする三か年の中期経営計画を策定し、2030年の目標として「共創×進化×化学の力で新たな価値を提供する」を掲げています。この計画では、5つの事業セグメントを「そだてる」「のばす」「ささえる」の領域に分け、それぞれの収益性の追求と経営資源の投下により、持続的な成長を目指します。

成長戦略の具体的な取り組みとして、技術開発の拡充、注力事業の強化、基盤事業の収益性拡大、サステナビリティの取り組み、経営基盤の強靭化が挙げられます。これらの戦略を通じて、高付加価値製品の開発や新事業領域の探索、生産性の向上や資本効率性の追求、サステナビリティ委員会の設置、DXの推進などを進め、2030年の目標達成に向けた取り組みを推進しています。

また、株主還元と資本政策においても、第11次中期経営計画期間中に総還元性向70%以上を目指し、ROE8%以上の達成、機動的な自己株取得を行う方針です。これらの戦略的取り組みを通じて、藤倉化成グループは持続可能な成長を目指し、社会に貢献していく姿勢を明確にしています。