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ネクセラファーマJP:4565
沿革
1990年6月 |
バイオ医薬品の研究開発と技術移転事業を目的として、東京都文京区に株式会社そーせいを設立 |
1999年3月 |
DRP(ドラッグ・リプロファイリング・プラットフォーム)プロジェクトを発足し医薬品開発事業を本格的に開始 |
2002年9月 |
英国にロンドン事務所を開設 |
2004年7月 |
東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場 |
2005年6月 |
「委員会等設置会社」(現「指名委員会等設置会社」)へ移行 |
2005年8月 |
Arakis Limited(Sosei R&D Ltd.、英国)を100%子会社化 |
2006年10月 |
持株会社体制へ移行し、商号をそーせいグループ株式会社に変更 |
2009年7月 |
本社を東京都千代田区麹町に移転 |
2011年5月 |
BioAlliance Pharma SA(現 Onxeo S.A.)とSO-1105(口腔咽頭カンジダ症治療薬)の導入に関する契約を締結 |
2012年9月 |
NVA237が製品名「シーブリ®吸入用カプセル50μg」で国内の製造販売承認を取得(COPD治療薬としてのグリコピロニウム臭化物の世界初の承認) |
2013年9月 |
QVA149が製品名「ウルティブロ® ブリーズへラー®」で欧州の製造販売承認を取得(LAMA/LABA配合剤としては世界初の承認) |
2014年2月 |
富士フイルムファーマ株式会社(現 富士フイルム富山化学株式会社)とSO-1105の販売に関する契約を締結 |
2015年2月 |
Heptares Therapeutics Ltd.を100%子会社化 |
2015年8月 |
AstraZeneca UK Limitedとがん免疫療法開発に関する提携契約を締結 |
2015年10月 |
「Seebri®」(NVA237), 「Breezhaler®」(QVA149)が米国において製造販売承認を取得 |
2015年11月 |
Pfizer Inc.と最大10種のGPCRターゲットに関する新規医薬品の戦略的提携契約を締結 |
2016年11月 |
子会社Heptares Therapeutics Ltd.がG7 Therapeutics AG(現 Heptares Therapeutics Zurich AG)を100%子会社化 |
2017年5月 |
MiNA (Holdings) Limitedの株式を取得し、持分法適用会社とした |
2017年11月 |
海外市場における新株式発行(払込金額21,286百万円) |
2018年9月 |
SO-1105が製品名「オラビ®」で日本国内における製造販売承認を取得(2019年2月より販売開始) |
2018年11月 |
Sosei R&D Ltd.の全事業をHeptares Therapeutics Ltd.へ譲渡 |
2019年7月 |
Genentech, Inc.と複数の特定されたGPCRターゲットについて、全世界における開発・販売活動の実施権許諾契約を締結 |
2019年8月 |
Millennium Pharmaceuticals, Inc.(武田薬品工業株式会社の100%子会社)と複数の特定されたGPCRターゲットについて、全世界における開発・販売活動の実施権許諾契約を締結 |
2020年6月 |
AbbVie Ireland Unlimited Companyとグローバルな開発・販売を行うことの独占的ライセンスオプション許諾契約を締結 |
2020年6月 |
「エナジアTM 吸入用カプセル中用量、高用量」の国内での製造販売承認を取得 |
2020年7月 |
「エナジア® ブリーズヘラー®」の欧州連合での製造販売承認を取得 |
2020年7月 |
海外市場における新株式発行(払込金額5,055百万円)、及び2025年満期ユーロ円建転換社債型新株予約権付社債発行(払込金額16,000百万円) |
2020年11月 |
Tempero Bio, Inc.と代謝型グルタミン酸受容体5(mGlu5)NAMのポートフォリオに関するグローバルでの独占権許諾契約を締結 |
2020年11月 |
Biohaven Pharmaceutical Holding Company Ltd.と新規低分子 CGRP 受容体拮抗薬ポートフォリオの開発・製造及び販売に関するグローバルな独占権許諾契約を締結 |
2020年12月 |
GlaxoSmithKline plc.とGPR35 受容体作動薬ポートフォリオに対する独占的開発、製造販売権許諾契約を締結 |
2021年7月 |
2025年満期ユーロ円建転換社債型新株予約権付社債(2020年7月発行 払込金額16,000百万円)の買入消却の実施 |
2021年7月 |
2026年満期ユーロ円建転換社債型新株予約権付社債発行(払込金額30,000百万円) |
2021年7月 |
SO-1105に関して富士フイルム富山化学株式会社から久光製薬株式会社へ販売移管することに合意 |
2021年11月 |
Neurocrine Biosciences,Inc.と統合失調症及びその他の精神神経疾患を対象とした新規ムスカリン受容体作動薬のライセンス契約を締結 |
2022年4月 |
東京証券取引所の市場区分見直しに伴い、東京証券取引所マザーズからグロース市場に移行 |
2022年8月 |
AbbVie Inc.との神経疾患における複数のターゲットを対象にした研究開発及び製品化に関する新規契約を締結 |
2022年10月 |
MiNA (Holdings) Limitedに対して重要な影響力を有しなくなったことに伴い、持分法適用会社から除外 |
2022年12月 |
Eli Lilly and Companyとの糖尿病及び代謝性疾患における研究研究開発・商業化に関する新規創薬提携契約を締結 |
2023年3月 |
東京証券取引所プライム市場への上場市場変更 |
事業内容
そーせいグループ株式会社は、医薬品の研究(創薬)から初期の臨床開発に特化した企業グループです。同社は、特にGタンパク質共役受容体(GPCR)を標的とする新規の低分子、ペプチド、および抗体医薬品の創薬に注力しています。そのために、独自のStaR®(Stabilized Receptor)技術と構造ベース創薬(SBDD)を用いて、低分子化合物やペプチドの創薬、モノクローナル抗体(mAb)探索のための抗原作成を行っています。
さらに、同社はノバルティス社の呼吸器疾患製品であるシーブリ® ブリーズヘラー®、ウルティブロ® ブリーズヘラー®、エナジア® ブリーズヘラー®のグローバル販売からのロイヤリティ収入を得ています。これらのロイヤリティ収入は、そーせいグループの戦略的目標を支える重要な資本源となっています。
そーせいグループは、そーせいグループ株式会社および連結子会社5社で構成されており、事業セグメントは「医薬事業」単一セグメントです。同社はグループ経営戦略の企画立案や子会社の管理部門業務受託を行っています。また、株式会社そーせいは医薬品の研究開発、販売を、Heptares Therapeutics Ltd.はGPCRの構造解析や初期のリード化合物の創出、StaR®技術による候補品探索をそれぞれ担当しています。これにより、そーせいグループは医薬品開発の全般にわたって高度な専門性を持つ企業グループとして位置づけられています。
経営方針
そーせいグループは、医薬品の研究(創薬)から初期の臨床開発に特化し、特にGタンパク質共役受容体(GPCR)を標的とする新規医薬品の開発に注力している企業です。同社は、独自のStaR®技術と構造ベース創薬(SBDD)を駆使し、革新的で生産性の高い創薬プラットフォームを構築。このプラットフォームを通じて、神経疾患、免疫疾患、消化器疾患、炎症性疾患など、高いアンメットメディカルニーズを持つ疾患領域におけるファーストインクラスまたはベストインクラスの医薬品候補を創出しています。
そーせいグループは、グローバル製薬企業との提携を積極的に進め、これらの提携を通じて得られる一時金、開発マイルストン、上市品の売上からのロイヤリティなどを収益源としています。また、自社開発パイプラインの強化にも注力し、将来の臨床開発及び商業化に向けたライセンス供与を目指しています。
2022年に発足した新経営体制の下、そーせいグループは、独自の創薬プラットフォーム及びパイプラインを起点に、世界と日本の両面から事業を成長させる新たな戦略を打ち出しています。この戦略の柱として、社内イノベーションの継続と他社との提携を通じた競争優位性の拡大、グローバル製薬企業との提携の前進と新規提携の獲得、研究開発体制のプログラム重視型モデルへの転換、そして日本での臨床開発~販売体制の構築を挙げています。
さらに、そーせいグループはノバルティス社の呼吸器疾患製品のグローバル販売からのロイヤリティ収入を得ており、これらの収入は戦略的目標を支える重要な資本源となっています。同社は、医薬品開発の全般にわたって高度な専門性を持つ企業グループとして、医薬品業界における価値創造と事業拡大を目指しています。