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ロート製薬JP:4527
沿革
1899-02 | 大阪市南区(現中央区)で信天堂山田安民薬房を創業、医薬品の製造販売を開始。 |
1949-09 | ロート製薬株式会社を設立、信天堂山田安民薬房の営業権その他一切を継承。 |
1956-10 | 布施市(現東大阪市)に布施工場を新設し、旧事業場を廃止統合。 |
1959-11 | 大阪市生野区(現在地)に本社・研究所・工場の総合事業場を開設し、旧事業場を廃止統合。 |
1961-10 | 大阪証券取引所市場第二部に上場。 |
1962-10 | 東京証券取引所市場第二部に上場。 |
1964-08 | 東京証券取引所・大阪証券取引所の市場第一部に指定。(2013年7月 大阪証券取引所市場第一部は、東京証券取引所第一部に統合) |
1974-11 | 株式会社日本ジョセフィン社(現・株式会社アンズコーポレーション、持分法適用会社)に資本参加。 |
1975-08 | メンソレータム社より日本国内の商標専用使用権を取得。 |
1985-02 | 東京都千代田区に東京営業所を開設。(1995年4月 東京支店に改称) |
1988-07 | メンソレータム社(現・連結子会社)を買収し、経営権を取得。 |
1996-09 | ロート・インドネシア社(現・連結子会社)をインドネシアに設立。 |
1996-12 | 東京都港区に東京支店を移転し、東京支社に改称。 |
1997-08 | ロート・メンソレータム・ベトナム社(現・連結子会社)をベトナムに設立。 |
1998-03 | ロートUSA(メンソレータム社等の持株会社、現・連結子会社)を米国に設立。 |
1998-05 | 三重県上野市(現伊賀市)に上野テクノセンターを開設し、中央物流センターの操業を開始。 |
1998-07 | ロート・メンソレータム・ベトナム社のベトナム工場が完成、点眼剤等の生産開始。メンソレータム社がオーチャードパーク市(米国ニューヨーク州)に本社・工場を建設、移転。 |
1998-12 | 上野テクノセンター内に上野工場を新設。 |
1999-09 | 上野工場で点眼剤の生産開始。 |
2003-01 | エムジーファーマ株式会社(現・連結子会社)を買収し、経営権を取得。 |
2003-04 | 上野テクノセンター内に第2工場棟を新設、スキンケア関連の生産開始。 |
2004-12 | メンソレータム社がグラクソスミスクライングループから、ニキビ治療薬『OXY(オキシー)』事業の営業権を取得。 |
2006-05 | 京都府相楽郡木津町(現木津川市、関西文化学術研究都市)に新研究所ロートリサーチビレッジ京都を開設。 |
2007-02 | 目黒化工株式会社(現・クオリテックファーマ株式会社、連結子会社)を買収し、経営権を取得。 |
2010-05 | 天津ロート社(現・連結子会社)を中国に設立。 |
2013-07 | 大阪駅前の「グランフロント大阪」内に、グランフロント大阪オフィスを開設し、本社機能の一部を移転。 |
2016-11 | ロートリサーチビレッジ京都内のロート幹細胞加工センターにて「特定細胞加工物製造許可」を取得。 |
2020-03 | 株式会社日本点眼薬研究所(現・ロートニッテン株式会社、連結子会社)を買収し、経営権を取得。 |
2021-08 | 天藤製薬株式会社(現・連結子会社)を買収し、経営権を取得。 |
2022-04 | 東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第一部からプライム市場へ移行。 |
事業内容
ロート製薬は、ヘルスケアとビューティケアの分野で幅広い製品を提供している企業です。同社とそのグループ会社(子会社67社及び関連会社15社)は、アイケア、スキンケア、内服薬、およびその他のカテゴリーにおいて、目薬や洗眼薬、外皮用薬、リップクリーム、日焼け止め、機能性化粧品、胃腸薬、漢方薬、サプリメント、体外検査薬などの製造・販売を行っています。
日本では、ロート製薬を中心にこれらの製品を製造・販売しており、クオリテックファーマ株式会社では主に内服関連製品の受託製造・販売を手掛けています。アメリカでは、メンソレータム社を中心にスキンケア関連製品の製造・販売を行っています。ヨーロッパでは、メンソレータム社・イギリスが主にスキンケア関連製品の製造・販売を担当しています。アジアでは、メンソレータム社・アジアパシフィック、メンソレータム社・中国をはじめとする現地法人がアイケアおよびスキンケア関連製品の製造・販売を行っています。
これらの事業活動を通じて、ロート製薬グループは世界各地で健康と美容に関する多様なニーズに応える製品とサービスを提供しています。同社の事業は、地域ごとに特化した製品開発と販売戦略を展開し、グローバルなヘルスケア・ビューティケア市場での地位を確立しています。
経営方針
ロート製薬は、健康をコアバリューとし、一般用医薬品やスキンケア商品を通じて、世界中の人々の健康寿命の延伸と生活の質の向上を目指しています。同社は、健康で幸せに過ごすことができる持続可能な社会の実現を目標に掲げており、そのための経営戦略として「Connect for Well-being」という総合経営ビジョン2030を推進しています。
このビジョンの下、ロート製薬は、コア事業である一般用医薬品とスキンケアを中心に、6つの事業領域に積極的に投資し、イノベーションを起こすことに取り組んでいます。また、サステナビリティにおける重点課題の解決にも注力し、ESG/SDGsの観点から、事業を通じたWell-beingの実現、人的資本の最大化、持続可能な地球環境への貢献、社会との共生、経営基盤の強化という5つのマテリアリティ(重要課題)を特定しています。
人財育成にも力を入れており、2022年10月には人事・報酬制度を見直し、従業員一人ひとりが「プロの仕事人」として成長し、Well-beingの実現を追求する体制を整えています。さらに、2023年3月にはガバナンス強化の一環としてコンプライアンス推進部を新設し、経営リスクおよび経営倫理の適切な管理に努めています。
デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進も重要な経営戦略の一つであり、新しいヘルスケアビジネスモデルへのシフトに対応し、顧客との信頼関係を創出するための取り組みを進めています。また、グローバル事業においては、海外市場での企業価値の向上を目指し、特にアジア地域を中心に経営資源の投入を行っています。
これらの戦略を通じて、ロート製薬は持続的な成長を目指し、世界中の人々のWell-beingに貢献していく方針です。