- 日本企業
- アイキューブドシステムズ
アイキューブドシステムズJP:4495
沿革
2001年9月 |
福岡県福岡市西区に有限会社アイキューブドシステムズを設立 |
2004年2月 |
更なる事業の拡大を目的として株式会社に組織変更 |
2004年4月 |
福岡県大野城市に本社事務所を移転 |
2010年7月 |
事業の販路拡大のため東京オフィス(現東京本社)を東京都港区に新設 |
2010年11月 |
MDMサービス「CLOMO MDM」を提供開始 |
2011年7月 |
法人向けモバイルアプリシリーズ「CLOMO SECURED APPs」を提供開始 |
2011年12月 |
福岡県福岡市南区に本社事務所を移転 |
2015年3月 |
モバイル、IoTのセキュリティを強化する「センサーデータの管理機構」に関する特許を取得 |
2015年10月 |
日本マイクロソフト株式会社とモバイルデバイス/IoT市場で協業を開始 |
2015年10月 |
モバイル、IoTのセキュリティを強化する「位置情報と連動した機能制限」に関する特許を取得 |
2016年8月 |
MDMサービス「CLOMO MDM」がGoogle EMM製品に認定 |
2017年5月 |
「CLOMO MDM」“ワーク・スマート”を提供開始 |
2019年1月 |
MDMサービス「CLOMO MDM」が「Android Enterprise Recommended」を取得 |
2019年4月 |
福岡県福岡市中央区に本社事務所を移転 |
2020年3月 |
事業の販路拡大のため大阪オフィスを大阪府大阪市北区に新設 |
2020年7月 |
東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場 |
2021年11月 |
福岡県福岡市中央区に株式会社アイキューブドベンチャーズ(現連結子会社)を設立 |
2022年1月 |
福岡県福岡市中央区にアイキューブド1号投資事業有限責任組合(現連結子会社)を設立 |
2022年4月 |
事業の販路拡大のため広島オフィスを広島県広島市中区に新設 |
2022年4月 |
東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所のマザーズ市場からグロース市場へ移行 |
2022年7月 |
事業の販路拡大のため名古屋オフィスを愛知県名古屋市中村区に新設 |
2022年7月 |
事業の販路拡大のため札幌オフィスを北海道札幌市北区に新設 |
2022年11月 |
事業の販路拡大のため仙台オフィスを宮城県仙台市青葉区に新設 |
事業内容
アイキューブドシステムズは、ITを軸に様々な挑戦を進める企業であり、その事業は主に「CLOMO事業」と「投資事業」の二つに大別されます。CLOMO事業では、企業や教育機関、医療現場などで使用されるモバイル端末を一元的に管理・運用するためのサービスを提供しています。このセグメントには、MDM(Mobile Device Management)サービス「CLOMO MDM」と、モバイル端末向けアプリケーション「CLOMO SECURED APPs」が含まれます。これらのサービスは、クラウドを介したSaaS形式で提供され、顧客のビジネス規模拡大に伴うスケールメリットを享受できる低コストの収益構造を実現しています。
また、投資事業では、アイキューブドシステムズグループの持続的な成長を目指し、ベンチャーキャピタル子会社「株式会社アイキューブドベンチャーズ」と投資事業有限責任組合「アイキューブド1号投資事業有限責任組合」を通じて、モバイル、SaaS、セキュリティ等の分野における企業への投資を行っています。これにより、社会課題解決型企業や地場企業への投資も視野に入れ、イノベーションの連鎖を創出し、新たな価値創造への挑戦を支援しています。
CLOMO事業では、多様なモバイル端末の管理を効率化し、セキュリティリスクの軽減や運用効率の向上を図るサービスを展開。特に、CLOMO MDMは、iOS、Android、macOS、Windowsに対応し、企業のモバイル端末管理を一元化します。SECURED APPsは、ビジネスアプリケーションのセキュリティと使い勝手を両立させたサービスを提供しており、企業の生産性向上に貢献しています。これらのサービスは、販売パートナーを通じて最終顧客に提供され、継続的な収益基盤を構築しています。
経営方針
アイキューブドシステムズは、ITを中心に多様な挑戦を推進する企業として、その成長戦略においては、特にCLOMO事業の拡大に注力しています。この事業は、モバイル端末管理(MDM)市場に属し、2022年には162億円の市場規模を記録し、2026年までには250億円への成長が見込まれています。同社は、この成長を背景に、CLOMO事業を通じて継続的な成長を目指しています。
市場環境としては、3G停波に伴うフィーチャーフォンの生産終了やPHSサービスの終了など、スマートフォン導入の加速が見られます。また、DX推進による業務専用端末の管理需要の増加や、PC資産管理ソフトウェアのSaaS化による統合管理需要の増加など、CLOMO事業の成長領域は拡大しています。
アイキューブドシステムズは、製品開発において原価低減と機能開発に注力し、営業活動では全国の営業拠点網を通じて地方の販売パートナーとの連携を強化しています。これにより、CLOMO MDMの販売促進とOEM製品の販売による売上成長の加速を図っています。
さらに、技術開発力をベースにした高機能化や周辺機能の追加、複数種類の端末管理機能の拡充を通じて、アップセルとクロスセルを高め、顧客単位の売上増加とコスト減少に取り組んでいます。また、顧客の信頼を深めるためのサポート体制の充実により、高い継続率の維持に努めています。
このように、アイキューブドシステムズは、CLOMO事業の成長を通じて、市場の拡大と技術の進化に対応し、顧客ニーズに応えるサービスの提供を目指しています。