キッズウェル・バイオJP:4584

時価総額
¥52.3億
PER
バイオ後続品、バイオ新薬、細胞治療(再生医療)の3事業を柱に、医薬品開発に取り組む。フィルグラスチムバイオ後続品、ダルベポエチンアルファバイオ後続品、ペグフィルグラスチムバイオ後続品、ラニビズマブバイオ後続品、アフリベルセプトバイオ後続品、抗RAMP2抗体、心臓内幹細胞、歯髄幹細胞製品などを開発。

沿革

2001年3月

北海道大学遺伝子病制御研究所における免疫関連タンパク質の機能研究の成果を診断薬や治療薬として開発すること及び医薬品開発における受託サービス業務を行うことを目的として、札幌市北区に資本金10,000千円をもって株式会社ジーンテクノサイエンスを設立

2002年6月

独立行政法人産業技術総合研究所北海道センター(札幌市豊平区)内に研究所を新設し、バイオ新薬の研究開発を強化するとともに、バイオ後続品事業への参入について検討を開始

2003年11月

研究所内に本社を移転

2007年6月

バイオ新薬事業において、科研製薬株式会社に抗α9インテグリン抗体をライセンスアウト

2007年10月

バイオ後続品事業において、富士製薬工業株式会社とフィルグラスチムバイオ後続品の共同開発契約を締結

2008年1月

バイオ後続品事業において、東亜製薬株式会社からフィルグラスチムバイオ後続品の産生細胞及び基本生産技術をライセンスイン

2008年4月

札幌市中央区に本社を移転

2008年5月

北海道大学遺伝子病制御研究所(札幌市北区)内に研究所を移転

2008年6月

東京都中央区に東京事務所を新設

2012年11月

富士製薬工業株式会社との共同開発品であるフィルグラスチムバイオ後続品について、富士製薬工業株式会社及び持田製薬株式会社が国内での製造販売承認を取得(2013年5月上市済)

2012年11月

東京証券取引所マザーズに株式を上場

2013年9月

北海道大学創成研究機構生物機能分子研究開発プラットフォーム推進センター(札幌市北区)内に研究所を移転

2014年1月

バイオ後続品事業において、株式会社三和化学研究所とダルベポエチンアルファの共同開発契約を締結(2019年11月上市済)

2016年3月

NKリレーションズ株式会社及び合同会社Launchpad12(いずれもノーリツ鋼機株式会社の関係会社で、現在は同社に吸収合併され消滅)と資本業務提携契約を締結

2016年5月

バイオ後続品事業において、千寿製薬株式会社とラニビズマブの共同事業化契約を締結(2021年12月上市済)

2016年6月

ノーリツ鋼機バイオホールディングス合同会社(合同会社Launchpad12から商号変更した会社)による当社株式に対する公開買付けの結果、同社の議決権所有割合が50%超となり、NKリレーションズ株式会社及びノーリツ鋼機株式会社とともに当社の親会社となる

2019年4月

株式会社セルテクノロジーとの株式交換により同社が当社の完全子会社となり、当該株式交換に伴う新株式発行により、ノーリツ鋼機バイオホールディングス合同会社及びノーリツ鋼機株式会社は議決権所有割合が40%未満となり、親会社でなくなるとともに、新たにその他の関係会社となる

2019年7月

東京都中央区に本社を移転

2020年2月

ノーリツ鋼機株式会社からの株式譲受により株式会社日本再生医療を完全子会社化

2020年11月

株式会社セルテクノロジーの全株式譲渡により、同社を連結の範囲から除外

2021年7月

商号をキッズウェル・バイオ株式会社に変更

2022年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所のマザーズ市場からグロース市場に移行

2022年4月

株式会社日本再生医療の全株式譲渡により、同社を連結の範囲から除外

事業内容

キッズウェル・バイオは、製薬業界において、バイオ医薬品及び再生医療等製品の開発に注力している企業です。同社は、バイオ後続品事業、バイオ新薬事業、細胞治療事業(再生医療)の3つの事業セグメントを持ち、それぞれの分野で革新的な技術や医療を創出し、経営の安定と成長を目指しています。

バイオ後続品事業では、フィルグラスチムやダルベポエチンアルファなどのバイオシミラーを開発し、製薬企業との共同開発や提携を通じて、原薬の安定供給を行っています。これらの製品は、がんや腎疾患などの治療に用いられます。

バイオ新薬事業では、抗体医薬品の開発に力を入れており、眼疾患やがんを対象とした新規抗体の研究開発を進めています。これには、新規メカニズムに基づく新生血管形成を阻害する抗体医薬品の開発が含まれます。

細胞治療事業(再生医療)では、心臓内幹細胞や歯髄幹細胞を活用した再生医療等製品の開発に取り組んでおり、小児先天性心疾患や口唇口蓋裂、腸管神経節細胞僅少症などの治療法の創出を目指しています。

キッズウェル・バイオは、これらの事業を通じて、医薬品開発のハイブリッド事業体制を構築し、バーチャル型事業開発及びプロジェクトマネージメントを特長とする研究開発活動を行っています。同社は、社外の受託機関を積極的に活用し、開発力の強化と開発スピードの向上を図り、医薬品の研究開発活動において巨額の先行投資資金が必要になる中、社外との提携関係を構築することで開発リスクを分散しています。

経営方針

キッズウェル・バイオは、医薬品業界において革新的な技術と医療の創出を目指し、バイオ後続品事業、バイオ新薬事業、細胞治療事業(再生医療)の3つの主要事業セグメントを展開しています。同社は、希少疾患や難治性疾患治療のための医薬品開発に注力し、医療格差の解消と人々のクオリティ・オブ・ライフの向上に貢献することを目標としています。

バイオ後続品事業では、グローバル市場への参入を目指し、バイオ医薬品のジェネリックと言えるバイオ後続品の開発に力を入れています。外部委託を活用するバーチャル型の経営を行い、製薬企業との共同開発を通じて利益を上げる戦略を採用しています。

バイオ新薬事業では、抗体医薬品を中心に、大学や研究機関との共同研究を進め、新たな医薬品シーズの探索に励んでいます。自社の研究開発により付加価値を高めた上で、製薬企業にライセンスアウトし、収益化を目指しています。

細胞治療事業(再生医療)では、再生医療等製品の開発に取り組み、特にSHED(歯髄幹細胞)やCSC(心臓内幹細胞)を用いた治療法の開発に注力しています。これらの活動を通じて、未だ根治が望めない重篤な疾患に対して新たな治療法を提供することを目指しています。

キッズウェル・バイオは、これらの事業を通じて、医薬品開発のハイブリッド事業体制を構築し、バーチャル型事業開発及びプロジェクトマネージメントを特長とする研究開発活動を行っています。社外の受託機関を積極的に活用し、開発力の強化と開発スピードの向上を図り、医薬品の研究開発活動において巨額の先行投資資金が必要になる中、社外との提携関係を構築することで開発リスクを分散しています。