中外製薬 (4519) 株価

時価総額
¥14.02兆
PER
34.2倍
医薬品の有力企業。がん・腎疾患等の治療薬を開発・製造・販売。スイスのロシュ社が親会社として位置づけられる。25年11月にレナリスファーマを取得し同年12月に吸収合併を実施。日本国内のほか、米国・欧州・中国・台湾等で事業展開。

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事業内容

## 中外製薬の事業概要

中外製薬は医薬品の研究開発、製造、販売を手がける製薬会社です。同社は特にがん治療薬や関節リウマチなどの自己免疫疾患治療薬を主力製品として展開しており、バイオ医薬品分野に強みを持っています。スイスの大手製薬会社ロシュグループの一員として、グローバルな研究開発ネットワークを活用した事業を展開しています。

同社の主要顧客は国内の医療機関や薬局であり、全国の特約店ネットワークを通じて医薬品を販売しています。収益の大部分は国内事業が占めており、医師の処方に基づく処方薬の売上が収益の柱となっています。また、ロシュとの戦略的提携により、海外で開発された革新的な医薬品を日本市場に導入する一方で、自社開発品を海外に供給する双方向の事業モデルを構築しています。

事業は国内事業と海外事業に大別され、国内では自社および委託先での製造と販売を行っています。海外事業では欧州、アジア、米国に子会社を設置し、各地域での販売活動や研究開発を推進しています。特に中国や台湾などのアジア市場では現地法人を通じた製造・販売体制を整備し、グローバル展開を加速させています。

経営方針

中外製薬は「TOP I 2030」と呼ぶ長期成長戦略のもと、2030年までにR&Dアウトプットを倍増させ、革新的な自社開発グローバル品を毎年上市できる体制の構築を目指しています。同社は従来の3年中期計画を廃止し、長期目標からバックキャストして設定した中期マイルストンによって戦略の進捗を管理する、よりアジャイルな経営手法を採用しています。収益性の面では投資効率を測るCore ROICを重点管理指標とし、株主価値向上のためROEも重視した経営を推進しています。

創薬分野では、従来の低分子・抗体技術の革新に加え、中分子などの新たなモダリティへの挑戦を通じて、これまで困難とされた標的への治療薬開発を進めています。2024年1月には米国を拠点とするコーポレートベンチャーキャピタルを設立し、外部のスタートアップや技術との積極的な連携を開始しました。これまでに6品目9プロジェクトが米国FDAから「画期的治療薬」指定を受けるなど、同社の創薬力は世界的に高い評価を獲得しています。

新市場開拓においては、ロシュとのグローバル・プラットフォームを活用した効率的な事業展開モデルを構築しています。自社創製品の後期開発ではロシュのインフラを活用し、国内ではロシュの充実したパイプラインによって安定した収益基盤を確保する相互補完的な関係を築いています。また、アジアを中心とした海外展開にも注力し、特に中国や台湾では現地法人を通じた製造・販売体制を整備しています。

技術革新への取り組みでは、デジタル技術やAIを活用した創薬プロセスの革新と、全バリューチェーンの生産性向上に重点投資しています。「CHUGAI DIGITAL VISION2030」のもとでビッグデータやリアルワールドデータを活用した臨床開発の変革を進めており、従来の創薬力を超えた競争優位性の獲得を目指しています。同時に、製薬分野では中分子化合物など高難度製剤の製造技術確立やスマートファクトリーの実現に向けた設備投資を積極的に進めています。

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