- 日本企業
- サイバートラスト
サイバートラストJP:4498
沿革
2000年6月 |
東京都港区にミラクル・リナックス㈱を資本金2億2千万円にて設立 |
2000年10月 |
MIRACLE LINUX v1.0を製品リリース |
2007年12月 |
アジア圏のニーズに応えるエンタープライズ向けLinuxディストリビューションを開発することやAsianuxブランドを強化することを目的として、Asianux Corporationを中国Red Flag社及び韓国Hancom社と共同出資で設立 |
2008年8月 |
Zabbix事業に参入し、サーバー監視サービスを提供開始 |
2009年2月 |
Embedded MIRACLEをリリースし、組込みOS事業に参入 |
2010年6月 |
デジタルサイネージ製品の出荷の開始 |
2014年7月 |
ソフトバンク・テクノロジー㈱(現SBテクノロジー㈱)が当社株式を取得し、同社の連結子会社となる |
2015年5月 |
本社を東京都新宿区に移転 |
2015年10月 |
島根県松江市に開発・サポート拠点として松江ラボを開設 |
2017年3月 |
IoT機器開発のエコシステムを包括的に支援するソリューションをソフトバンク・テクノロジー㈱(現SBテクノロジー㈱)、旧サイバートラスト㈱と共同で開始 |
2017年10月 |
旧サイバートラスト㈱を吸収合併し、商号をサイバートラスト㈱に変更 |
2018年8月 |
本社を東京都港区に移転 |
2019年7月 |
LinuxOSの組込開発を行うリネオソリューションズ㈱との事業提携を目的とし、リネオホールディングス㈱の株式の一部を取得し、リネオホールディングス㈱を持分法適用関連会社化 |
2019年9月 |
セコムトラストシステムズ㈱とサーバー証明書事業に関する業務提携開始 |
2019年10月 |
継続的な開発が可能なIoT開発環境を実現し、IoT製品の長期利用を支援するサービス「EM+PLS」を提供開始 |
2020年5月 |
LinuxOSの組込開発を行うリネオソリューションズ㈱との事業提携の強化を目的とし、リネオホールディングス㈱の株式全てを取得し、リネオホールディングス㈱及びリネオソリューションズ㈱を完全子会社化 |
2021年4月 |
東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場 |
2022年2月 |
連結子会社リネオホールディングス㈱を清算結了 |
2022年4月 |
東京証券取引所の株式市場区分の見直しに伴い、東京証券取引所グロース市場に移行 |
1995年9月 |
ソフトウエア開発を目的に㈱エヌ・エス・ジェー設立 |
1999年5月 |
Baltimore Technologies Plc(以下「Baltimore社」)の日本総販売代理店として契約 |
2000年5月 |
日本ボルチモアテクノロジーズ㈱に商号変更 |
2000年6月 |
サイバートラスト㈱(札幌市北区)を吸収合併 |
2003年12月 |
Betrusted Holdings, Inc.(以下「Betrusted社」)と業務提携 |
2004年7月 |
ビートラステッド・ジャパン㈱に商号変更 |
2005年7月 |
ソフトバンクBB㈱(現ソフトバンク㈱)がビートラステッド・ジャパン㈱の株式を取得し、ソフトバンクBB㈱の連結子会社となる |
2007年1月 |
サイバートラスト㈱に商号変更 |
2014年4月 |
ソフトバンク・テクノロジー㈱(現SBテクノロジー㈱)がソフトバンクBB㈱(現ソフトバンク㈱)所有のサイバートラスト㈱の株式を取得し、ソフトバンク・テクノロジー㈱の連結子会社となる |
2015年4月 |
Verizon社がSSL製品等の事業をDigiCert Inc.へ移管したことに伴い、同社の販売代理店として契約 |
2017年10月 |
ミラクル・リナックス㈱との合併により消滅 |
事業内容
サイバートラストは、トラストサービス事業を中心に展開している企業であり、その事業内容は大きく分けて認証・セキュリティ、Linux/OSS、IoTの3つのセグメントに分類されます。
認証・セキュリティ分野では、公開鍵基盤(PKI)技術を用いたサービスを提供しています。これには、Webサイトの運営組織が実在することを証明するEV SSL/TLS証明書、信頼できるデバイスであることを証明するデバイス証明書管理サービス、本人確認サービスや電子署名用証明書、リモート署名サービスなどが含まれます。
Linux/OSS分野では、ベンダーフリーでオープンスタンダードな技術と長期サポートを提供しています。Linux OS「MIRACLE LINUX」をはじめとするエンタープライズ向けサービスを提供し、ITインフラが正しく動作することを支援しています。
IoT分野では、組込みLinuxと電子認証の技術を融合し、IoT機器の脆弱性の低減や脅威への対策、更新ソフトウェアを安全に配信できる仕組みなど、IoT機器のライフサイクルを通して安心・安全に利用できる仕組みを提供しています。
サイバートラストは、これらのサービスを通じて、デジタル社会の信頼性を高めることに貢献しています。サービス提供には、ライセンス、プロフェッショナルサービス、リカーリングサービスの3つの分類があり、自社製品の提供、製品のカスタマイズや導入支援、セキュリティコンサルティング、電子証明書サービスや自社製品のサポートサービスなどを提供しています。
経営方針
サイバートラストは、デジタル社会の安全と信頼性を高めることを目的として、幅広いトラストサービスを提供しています。同社は、「信頼とともに」という経営理念の下、「安心・安全なデジタル社会の実現」を社会における存在意義として掲げています。この目的を達成するため、サイバートラストは2023年3月期から2025年3月期までの中期経営計画「BizX20/40」を推進しています。この計画では、思考、人材、組織、ビジネスプロセスの抜本的な改革を通じて、新規市場の立ち上げとフォーカス、グローバル展開を図り、飛躍的な成長を目指しています。
経営指標としては、2022年3月期から2025年3月期までの年平均成長率を売上高20%、営業利益32~40%と設定しており、2025年3月期には売上高100億円、営業利益20億円以上を目標としています。成長戦略の重要なテーマとして、組織と人材育成、新規市場の立ち上げとフォーカス、将来に向けた研究開発、グローバル展開、システム安定稼働と品質確保の5点を挙げ、これらのテーマに積極的に取り組んでいます。
特に、新規市場の需要に適合した競争力あるサービスの提供、オープンソースソフトウェアのグローバルな開発コミュニティとの連携強化、耐量子計算機暗号やブロックチェーンなどの先行技術に関する研究開発の強化、国際安全基準に準拠する体制の整備など、サイバートラストはデジタル化とDX推進の重要な役割を担うサービスの提供に注力しています。これらの取り組みを通じて、サイバートラストはデジタル社会の安全と信頼性を支えるリーディングカンパニーとしての地位を確固たるものにしていく方針です。