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第一三共JP:4568
沿革
2005年2月 |
三共株式会社及び第一製薬株式会社(以下「両社」という。)が、株式移転により完全親会社である共同持株会社を設立し、両社がその完全子会社となる経営統合に基本合意 |
2005年5月 |
両社の取締役会で当社設立を決議し、経営統合契約を締結 |
2005年6月 |
両社の定時株主総会において当社設立を承認 |
2005年9月 |
当社設立 東京証券取引所第一部に株式を上場 |
2005年12月 |
第一三共ヘルスケア株式会社を設立 |
2006年3月 |
米国において三共ファルマInc.(存続会社)と第一ファーマ・ホールディングスInc.、第一ファーマシューティカルCorp.及び第一メディカル・リサーチInc.が合併、第一三共Inc.に商号変更 |
2006年4月 |
ゼファーマ株式会社の全株式をアステラス製薬株式会社より取得 |
2006年7月 |
欧州において三共ファルマGmbH(含グループ各社)の商号を、第一三共ヨーロッパGmbH(グループ)に変更 |
2007年4月 |
当社が三共株式会社及び第一製薬株式会社を吸収合併 |
2007年4月 |
第一三共ヘルスケア株式会社がゼファーマ株式会社を吸収合併 |
2008年11月 |
ランバクシー・ラボラトリーズLtd.の株式取得により同社グループを子会社化 |
2010年4月 |
第一三共エスファ株式会社を設立 |
2011年4月 |
北里第一三共ワクチン株式会社を設立 |
2011年4月 |
プレキシコンInc.の株式取得により同社を子会社化 |
2011年11月 |
第一三共(中国)投資有限公司を設立 |
2012年4月 |
ジャパンワクチン株式会社を設立 |
2014年11月 |
アンビット・バイオサイエンシズCorp.の株式取得により同社を子会社化 |
2015年3月 |
ランバクシー・ラボラトリーズLtd.がサン・ファーマシューティカル・インダストリーズLtd.に吸収合併されたことにより、同社グループを連結の範囲から除外 |
2017年11月 |
北里第一三共ワクチン株式会社の全株式取得により同社を完全子会社化 |
2018年8月 |
第一三共バイオテック株式会社を設立 |
2019年1月 |
ルイトポルド・ファーマシューティカルズInc.の会社名をアメリカン・リージェントInc.に変更 |
2019年4月 |
ジャパンワクチン株式会社を解散 |
2022年4月 |
東京証券取引所の市場区分見直しに伴い、東京証券取引所市場第一部からプライム市場に移行 |
事業内容
第一三共は、医薬品の研究開発、製造、販売を主軸に展開するグローバル企業です。同社グループは、第一三共と子会社49社、関連会社2社の合計52社で構成されています。事業セグメントは単一であり、主に医薬品関連の事業を手掛けています。
国内では、第一三共が医薬品の研究開発、製造、販売を行っており、第一三共プロファーマ株式会社や第一三共ケミカルファーマ株式会社は製造を、第一三共エスファ株式会社は研究開発と販売を、第一三共ヘルスケア株式会社は一般用医薬品の研究開発と販売を、第一三共バイオテック株式会社はワクチンの研究開発と製造をそれぞれ担当しています。これらの子会社は第一三共に製品を供給し、また、第一三共は研究開発業務を第一三共バイオテック株式会社や第一三共RDノバーレ株式会社に委託しています。第一三共ビジネスアソシエ株式会社は、人事や経理などの事務サービス、不動産賃貸、保険代理業務などを提供しています。
海外では、米国において第一三共U.S.ホールディングスInc.が持株会社として機能し、第一三共Inc.が医薬品の研究開発と販売を、アメリカン・リージェントInc.が研究開発、製造、販売を行っています。欧州では、第一三共ヨーロッパGmbH及びそのグループ会社が医薬品の研究開発、製造、販売を担当。その他の地域では、第一三共(中国)投資有限公司、第一三共製薬(上海)有限公司、第一三共ブラジルLtda.などが医薬品の研究開発、製造、販売を行っており、第一三共はこれらの会社に中間体及び製品を供給しています。
経営方針
第一三共は、医薬品の研究開発、製造、販売を核とするグローバルヘルスケアカンパニーです。同社は、ESG経営を軸に、社会からの多様な要請に応えるため、サイエンス&テクノロジーを競争優位の源泉として、ステークホルダーや社会への価値提供を目指しています。この価値創造プロセスを通じて、企業と社会の持続的成長を目指しています。
2030年ビジョンとして、「サステナブルな社会の発展に貢献する先進的グローバルヘルスケアカンパニー」となることを掲げ、革新的医薬品の創出やSDGsへの取り組みを通じて、世界中の人々の健康で豊かな生活に貢献することを目指しています。
第5期中期経営計画(2021年度-2025年度)では、ESG経営を実践しつつ、「がんに強みを持つ先進的グローバル創薬企業」を目標に掲げています。この計画の下、4つの戦略の柱を設定しています。これには、3つのADC(抗体薬物複合体)の最大化、既存事業・製品の利益成長、更なる成長の柱の見極めと構築、そしてステークホルダーとの価値共創が含まれます。
特に、3ADCの最大化には、アストラゼネカとの戦略的提携を通じた市場浸透の加速や新適応の取得、効果的な上市計画の策定・実行などが重要な取り組みとして挙げられています。また、既存事業・製品の利益成長を支えるため、リクシアナや新製品の早期拡大に注力しています。
さらに、持続的成長を図るため、3ADCに次ぐ成長ドライバーを見極め、マルチモダリティ研究戦略により新たなモダリティを選定しています。ステークホルダーとの価値共創においては、患者中心の取り組みの強化や、環境負荷の低減に向けた取り組み、社会への貢献などが重視されています。
これらの戦略を支える基盤として、DX推進によるデータ駆動型経営の実現や、先進デジタル技術による変革、新たなグローバルマネジメント体制による迅速な意思決定が挙げられています。同社は、これらの戦略を通じて、中長期的な企業価値の向上と持続的な成長を目指しています。