窪田製薬ホールディングスJP:4596

時価総額
¥38.8億
PER
眼科医療ソリューションを提供する企業で、ウェアラブル近視デバイス「Kubota Glass」や遠隔医療モニタリングデバイス「PBOS」、スターガルト病治療薬「エミクススタト塩酸塩」の開発に注力。

沿革

2015年12月

東京都渋谷区に旧アキュセラ・インクの完全子会社としてアキュセラ・ジャパン株式会社(現 窪田製薬ホールディングス株式会社)を設立。

2016年3月

当社の完全子会社として、アキュセラ・ノースアメリカ・インク(米国子会社)を設立。

2016年8月

旧アキュセラ・インク及び米国子会社間で旧アキュセラ・インクを消滅会社、米国子会社を存続会社、合併の対価を当社普通株式とする三角合併契約を締結。

2016年10月

旧アキュセラ・インクの定時株主総会において、三角合併契約について承認決議。

2016年12月

三角合併の効力発生により、旧アキュセラ・インクを吸収合併した米国子会社が当社の完全子会社となる。当社商号を「窪田製薬ホールディングス株式会社」に、米国子会社の商号を「アキュセラ・インク」に変更。

2016年12月

当社の普通株式を東京証券取引所マザーズ市場に上場。

2017年1月

FDA(米国食品医薬品局)がスターガルト病に対するエミクススタト塩酸塩をオーファンドラッグに指定。

2017年2月

在宅・遠隔医療分野での眼科医療機器ソリューションの自社開発を開始。

2017年6月

東京都千代田区に本社を移転。

2018年1月

SIRION Biotech GmbHと眼科遺伝子療法の研究を目的とする遺伝子デリバリー技術の共同開発契約を締結。

2018年1月

増殖糖尿病網膜症に対するエミクススタト塩酸塩の第2相臨床試験の結果を発表。

2018年1月

スターガルト病に対するエミクススタト塩酸塩の前期第2相臨床試験の結果を発表。

2018年3月

眼科在宅・遠隔医療モニタリングデバイス「PBOS」の臨床試験を開始。

2018年11月

眼科在宅・遠隔医療モニタリングデバイス「PBOS」の臨床試験の結果を発表。

2018年11月

スターガルト病に対するエミクススタト塩酸塩の第3相臨床試験を開始。

2019年3月

NASAのディープスペースミッションに向け、小型OCT(光干渉断層計)の開発受託契約を締結。

2019年6月

EMA(欧州医薬品庁)がスターガルト病に対するエミクススタト塩酸塩をオーファンドラッグに指定。

2020年4月

米国子会社の屋号をクボタビジョン・インクに変更。

2020年8月

FDAがスターガルト病に対するエミクススタト塩酸塩の第3相臨床試験をOrphan Products Clinical Trials Grants Programの助成プログラムに選定。

2020年8月

近視の進行抑制・治療を目指すウェアラブル近視デバイス「クボタメガネ」、ウェアラブルデバイスを用いた概念実証(POC)試験に成功。

2021年5月

近視の進行抑制・治療を目指すウェアラブル近視デバイス「クボタメガネ」、台湾にて医療機器の製造許可を取得

2021年10月

国際規格「ISO 13485:2016」認証を取得

2022年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所のマザーズ市場からグロース市場に移行

2022年6月

Kubota Glass、米国FDAにて医療機器登録完了

2022年8月

Kubota Glass、日本で販売開始

2022年8月

スターガルト病に対するエミクススタト塩酸塩の第3相臨床試験トップラインデータを発表

2022年10月

スターガルト病に対するエミクススタト塩酸塩の第3相臨床試験の良好な事後解析を発表

2022年12月

Kubota Glass直営第1号店を東京都新宿区にオープン

2002年4月

変性眼疾患の治療法及び医薬品のスクリーニング・システムの開発を目的として、米国ワシントン州シアトル市にAcugen Neuropeutics Inc.を設立。

2003年8月

社名をアキュセラ・インク(Acucela Inc.)に変更。

2005年10月

視覚サイクルモジュレーターの探索を開始。

2006年3月

米国ワシントン州ボセル市に本社及び研究所を含むすべての部署を移転。

2006年4月

網膜疾患治療に向けた視覚サイクルモジュレーター エミクススタト塩酸塩の開発を開始。

2006年8月

東京都品川区に東京オフィスを開設。

2007年7月

エミクススタト塩酸塩のIND申請(新薬臨床試験開始申請)に向けた非臨床試験の開始。

2008年4月

エミクススタト塩酸塩のINDをFDAに提出。

2008年9月

大塚製薬株式会社と、当社の主要化合物エミクススタト塩酸塩の共同開発及び共同販売契約を締結。

2010年3月

FDAがエミクススタト塩酸塩をファスト・トラックに指定。

2010年9月

ワシントン州シアトル市に管理部門及び臨床開発部門を含む本社を移転。

2013年9月

東京都渋谷区に東京オフィスを移転。

2014年2月

東京証券取引所マザーズ市場に上場。

2015年6月

エミクススタト塩酸塩の地図状萎縮を伴うドライ型加齢黄斑変性を対象とする前期第2相臨床試験の結果を発表。

2015年12月

東京都渋谷区に子会社アキュセラ・ジャパン株式会社(現 窪田製薬ホールディングス株式会社)を設立。

2016年5月

エミクススタト塩酸塩の地図状萎縮を伴うドライ型加齢黄斑変性を対象とする後期第2相/第3相臨床試験の結果を発表。

2016年6月

大塚製薬株式会社とのエミクススタト塩酸塩の共同開発及び共同販売契約を終了。

2016年12月

三角合併の効力発生により、旧アキュセラ・インクを吸収合併した米国子会社が当社の完全子会社となる。米国子会社の商号を「アキュセラ・インク」に変更(三角合併の詳細については当社の沿革を参照)。

事業内容

窪田製薬ホールディングスは、眼科医療ソリューションを提供する企業グループであり、世界中の眼疾患患者の視力維持と回復に貢献することを目的としています。同社グループは、イノベーションを通じて医薬品や医療機器の開発及び実用化に取り組んでおり、特に米国の子会社クボタビジョン・インクが研究開発の中心となっています。

同社グループの事業セグメントは、医療機器と低分子化合物の二つに大別されます。医療機器分野では、近視進行抑制を目的としたウェアラブルデバイス「Kubota Glass」や、在宅での網膜状態測定を可能にする遠隔眼科医療モニタリングデバイス「PBOS」の開発に注力しています。これらの製品は、同社独自の技術を活用しており、特に「Kubota Glass」は、近視の進行を抑制するための革新的なアプローチとして注目されています。

低分子化合物に関しては、スターガルト病や糖尿病網膜症の治療薬として、エミクススタト塩酸塩の開発を進めています。この化合物は、視覚サイクルを調節し、有害代謝産物の生成を抑制することで、網膜の機能維持に寄与することが期待されています。

窪田製薬ホールディングスは、これらの製品開発を通じて、眼科領域における未解決の医療ニーズに応えることを目指しています。また、同社グループは、外部とのパートナーシップやインライセンス、M&Aを通じて、パイプラインの拡充を図るなど、経営戦略の一環として革新的な医薬品や医療機器の開発に取り組んでいます。

経営方針

窪田製薬ホールディングスは、眼科医療ソリューションの提供を通じて、世界中の眼疾患患者の視力維持と回復に貢献することを目指しています。同社は、医薬品や医療機器の開発において、イノベーションを重視し、特に米国の子会社を中心に研究開発を進めています。事業セグメントは、医療機器と低分子化合物に大別され、近視進行抑制ウェアラブルデバイスや遠隔眼科医療モニタリングデバイス、スターガルト病や糖尿病網膜症治療薬の開発に注力しています。

同社グループは、有効な治療法がない眼疾患に対する医療革新を目指し、社会貢献と社員の生活向上を企業指針としています。医薬品や医療機器の開発には多額の先行投資が必要であり、開発成功の保証がない中、同社は眼科領域の成長市場において、革新的な製品の研究開発に多大な投資を行っています。

成長戦略として、同社は株主価値の創造、研究開発投資によるイノベーションと成長の実現、資金調達の多様化と安定化、強力な特許ポートフォリオの維持、グローバルな経営体制の強化、継続的な情報収集に重点を置いています。これらの戦略を通じて、同社グループは眼科領域における未解決の医療ニーズに応え、企業価値の向上を目指しています。また、外部とのパートナーシップやインライセンス、M&Aを活用し、パイプラインの拡充にも努めています。