森下仁丹JP:4524

時価総額
¥100.7億
PER
12.8倍
ヘルスケア事業、カプセル受託事業、通販事業の顧客サービス代行を展開、健康関連商品の開発・製造販売とコールセンター運営に注力。

沿革

1893年2月

森下博、薬種商森下南陽堂を創業

1905年2月

懐中薬「仁丹」(赤大粒)販売、森下博薬房と改称

1908年4月

第一製薬工場を開設

1921年9月

赤線検温器株式会社を設立、ガラス体温計を販売

1929年11月

「銀粒仁丹」販売

1936年11月

株式会社への組織変更に伴い社名を森下仁丹株式会社(資本金250万円)と改称

1946年7月

東京支店を開設

1961年6月

東京証券取引所及び大阪証券取引所に株式を上場

1992年1月

仁丹アニコ株式会社設立

1996年3月

仁丹商事株式会社設立

1996年3月

株式会社栄光堂株式取得(1996年4月に仁丹栄光薬品株式会社へ社名変更)

1997年10月

仁丹アニコ株式会社は株式会社仁丹ファインケミカルと合併(株式会社仁丹ファインケミカルが存続会社)

2000年1月

株式会社仁丹テニスガーデン芦屋設立

2000年3月

仁丹商事株式会社及び株式会社仁丹テニスガーデン芦屋は仁丹エステート株式会社と合併(仁丹エステート株式会社が存続会社、同時に仁丹商事株式会社へ社名変更)

2000年10月

仁丹ミラセルびわ湖株式会社設立

2001年10月

仁丹ミラセル工場びわ湖を開設

2004年4月

仁丹商事株式会社合併

2005年4月

仁丹栄光薬品株式会社は株式会社仁丹ファインケミカルと合併(仁丹栄光薬品株式会社が存続会社、同時に株式会社仁丹ファインケミカルへ社名変更)

2005年7月

ロート製薬株式会社との共同販売会社株式会社メディケアシステムズを設立

2007年3月

旧本社工場及び旧研究施設の移転計画に伴い当該施設を売却

2007年10月

株式会社仁丹テック設立

2007年12月

株式会社森下仁丹ヘルスサポート設立

2008年10月

仁丹ミラセルびわ湖株式会社合併

2008年12月

新本社へ移転

2009年1月

大阪テクノセンター操業開始

2009年3月

株式会社森下仁丹ヘルスコミュニケーションズ設立

2010年2月

株式会社森下仁丹ヘルスサポート清算結了

2011年2月

株式会社仁丹テック合併

2011年12月

株式会社エムジェイラボ設立

2016年10月

株式会社仁丹ファインケミカルが株式会社エムジェイヘルスケアに社名変更

2019年10月

株式会社エムジェイヘルスケア及び株式会社エムジェイラボ合併

2022年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第二部からスタンダード市場に移行

事業内容

森下仁丹は、健康関連商品の製造販売および健康関連サービスの提供を主軸に事業を展開しています。この企業グループは、森下仁丹本体と、連結子会社1社、持分法非適用関連会社1社から成り立っています。森下仁丹の事業セグメントは、ヘルスケア事業、カプセル受託事業、およびその他の事業に大別されます。

ヘルスケア事業では、健康関連商品の開発から製造、販売までを手掛けており、同社の中核を担っています。カプセル受託事業では、特に製薬会社などへのカプセル製品の受託生産を行っています。これらの事業を通じて、森下仁丹は健康とウェルネスの分野で幅広いニーズに応えています。

その他の事業として、森下仁丹ヘルスコミュニケーションズがあります。この子会社は、森下仁丹が長年にわたり構築してきた通販事業のノウハウを活かし、コールセンターをはじめとする顧客サービスの代行業務を展開しています。これにより、同社グループは健康関連商品の提供だけでなく、顧客サポートの面でも強みを持っています。

森下仁丹グループは、これらの事業を通じて、健康関連分野での総合的なサービス提供を目指しています。

経営方針

森下仁丹は、健康とウェルネスの分野で幅広いニーズに応えるため、ヘルスケア事業とカプセル受託事業を中心に、革新的な製品とサービスの提供を推進しています。同社は、130年以上の歴史を持ち、「済世利民」の信念のもと、人々の健康や豊かな社会の実現を目指しています。特に、ヘルスケア事業では、安心・安全な製品の提供に加え、健康寿命の延伸に貢献する製品やサービスの開発に注力しています。また、カプセル受託事業では、独自の「シームレスカプセル技術」を活用し、医薬品から食品、工業用途まで幅広い分野でのカプセル製品受託生産をグローバルに展開しています。

同社は、中長期的な成長戦略として、経常利益率の向上と自己資本比率の改善を目指しています。これを実現するために、市場ニーズの的確な把握、高付加価値の新商品開発、コストダウン、営業力の強化に努めています。また、社是に基づき、機能性素材研究やシームレスカプセル技術を活かした製品開発により、安定した収益基盤の構築を目指しています。

重点領域としては、ヘルスケア事業では「仁丹®」、「ビフィーナ®」、「メディケア®」などのブランド再構築と、独自の機能性素材の研究強化、販路拡大に注力しています。カプセル受託事業では、プロバイオティクス分野への注力と、皮膜技術を応用した新たな市場への展開を図っています。

さらに、事業領域の拡充、研究開発の推進、サステナビリティへの取り組み、人的資本の強化、内部統制体制の充実など、幅広い分野での課題解決に取り組んでいます。これらの戦略を通じて、森下仁丹は健康関連分野でのリーダーシップを強化し、持続可能な成長を目指しています。