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ミズホメディー (4595) 株価
株価・出来高の推移
時価総額の推移
PERの推移
PBRの推移
事業内容
ミズホメディーは、医療現場で使用される体外診断用医薬品の開発・製造・販売を手がける専門企業です。同社は感染症の迅速診断に特化した検査薬を主力製品としており、特にインフルエンザや新型コロナウイルスなどの抗原検査キット「クイックチェイサー」シリーズで高い市場シェアを持っています。また、遺伝子検査システム「スマートジーン」シリーズも展開し、より高精度な診断ソリューションを提供しています。
同社の顧客は「病院・開業医分野」と「OTC・その他分野」に大別されます。病院・開業医分野では、大学病院から開業医まで幅広い医療機関に対して、専用機器を必要としない簡易迅速検査キットから高感度な機器試薬システムまでを供給しています。OTC分野では、薬局・ドラッグストア向けに妊娠検査薬や排卵日検査薬などの一般用医薬品を販売し、セルフメディケーション市場でも存在感を示しています。収益構造は製品販売による売上が中心で、富士フイルムとの共同開発による機器試薬システムでは相互供給体制を構築しています。
事業セグメントは体外診断用医薬品事業の単一セグメントながら、製品ラインは多岐にわたります。感染症免疫学的検査薬では、呼吸器感染症、消化器感染症、血中ウイルス検査薬など豊富な検査項目を揃えており、遺伝子検査薬分野では独自の1ステップ検査技術により短時間での確定診断を可能にしています。同社は研究開発から製造、販売まで一貫した自社体制を構築し、医療現場のニーズに応じた高品質な診断薬を迅速に市場投入する体制を整えています。
経営方針
ミズホメディーは、中長期的な事業拡大と収益性向上を重視し、売上高増加率と売上高経常利益率を重要指標として経営を推進しています。同社は「もっと人のために」という経営理念のもと、企画開発から製造、販売まで自社一貫体制で行う強みを活かした成長戦略を展開しています。病院・開業医分野では遺伝子POCT機器・試薬の製品開発を推進し、簡易迅速な確定診断製品として新たな市場創出に取り組み、感染症POCT免疫検査薬の製品群拡大によりウイルス・細菌分野の市場開拓を図っています。
技術革新と差別化戦略において、同社は複数の重点投資分野で競合他社との技術優位性確立を目指しています。遺伝子POCT検査システムでは、「全自動遺伝子解析装置Smart Gene」をベースに検査項目の拡充を進め、マイコプラズマ、新型コロナウイルス、インフルエンザ、百日咳菌など多様な検査キットの開発・販売を実現しています。富士フイルムとの共同開発による高感度感染症迅速診断システム「クイックチェイサーAuto」シリーズでは、銀増幅イムノクロマト法により従来の検査精度を大幅に向上させ、発症初期の診断精度向上と客観的判定を可能にしています。
新市場開拓と事業拡大計画では、OTC・その他分野でのシェア拡大とともに、技術応用による新領域への進出を推進しています。OTC医薬品分野では、スイッチOTC製品の先発品上市準備を進め、アリナミン製薬との販売提携によりOTC市場でのシェア拡大を図っています。また、独自の遺伝子POCT検査技術を基盤とした環境・食品検査分野への応用開発に取り組み、医療分野で培った技術を活用した事業多角化を模索しています。2019年には福岡県久留米市に新規製造工場を建設し、遺伝子検査キットと抗原キットの大幅な製造能力増強を実現しています。
技術開発体制の強化において、同社は次世代システムの開発と人材育成に注力しています。遺伝子POCT検査装置の次世代機として、測定時間のさらなる迅速化と複数検体・複数項目同時検出をコンセプトとした遺伝子マルチ検査システムの開発を推進し、将来的な市場拡大に備えています。開発人員の強化・育成では、各開発グループの責任者や研究開発人員への依存度軽減を図り、継続的成長のための人的基盤強化に取り組んでいます。生産面では設備導入と自動化による生産工程の合理化を進め、高品質製品の安定供給体制構築を目指しています。