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ダイトJP:4577
沿革
1942-06 | 富山家庭薬の東南アジアへの輸出統制会社として富山県の指導のもとに富山市下木田に大東亜薬品交易統制株式会社を設立 |
1944-04 | 商号を大東亜薬品交易株式会社に変更、中新川郡雄山町に疎開移転 |
1945-11 | 商号を大東薬品交易株式会社に変更、射水郡小杉町に移転、家庭薬の販路を国内に求める |
1947-10 | 富山市桜木町に本社を移転 |
1948-07 | 家庭薬製造許可を取得 |
1948-12 | 商号を大東交易株式会社に変更 |
1949-03 | 事務所・工場を新設し、配置用医薬品製造を開始する |
1950-06 | 医薬品原料卸業部門を開設し、医薬品原料の販売を開始する |
1956-03 | 大和薬品工業株式会社設立 |
1958-12 | セメント販売部門を開設 |
1963-05 | 大阪市東区に大阪営業所を新設(1973年12月大阪支店に昇格、1987年8月大阪市中央区に移転) |
1965-04 | 東京都千代田区に東京営業所を新設(1970年9月東京支店に昇格) |
1971-04 | 医薬品原料の製造・開発のため研究所を富山市奥田新町に新設 |
1976-10 | 高付加価値の医療用医薬品(後発品)の製造開始 |
1979-11 | GMP(注1)適合の第一製剤棟と原薬実験棟を富山市八日町に本社工場として新設し、配置用医薬品及び医療用医薬品の増産と医薬品原料の製造を開始 |
1980-05 | 営業部門及び本社管理部門を富山市今泉に移転 |
1982-11 | 医薬品原料の増産のため、本社工場に第一原薬棟を新設 |
1985-04 | 本社工場に第二製剤棟を新設し、OTC医薬品(注2)の製造を開始 |
1985-12 | 製造・開発を強化するため、新研究棟を本社工場の隣接地に新設・移転 |
1986-05 | バルクGMPに対応すべく原薬包装棟を新設 |
1987-07 | 大和薬品工業株式会社を子会社化 |
1989-10 | 本社工場に第二原薬棟を新設し、医薬品原料の新薬中間体の受託製造を開始 |
1991-12 | 商号をダイト株式会社(現社名)に変更 |
1993-04 | OTC医薬品を増産するため、本社工場に第三製剤棟を新設 |
1999-06 | 本社工場に第三原薬棟を新設 |
2001-05 | セメント販売部門を廃止 |
2001-09 | 本社工場に第五製剤棟・第三物流センターを新設し、医療用医薬品の受託製造を開始 |
2003-03 | 本社工場に第二包装棟を新設 |
2005-12 | 本社事務所棟を本社工場の隣接地に新設・移転 |
2007-09 | 医薬品原料の増産のため、本社工場に第五原薬棟・第五物流センターを新設 |
2007-10 | 本社工場に第三包装棟を新設 |
2007-11 | 米国イリノイ州に駐在員事務所を設置 |
2008-06 | Daito Pharmaceuticals America, Inc.設立(米国・駐在員事務所を廃止) |
2008-10 | 本社工場に第六製剤棟を新設 |
2010-03 | 東京証券取引所市場第二部に株式を上場 |
2011-03 | 東京証券取引所市場第一部に指定 |
2011-07 | 本社工場に厚生棟を新設 |
2012-09 | 安徽微納生命科学技術開発有限公司を子会社化(現社名)大桐製薬(中国)有限責任公司 |
2014-11 | 大桐製薬(中国)有限責任公司に製剤棟を新設 |
2014-12 | 高薬理活性製剤の製造・開発のため、本社工場に第七製剤棟を新設 |
2015-10 | 本社工場に第六原薬棟、第三原薬包装棟を新設 |
2016-02 | 本社工場に医薬品工業化プロセス研究棟を新設 |
2017-06 | 本社工場に高薬理R&Dセンターを新設 |
2018-11 | 高薬理活性製剤の製造のため、本社工場に第八製剤棟を新設 |
2021-12 | 本社工場に品質保証棟を新設 |
2022-04 | 東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行 |
2022-05 | 本社工場に第七原薬棟を新設 |
事業内容
ダイトグループは、ダイト、大和薬品工業株式会社、Daito Pharmaceuticals America, Inc.、大桐製薬(中国)有限責任公司から構成される企業グループで、医薬品業界における多角的な事業を展開しています。同社グループの主な事業内容は、原薬及び製剤(医療用医薬品・一般用医薬品)の製造販売、仕入販売、製造受託、さらに健康食品などの販売に及びます。
原薬に関しては、医薬品を製造するための原材料であり、同社グループはこれらの製造販売、仕入販売、製造業務受託を手掛けています。製剤部門では、医療用医薬品や一般用医薬品の製造販売、仕入販売、製造受託を行っており、新薬(先発品)とジェネリック医薬品(後発品)の両方に対応しています。また、健康食品や医薬部外品などの医薬関連商品も取り扱っています。
同社グループは、原薬から製剤までの一貫した製造が可能な体制を有し、国内外の医薬品メーカーと幅広く取引しています。自社開発品や他社との共同開発品の製造・販売、国内大手メーカーからの製造受託にも積極的に取り組んでおり、医薬品業界における多様なニーズに対応する事業展開を行っています。
Daito Pharmaceuticals America, Inc.は、米国市場への輸出業務の支援を目的として設立され、市場調査などを行っています。一方、大桐製薬(中国)有限責任公司は、中国市場での医薬品製剤の販売と、ダイトの医薬品製剤の製造受託を目的として設立されました。これらの国際的な展開も同社グループの特徴の一つです。
経営方針
ダイトグループは、医薬品業界において、原薬及び製剤の製造販売、仕入販売、製造受託を中心に事業を展開しています。同社は、顧客及びステークホルダーから選ばれ続ける企業を目指し、社是「創造、闘志、誠実」のもと、法令遵守、環境配慮、高品質な医薬品の安定供給に努めています。中期経営計画「3カ年中期経営計画2025」では、高薬理活性製剤の受託拡大、自社製販品目の開発、日本・中国における原薬生産体制の最適化、米国・中国を中心とした海外展開強化、新技術・新領域への挑戦、そして100年企業を見据えた人材育成を経営戦略の柱として掲げています。これらの戦略を通じて、2025年5月期の経営数値目標として連結売上高52,000百万円、連結営業利益6,000百万円、連結営業利益率11.5%を目指しています。
ダイトグループは、気候変動への対応としてTCFD提言に基づく開示にも取り組んでおり、気候変動に関するリスク・機会の評価、シナリオ分析を行い、具体的な対応策の検討・立案を進めています。また、原薬事業の生産体制の最適化、高薬理活性領域への対応、ジェネリック医薬品市場への対応、新規製造受託の推進、海外展開の強化、人材の確保・育成を優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題としています。これらの取り組みを通じて、ダイトグループは持続可能な成長を目指しています。