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藤倉化成JP:4620
事業内容
藤倉化成は、アクリル樹脂派生製品を中心に事業を展開しています。具体的には、コーティング、塗料、電子材料、化成品、合成樹脂の5つの事業セグメントを持っています。これらの製品は、さまざまな産業で使用されており、藤倉化成の技術力が活かされています。
コーティング事業では、プラスチック用コーティング材を製造・販売しています。藤倉化成は、株式会社中京ペイントサービスと協力し、調色を行い、フジケミ近畿株式会社などを通じて販売しています。また、海外では、RED SPOT PAINT & VARNISH CO.,INC.やFujichem Sonneborn Ltdなどが製造・販売を行っています。
塗料事業では、建築用コーティング材を提供しています。藤倉化成は、フジケミ近畿株式会社やフジケミカル株式会社と協力し、製造・販売を行っています。さらに、タイのFUJIKURA KASEI(THAILAND)CO.,LTD.を通じて、海外市場にも展開しています。
電子材料事業では、導電性樹脂塗料や導電性接着剤を提供しています。これらの製品は、藤倉化成が製造・販売し、フジケミ近畿株式会社やフジケミカル株式会社を通じて市場に供給されています。特に、電子機器産業での需要が高まっています。
化成品事業では、トナー用バインダー樹脂や粘・接着剤ベース樹脂を提供しています。藤倉化成は、これらの機能性樹脂を製造・販売し、フジケミ近畿株式会社を通じて市場に供給しています。これにより、さまざまな産業のニーズに応えています。
合成樹脂事業では、藤光樹脂株式会社がアクリル樹脂の原材料や加工品を仕入れ、販売しています。これにより、藤倉化成は、合成樹脂の市場においても存在感を示しています。これらの事業を通じて、藤倉化成は多様な産業に貢献しています。
経営方針
藤倉化成は、2030年に向けた成長戦略として「共創×進化×化学の力で新たな価値を提供する」ことを掲げています。このビジョンを実現するため、2023年度を初年度とする三か年の中期経営計画を策定しました。計画では、5つの事業セグメントを「そだてる」「のばす」「ささえる」の3つの領域に分け、収益性の向上と経営資源の最適化を図ります。
同社は、技術開発の拡充や注力事業の強化、基盤事業の収益性拡大を通じて持続的な成長を目指しています。特に、各セグメントの固有技術を活かし、高付加価値製品の開発や新事業領域の探索を進めることで、収益性の高い「のばす」領域への移行を図ります。
また、サステナビリティの取り組みや経営基盤の強靭化も重要な戦略としています。サステナビリティ委員会を設置し、関連事項を経営課題として協議するほか、DX推進や情報開示の充実化を通じて、変化に対応し持続的な成長を支えます。
株主還元と資本政策においては、総還元性向70%以上を目指し、ROE8%以上の達成を目標としています。これにより、株主価値の向上を図りつつ、機動的な自己株式取得を行う方針です。これらの施策を通じて、藤倉化成は持続可能な成長を追求しています。