ソレイジア・ファーマJP:4597

時価総額
¥47.1億
PER
日本及びアジア諸国の医療に貢献する企業で、海外や国内の製薬・バイオベンチャー企業から新薬候補品を導入し、臨床試験を通じて製品供給を目指す。主な事業領域は悪性腫瘍治療薬の開発・販売、医薬品等候補の権利導入、開発、収益化戦略に関わる。

沿革

2006年12月

当社医薬品開発事業の準備拠点として、JapanBridge Inc.を米国に設立

2007年1月

バジャカラ株式会社(現当社)設立

2008年4月

JapanBridge Inc.が当社を買収し、JapanBridge Inc.より医薬品開発事業を承継

ジャパンブリッジ株式会社(現当社)に商号を変更

2008年5月

開発品SP-01 Sancuso®の日本、台湾、シンガポール、マレーシア、中国(香港、マカオ含む)での独占的開発販売権をStrakan International Ltd.(現Kyowa Kirin Services Limited)(英国)より導入。日本での独占的開発販売権は2011年1月にStrakan International Ltd.に返還。なお、2023年7月に契約相手先がKyowa Kirin International UK NewCo Limitedへ変更。

2008年9月

ソレイジア・ファーマ株式会社に商号を変更

2011年3月

開発品SP-02 darinaparsinのアジア太平洋地域での独占的開発販売権をZIOPHARM Oncology, Inc.(現Alaunos Therapeutics, Inc.)(米国)より導入

2014年7月

開発品SP-02 darinaparsinの米国、欧州諸国の独占的開発販売権をZIOPHARM Oncology, Inc.(現Alaunos Therapeutics, Inc.)(米国)より導入

2014年12月

中国上海に、当社製品の医薬情報提供を行うための子会社(Solasia Medical Information Consulting (Shanghai) Co. Ltd.)を設立

2015年3月

開発品SP-03 episil®の日本、中国の独占的開発販売権をCamurus AB(スウェーデン)より導入

2015年11月

開発品SP-01 Sancuso®の中国(北京、上海、広州、香港、マカオを除く)での独占的販売権をLee's Pharmaceutical (HK) Limitedに導出

2016年11月

開発品SP-03 episil®の日本での独占的販売権をMeiji Seika ファルマ株式会社に導出

2017年2月

開発品SP-03 episil®の中国(北京、上海、広州を除く)での独占的販売権をLee's Pharmaceutical (HK) Limitedに導出

2017年3月

東京証券取引所マザーズ市場に上場

2017年11月

開発品SP-04 PledOx®の日本、中国、韓国、台湾及びマカオでの独占的開発販売権をPledPharma AB(現Egetis Therapeutics AB)(スウェーデン)より導入

2018年5月

開発品SP-03 episil®を日本で発売

2018年8月

2018年8月

開発品SP-03 episil®の韓国での独占的開発販売権をCamurus ABより導入

開発品SP-02 darinaparsinの南米8カ国独占的販売権をHB Human BioScience SAS(コロンビア)に導出

2019年3月

「Sancuso®」(開発品SP-01, 中国語製品名「善可舒®」)を中国で発売

2019年7月

「エピシル® 口腔用液」(開発品SP-03, 中国語製品名「益普舒®」)を中国で発売

2019年12月

開発品SP-04 PledOx®の日本での独占的販売権をマルホ株式会社に導出

2020年1月

開発品SP-03 episil®の韓国での独占的販売権をSynex社に導出

2020年8月

開発品SP-05 arfolitixorinの日本における独占的開発販売権をIsofol Medical ABより導入

2020年9月

開発品SP-03 episil®を韓国で発売

2021年10月

開発品SP-02 darinaparsinの日本での商業化等の権利を日本化薬株式会社に導出

2022年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しにより、マザーズ市場からグロース市場へ移行

2022年6月

開発品SP-02 darinaparsinの日本における承認を取得

2022年7月

開発品SP-03 episil®の全世界独占的製造販売権をCamurus ABより取得

2022年8月

開発品SP-01 Sancuso®、開発品SP-03 episil®の中国(北京、上海、広州)での独占的販売権をLee's Pharmaceutical (HK)に導出

2022年8月

開発品SP-02 darinaparsinを日本で発売

2024年2月

「Sancuso®」の中国等独占的開発販売権をKyowa Kirin International UK NewCo Limitedから取得

事業内容

ソレイジア・ファーマは、がん治療薬の開発及び販売を主たる事業領域としています。同社は、特に悪性腫瘍治療を目的とする医薬品の開発及び販売に注力しており、悪性腫瘍治療薬の投与や放射線治療によって生じる有害事象(副作用等)を軽減し、患者のクオリティ・オブ・ライフ(QOL)向上を目指しています。また、同社は医薬品等候補の権利導入、開発、収益化の各段階を通じて、日本やアジア諸国での医薬品市場への供給を目指しています。

同社グループは、医薬品又は医療機器候補物質の権利導入から、臨床開発、製造販売承認取得に至るまでの一連のプロセスを推進しており、特に日本及びアジア諸国における臨床試験を中心とした開発活動に注力しています。同社は、医薬品等候補の開発に成功し、製造販売承認を取得した場合、他社への販売権導出を通じて製品販売収益、マイルストン収入及びロイヤリティ収入による収益確保を図っています。

具体的な製品としては、経皮吸収型グラニセトロン製剤「Sancuso®」(中国販売名:善可舒®)があり、がん化学療法剤投与に伴う悪心・嘔吐の予防に有効です。また、口腔内創傷被覆保護材「episil®」(国内販売名:エピシル® 口腔用液)は、がん等の化学療法や放射線療法に伴う口内炎で生じる口腔内疼痛の管理及び緩和に使用されます。

さらに、同社は細胞内スーパーオキシド除去剤「PledOx®」の開発を進めており、がん化学療法に伴う末梢神経障害(CIPN)の治療を目的としています。この製品は、がん化学療法による副作用の一つである末梢神経障害の治療に対する有効性が期待されています。

ソレイジア・ファーマは、これらの製品を通じて、がん治療における患者のQOL向上に貢献することを目指しています。

経営方針

ソレイジア・ファーマは、がん治療薬の開発及び販売に特化した企業として、日本及びアジア諸国の医療分野への貢献を目指しています。同社の成長戦略は、有望な新薬候補品の導入、効率的な臨床開発の推進、そして製品の医薬品市場への供給に重点を置いています。特に、悪性腫瘍治療薬の開発に注力し、患者のクオリティ・オブ・ライフ(QOL)向上を目指しています。

同社は、開発品の価値向上を主要な経営指標として掲げ、成功確率の高い新規開発品の導入と効率的な臨床開発を実践しています。これにより、将来の収益源泉となる開発品価値の増大を目指しています。また、製薬バリュー・チェーンにおける位置づけとして、開発候補品の導入から薬事承認取得までの臨床開発機能を中心に事業を推進しています。

事業上及び財務上の課題に対処するため、同社は既存開発パイプラインの進捗、新規開発パイプラインの拡充、強固な販売パートナーシップの構築、組織の強化、内部統制の強化、資金調達の実施など、多角的な戦略を展開しています。これらの戦略を通じて、同社はがん治療薬の開発及び販売におけるリーダーとしての地位を確立し、持続可能な成長を目指しています。

ソレイジア・ファーマは、経皮吸収型グラニセトロン製剤「Sancuso®」や口腔内創傷被覆保護材「episil®」などの製品を通じて、がん治療における患者のQOL向上に貢献しています。また、細胞内スーパーオキシド除去剤「PledOx®」の開発を進めるなど、新たな治療オプションの提供にも力を入れています。これらの取り組みは、同社の成長戦略の一環として、がん治療分野におけるイノベーションの推進に貢献しています。